ジャパンインターナショナルボートショー2016『TRAVEL(トラベル)という名前の電動船外機が気になる私』
『ジャパンインターナショナルボートショー2016』を見に、横浜にあるパシフィコ横浜に来ています。
これは2015年に話題になった『ZUP BOARD』。ジェットスキーの雑誌にも掲載されていて、ウェイクボードよりもお手軽で子供にも乗れるというふれ込みでした。
ジェットスキーで水面を走るだけの遊びに飽きてきたら、こんな感じの引き物で遊ぶのも楽しいかもしれません。私も若い頃はウェイクボードを所有しており、河口湖や本栖湖、富津岬などで仲間のジェットスキーに引っ張ってもらい、遊んだものです。
その先には何やら縦長の水槽に何かが入っている様子。
水槽の中ではスクリューが回転していました。
TRAVEL(トラベル)という名前の電動船外機のよう。ガソリンエンジンの船外機でいうところの、1.5馬力程の電動船外機。
面白いのは使用するバッテリーが21世紀の電動船外機らしく『リチウムイオンバッテリー』ということ。昔からあるボイジャー等のディープサイクルバッテリーを使わない電動船外機となっています。
ディープサイクルバッテリーと言えば、キャンピングカーのサブバッテリーで常にお世話になっているだけに、その重量の重さや取り扱いの難しさにいつも悩まされている私にしてみれば、リチウムイオンバッテリー駆動のモーター製品は魅力的。
もちろんキャンピングカーにも対応したリチウムイオンバッテリーはあるのですが、冗談のように価格が高く、まだまだ一般的ではありません。
デモ機が水槽内の水をかき混ぜていますが、やはりエンジンに比べて静かで振動もありません。ただ、ホンダの2馬力のエンジン船外機が12万円程なのに対し、こちらは268,000円と倍以上の価格。
しかしさらに調べてみると、ブラックバスを釣るために使う船に搭載されているエレキであれば、2馬力程度で27万円程するため、バッテリー込みであれば重量も軽く、こちらのTRAVEL(トラベル)電動船外機の方がメリットがあるかもしれません。
『TORQEEDO(トルキード)は、2005年にドイツ・バイエルン州で創業された電動船外機メーカーです。従来のエレキモーターとは異なり主機として使用するために設計されており、その技術は海外のボートショーで数多く表彰されています。有害な炭化水素(HC)や窒素酸化物(NOx)を含む排気ガスを排出しないエコ推進システムとして世界的に注目されています。』とあり、ドイツ製の電動船外機のよう。
さらにリチウムイオンバッテリーのセルは安心の日本製という紹介がされており、「やはりメイドインジャパンはドイツでも評価されているのね。」と思ってしまいました。
かなり小型のタイプもあり、操作パネルにはGPSが内蔵されており、航行距離やスピードなどが表示可能とのこと。
デザインは無骨な感じですが、なかなか面白そうな製品です。
こんな感じの船も展示中。これ位の大きさであれば、少し現実的かな。
コレは水面を漂うゴミを収集する船。ジャパンインターナショナルボートショー2016 の会場内にはレジャー船ばかりではなく、レスキュー艇やこのような業務用の船なども展示されており、普段はなかなか見ることのない船も数多く展示してあるため、結構楽しめます。