神奈川キャンピングカーフェアを見に川崎競馬場へ【その06】オートショップアズマ/エム・ホルーヴァ を詳しく検証
今回は、2015年9月26(土曜日)に神奈川県川崎市で開催された、神奈川キャンピングカーフェアを見に行った様子をご紹介。
最近ちょこっと気になっているキャンピングカーに、トヨタの新型ライトエーストラック/Xエディションをベースにしている車両があります。ライトエーストラック自体は随分前にフルモデルチェンジをしていて、特に目新しくはありません。
しかしこの『オートショップアズマ』というキャンピングカービルダーが製造する、エム・ホルーヴァのスタイルが何となく新鮮に思える昨今。バンクベッドを持たないキャンピングカーで、その代わりに斜めに展開するポップアップルーフを装備。
以前のモデルにはルーフ全体が持ち上がるエレベータールーフが装備されたタイプもありましたが、そのタイプは残念ながら生産中止になっている模様。
価格も一番安価なタイプで375万円(税別)となっていて、エレベータールーフが装備されていなくても車内は広々しています。
エントランスドアの幅はそれなりにありますが、天井が低いライトキャブコンのため、エントランスドアの高さはカムロードベースの本格キャブコンに比べて低くなっています。
ポップアップルーフを上げ、カーテンを開けておくと車内は明るく、開放感があります。
セカンド・サードシート共にファスプのシートを採用。安価な固定式シートではなく、乗車時の乗り心地と、ベッド展開のことを考えたシートを選択しているところは好印象。
ただ、居室部にエアコンの装備はありません。あるのは運転席・助手席部分にあるフロントエアコンのみ。これはいただけません。真夏の後部座席はサウナ状態になってしまいます。2人旅仕様として割り切るのであればあまり問題はないかもしれませんが、家族4人で使うのであれば少し厳しいかも。
車両サイズは、全長4,500mm×全幅1,800mm×全高2,200mmで、やはりベース車両がコンパクトなだけあり、全体のサイズもライトキャブコンらしく小さめ。このサイズであれば取り回しに苦労するようなことはないでしょう。
子供用の常設ベッド下は大型の収納庫となっています。カムロードベースのキャブコンには装備されていることが多い収納庫ですが、ライトキャブコンに装備されているのは嬉しいところ。
ポップアップルーフが持ち上がっているところを後ろから見るとこんな感じ。なかなかスタイリッシュです。
運転席側の後部に何やら長方形の箱が取り付けられていました。
「何だろう?この箱」と思っていたら、サードシートの窓側の座席に3点式シートベルトを取り付けるためのアンカーを打ってある部分の覆いのよう。
一瞬何かの排気口かと思ってマジマジと見てしまいました。
コレはライトエーストラック/Xエディションの運転席部分。まぁ、トラックですね・・・。味も素っ気もありません。ただ、私の旧々カムロードよりは洗練されている感じ。「やはりデザインは新しいものには適わないのかなぁ~」と思う私。
しかしメーターは男らしくスピードメータのみのワンメーター。「わ~い、私の旧々カムロードはタコメーター(回転計)も付いてるもんね~、勝った~!」と思うのも少し空しいか・・・。
アナログの針はこの他には水温計の針のみ。ガソリンメーターの針すら存在しません。「う~む、多分ガソリンメーターは右下部にある液晶パネルに表示されるんだろうな」と思う私。
おそらく、とか、多分とかでは全く説得力がないので、トヨタの公式ホームページを検索。
ありました、やはり右下の液晶パネルにスマートな形でガソリン残量は表示されるよう。まぁ、私の所有しているジェットスキー関係も10年以上前からガソリン残量計は液晶表示でしたから、何を今さらといった感じですが・・・。
でも、でも、私の旧々カムロードは・・・「ええ、ガソリン残量計はアナログメーターですが、何か?」
まぁ、そんなことはどうでもよく、気になったのがこの足元の狭さ。AT車のため、ブレーキペダルとアクセルペダルの2ペダルですが、アクセルペダルの隣にスペースがありません。
タイヤハウスが大きく張り出していて、足を置く場所がありません。実際に運転席に座ってみたのですが、これはいただけないかも。確かに運転中はアクセルペダルもブレーキペダルも踏まずにノンビリしている時間は無いとおもいますが、右足が窮屈だと思うのは私だけでしょうか?
シートの座り心地は悪くありません。トラックですが、サイドブレーキはステッキ式ではなく、センターレバー式。
ATレバーはインパネに付いているため、サイドブレーキのレバーが多少邪魔ではありますが、座席周りはそれなりにスペースがあります。そんな訳で、この足元の狭さが余計に気になる私でした。
でもこれはキャンピングカービルダーではどうすることもできない話で、この狭さが嫌であればカムロードベースのキャブコンに乗るしかありません。
「あっ、オートショップアズマさんが、カムロードベースのエム・ホルーヴァを出してくれるといいかも!全幅も全高さも抑え気味にすれば、かなりスタイリッシュで走りのいいキャブコンができるはず」と、勝手なことを考える私でした。
この『エム・ホルーヴァ』、内装もカッチリと造り込んでいるため、装備品をもう少し見直せばかなりいいキャンピングカーになると思います。