ジャパンインターナショナルボートショー2015【ヤマハ・ジェット救難艇を見て思うこと・・・】
『ジャパンインターナショナルボートショー2015』を見に、横浜にあるパシフィコ横浜に来ています。
何やら『ヤマハ・ジェット救難艇』というボートのような物が展示されています。ボートショー会場には私たち一般庶民には関係のないような展示品も意外に展示されていて、トーハツの3,000万円もするような水陸両用車と言い、この救難艇と言い、あまりマリンレジャーには関係のないもの。
「こんな船があるんだ~」という知識を広げることができるという意味では、面白い展示だとは思います。
と書いてみたところで「ハッ」と思ったのですが、マリンスポーツをしていて何らかのトラブルに遭遇した時、やはりこのような救難艇のお世話になる時があるのではないかということ。
そう思うと少し見方が変わり、もっとじっくりと見ておけばよかったと今更ながらに思う私。
船体後部にはこのような浮力のある小型のボードが取り付けられていて、「船が近づけないような場所ではこの浮力体単体で救助を行うのかな?」と、思ったのですが、イメージビデオでは岩場から人を救助する際に『橋』として使用しているみたい。
ジェット救難艇という名前の通り、推進力はジェットポンプによるもので、船体外にインペラが露出している普通の船とは違います。
いわゆる、SEA DOOのジェットボートみたいな構造になっている様子。違いとすれば、SEA DOOはエンジン(ジェットポンプ)が2基掛けなのに対し、こちらはシングルタイプ。メンテナンス性や直進安定性を考えればこちらの方が有利なのかもしれませんね。
リバースゲートの姿も見えます。
この救難艇のスペックは・・・
●全長 5,660mm×全幅2,220mm
●重量 900kg
●最大速力 68km/h
●燃料タンク容量 114L
●航続距離 158km
●最大搭載人員 6名
●エンジン 4サイクル4気筒DOHCガソリン船内機1機
●最大出力 180馬力
●推進器 軸流1段式ウォータージェット1機
●インペラ SUS製3翼 直径155mm
というような感じで、180馬力のエンジンを搭載し、最高時速が70km/h近く出るというスペックには驚きです。
救難艇だけに現場に素早く到達するスピードが必要で、やはりこのくらいのエンジンスペックと馬力は必要なのかもしれません。
これにウルトラ310Rのエンジンを搭載すれば、時速90km/hは出るのではないかと考えてしまいましたが、そんなに飛ばせば今度は救助された人が吹き飛んでしまうのでは・・・、と思ったりして。
何事も程々が肝心です。実際の訓練映像の中ではかなり急旋回や急発進などを繰り返していて、操縦席周りにあるパイプに人がしがみついて耐えているようなシーンもあり、実際の救助現場では波が高い場面や、急いで駆けつけなければならない場面もあることから、きちんと鍛えられた救助隊員でなければ体が持たないと思いました。
運転席部分も無骨そのもので、ナビゲーションのようなディスプレイと無線装置、丸型ハンドル、スロットルレバーと各種スイッチとシンプルな造りになっています。
『緊急時に求められるクイックな動きとスレッドの活用により、要救助者を迅速・確実にピックアップします。』というようなことがポスターには書かれていました。
いずれにせよ、私たち一般庶民にはなじみの浅い船ではありますが、いざという時に頼りになる船であることには違いありません。このヤマハ・ジェット救難艇を見て、ジェットスキーで無茶をしてこの救難艇のお世話にならないよう気をつけなければならないと思った次第でした。