ジャパンインターナショナルボートショー2015【トーハツの驚きの水陸両用車を詳しく検証】

『ジャパンインターナショナルボートショー2015』を見に、横浜にあるパシフィコ横浜に来ています。

ジャパンインターナショナルボートショー2015

トーハツのコーナーにやってきました。トーハツもヤマハやスズキ、ホンダと同じように船外機などを製造している会社で、昭和31年10月に日本で初めて船外機の生産、販売を始めた会社のようです。

今となっては船外機は各社様々な製品が出揃い、それ程差がなくなっているようにも見え、私もボートなどを持ってはいないため、特に船外機には興味はありません。

ジャパンインターナショナルボートショー2015

そんなことを思いながらトーハツのブース内を歩いていて発見したのがコレ。

ジャパンインターナショナルボートショー2015

戦車かと思うようなもの凄く『ゴツイ』車両で、前面に『水陸両用車』と書いてあります。「えっ、コレが水に浮くの?」と、何だか鉄の塊のような姿のこの車両が水に浮かぶなんてにわかに信じがたい光景。

米国のハイドラトレック社という会社が製造している車両で、名称は『8×8 D2488B-P』という名前のようで、車名というか、型式そのものといった感じ。

水冷のターボディーゼルエンジンは85馬力でそれ程高出力ではなく、最高速度は陸上で22.4km/h、水上で5.6km/hということで、それ程移動速度を重視しているようではないようです。

ジャパンインターナショナルボートショー2015

4個のタイヤの上にキャタピラを被せた足回りで、最大登坂能力は40度もあり、タイヤだけの車両では入れない場所へも入ることができそうです。

ジャパンインターナショナルボートショー2015

水陸両用車らしく最後部にはツインでインペラが付いていて、インペラの羽も2枚と普通のインペラより1枚少ない構成。おそらくこれは水害時に水面下にあるゴミなどが絡みにくいように考慮されて2枚羽のインペラを採用したのではないかと思います。

とにかく移動スピードではなく一般の車両が入って行けない場所に入って活躍する水陸両用車ということで、各部に様々な工夫がされているようです。

ジャパンインターナショナルボートショー2015

牽引するためのボールマウントとヒッチボールで構成されているヒッチメンバーが装備されていて、最大牽引重量は3,642kgにもなるようです。

最大積載量は陸上で1,359kg、水上で634kgとなっていて、人員で言えば10名程が乗車することを想定しているようです。

ジャパンインターナショナルボートショー2015

このパトライトが示す通り、一般の方が乗り回すような車両ではなく、消防署などの特殊救難器具のひとつとして考えられているようで、2015年の夏から日本国内で販売が始まるようです。

ジャパンインターナショナルボートショー2015

興味本位で「あのぉ~、コレっておいくら位するものなんですか?」と聞いてみると「3千万円程になります」ということで、やはり一般の方が買えるような価格ではなく、官公庁向けの商品で現在法規制に対応するための手続きを進めている最中ということらしいです。

ジャパンインターナショナルボートショー2015

会場内でも一際目を引くトーハツの水陸両用車には多くの人が訪れ、興味深そうにアチコチから車両を眺めていました。

ジャパンインターナショナルボートショー2015

実際の走行状態を動画で紹介していて、水陸両用車だけに水面を航行する様子も紹介されていました。

ジャパンインターナショナルボートショー2015

カタログも置いてあり、私も一度手にとってみましたが、当然買える訳もないため、内容を確認した後、そっとラックに返しておきました。

ジャパンインターナショナルボートショー2015

こんな感じで説明をするお兄さんにいろいろと質問をする人も多く、おそらく購入目的ではなく私と同じような興味本位の方が多いとは思いますが、なかなか皆さん気になる存在のようです。

ジャパンインターナショナルボートショー2015

トーハツのブースには船も置いてあり、その船室の中にはマリントイレが設置されていました。

ジャパンインターナショナルボートショー2015

「あ、マリントイレだ、こんな感じで設置されているのね」と思ってみていましたが、何やら便器の周りには管やら操作するレバーなどがいろいろと付いていて、キャンピングカーのカセットトイレのようにシンプルな造りではないようです。

「ブラックタンクの処理はどうするのだろう?」と思ってインターネットで検索してみると、マリントイレにブラックタンクは無く、使用後はそのまま海に流してしまうようです。「えっ、そのまま流しちゃうの・・・」と、少し驚きましたが、これが普通のようです。

確かに大勢の人がいっぺんに使用して海に流す訳ではないため、それでもいいのかもしれませんが、キャンピングカーのカセットトイレの重たいタンクを抱えて処理している私からすれば、「楽チンでいいな」という感じ。

海洋汚染という面ではあまり推奨できるものではありませんが、ブラックタンクに溜めておいても、それをどこで処理するのかという問題もあり、マリントイレは海に流すという方法になったのかもしれません。

ちなみに洗浄に使う水も海水で、取り扱いに気を付けなければ意外に簡単に壊れてしまうようで、使用する前にはボートのオーナーさんに使用方法をよく聞いてから使用しましょう、などと書いてあるサイトもありました。

「いろいろ勉強になるなぁ~」と思いながら、ボートショー会場をさらに巡ります。

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