ジャパンインターナショナルボートショー2015【ヤマハマリンジェットの新機構RiDEシステムに感動!?】
『ジャパンインターナショナルボートショー2015』を見に、横浜にあるパシフィコ横浜に来ています。
やってきたのはヤマハのコーナーで、船なども展示していますが、まずは真っ先にヤマハのジェットスキー(マリンジェット)のコーナーを確認。
展示されていたのは、ヤマハのマリンジェットMJ-FX Cruiser HOで、180馬力の大型ジェットスキー。
展示艇にちょっと失礼させてもらい、シートにまたがってみましたが、やはり感じるのはその大きさで、ハンドル位置もかなり高い位置にあることが分かります。ヤマハのマリンジェットはこのラグジュアリー(ゆったり)路線を継承しており、このジェットスキーもスポーツ性は微塵も感じません。
200万円する小型の船と言った方がいいかもしれません。ゆったりと家族や恋人と海や湖をツーリングするのにピッタリな感じのマリンジェットではないかと・・・。
この警告ラベルも改めて見てみると、『気を抜かないで航行してください。・・・』等々、様々な注意事項が書かれています。私の所有するカワサキのジェットスキーウルトラ310Rにも同様のことが書いてあると思うので、今度きちんと確認してみようかな。
確かに最近のジェットスキーは昔のジェットスキーに比べて格段に加速・トップスピードが向上しているため、免許取り立ての初心者でも310馬力のジェットスキーで水面を100km/hを超えるスピードで航行できてしまいます。
道や信号のない広い大海原や湖面では、本当に『気を抜かないで航行』しなければ、重大な事故に直面してしまうことも納得。実際に私も霞ヶ浦で逆光の中航行していて、目前に迫る『木の杭』に気が付かず、あわや木の杭に激突してしまいそうになったことも・・・。
加速・旋回性能に優れている最近のジェットスキーであったため、直前で回避できましたが、まさに『気を抜いていると』痛い目に遭うところでした。
メーターパネルは中央にアナログ式のスピードメーターがあり、目盛を見ると130km/hまで記載されています。そこまでのスピードは実際には出ませんが、昔の車同様に『180km/hは出ないけれど、とりあえずメーターのメモリは180km/hまである』という感じでしょうか。
メーカーの自主規制により、確か日本国内で販売されるジェットスキーの最高速度は104km/hに抑えられているはずですから、ここまでのスピード表記は必要ありません。私のウルトラ310Rも時速100km/hを超えた辺りから急激にリミッターが効き始め、あからさまにスピードが落ちます。
安全のためとは言え、0→100km/hに5秒程しか掛からないため、アッと言う間にリミッターが効いてしまう感じがしています。
リボーディングステップもやたらに大きくて、リボーディングステップが収まるようにリアデッキに凹みがあるなど、とにかく同乗者に優しい造りになっているのが、このヤマハマリンジェットMJ-FX Cruiser HOの特徴。
続いては、ヤマハの開発した『電動リバース&減速システム』RiDEの体験コーナーがあったので、ゲーム感覚で体験してみました。
実際に体験してみないとこのシステムの凄さは分からないのですが、一言で言えば「マリンジェットのバックと着岸が楽」ということ。従来のジェットスキーのリバースシステムは、ハンドルを切った逆方向にジェットスキーが向いてしまうため、慣れていなければトレーラーのバック時のようにジェットスキーがどちらに向いて動くか理解するまでに時間が掛かります。
トレーラーであれば牽引車のブレーキを掛けて一旦停止すればいいのですが、水面上で惰性で動くマリンジェットは「ス~ッ」と、動き続けてしまうため、制御が本当に難しいもの。
しかしこのRiDEシステムの付いているマリンジェットであれば、車のバックと同じ感覚でハンドルを切った方向にマリンジェットが曲がるため、非常に楽に着岸できるようになっています。
おそらくこれは実際に体験してみなければ分からないとは思うため、気になる方は試乗会などで是非体験してみることをオススメします。
このシステム、昨年のお台場キャンピングカーフェアで体験したスバルの『自動ブレーキシステム』以来の感動で、なかなか良くできたシステムだと思います。
続いてはマリンジェットMJ-FZS SVHOと、MJ-FX Cruiser SVHOの2台を見てみました。
こちらのエンジン馬力は250馬力で、それなりに走るマリンジェットとなっていて、数年前から続くノンビリ路線とは少し違ったマリンジェットとなっています。
メーターもレーシーな感じで、アナログの2連メーターと、カーボン調のパネルがいい感じです。
しかしヤマハのマリンジェットのエンジンルームはキレイに丁寧な仕事をしていると感じます。FRP繊維などが剥きだしの状態ではなく、見えないところも手抜きせずにきちんと作られていると思います。
とりあえず受付けのキレイなお姉さんの写真を撮影しました。何気に撮影するのは少し恥ずかしいのですが(何を今更)優しいお姉さん達の笑顔に癒されます。
もちろんヤマハ製のボートなども展示されていて、大勢の人で賑わっていました。
ジャパンインターナショナルボートショー2015の会場内でもかなりのブース面積を誇るヤマハのブースで、ボート、マリンジェット、船外機など、様々なマリン用品を始め、マリンレジャーの提案もしているなど、海に囲まれた日本にとってマリンレジャーはかなりの一大産業なのだということを感じさせます。
巨大なウエイクボード船の後方ハッチを開けて確認する人もいて、「オッ、バスボートのブームは終わったけど、ウエイクボードの需要はまだまだ続きそうだな」と思った次第。