神奈川キャンピングカーフェアを見に川崎競馬場へ【その17】東和モータース販売のトリプルサブバッテリー装備キャブコン
今回は、2015年9月26(土曜日)に神奈川県川崎市で開催された、神奈川キャンピングカーフェアを見に行った様子をご紹介。
各地のキャンピングカーショーでよく見掛ける東和モータースが製造する、ヴォーンというキャブコン。スクエアな感じのボディー形状がいつもカッコいいと思っていて、見学する人がたまたま居なかったため、じっくりと中を見せてもらうことに。
まずエントランスドアは合格。やはりユーロ製の重厚なドアは見ていて安心感があります。このドアを見てしまうと、私のジルに採用されているペラペラのドアはやはり「ないわ~」といった感じ。
600万円~700万円もする車両です。決して安い買い物ではありません。ですから、キャンピングカー購入ということに浮かれて細部のパーツにどのようなものが採用されているのかを確認するのを忘れてはいけません。
ちなみにこの展示車両は、オプション等が特に付いていない、『素』のままの車両のよう。
早速車内におじゃましてみます。やや色の濃い家具色ではありますが、落ち着いた雰囲気です。やはり先程カトーモーターの天然木キャンパーを見てきたこともあり、「合板だよね~」という感じは拭えません。
それでも安っぽさはなく、やはりこの落ち着いたトーンの配色が功を奏しているようです。
フリールームの扉の横に冷蔵庫があり、エントランスから一歩入らないと手が届かない場所になりますが、とりあえず車内の前方に位置しているよりは使い勝手は良さそう。
どちらかと言えばエントランスドアにより近いシンクの下辺りに位置していた方が、外でバーベキューや調理をする際には重宝すると思います。
リアエントランスのキャブコンで、セカンド・サードシート共に固定タイプ。セカンドシートは前向きにならないため、前向き乗車するのであればサードシートに乗るしかありません。
サードシートには3点式のシートベルトが装備され、私も実際に座ってみましたが、シートの厚みも十分にあり、固定シートですが座り心地は悪くありませんでした。
最後部のシンク上には最近のキャンピングカー業界で流行の家庭用エアコンが装備されていました。ただ、このエアコンを作動させるのは発電機か外部電源が必要なようで、他社が採用しているトリプルサブバッテリー+インバーター等での使用はあまり想定していない様子。
と、思っていたのですが、このモデルはトリプルサブバッテリーとインバーターを使い、エアコンを静かに動かす仕様のようで、失礼いたしました。
やはりキャンピングカー業界の中でも家庭用エアコンを発電機で動かす派とサブバッテリー+インバーターで動かす派に分かれてきているようですが、静寂性や環境性、どこでも使える点などにおいてはサブバッテリー+インバーターの方が優位性があると私は思います。
ただ、サブバッテリーを使い切ってしまった場合には発電機派に軍配が上がるため、悩ましいところでもあります。
サイドソファーも装備されていることから車内は広々と感じます。家族4人で使用するのであれば十分な広さを持ったキャブコンです。
ひとつ気になったのが、走行用のリアクーラーがオプション扱いになっているということ。真夏のキャブコンの室内はいかに断熱性がいいとは言え、後部居室部にクーラーが無ければサウナ状態になってしまいます。
リアクーラーはオプション扱いではなく標準装備にすべきだと思うのですが、いかがなものでしょうか。
シンクの大きさはこんなものでしょう。車内で本格的な調理をしなければこれで十分だと思います。
フリールームの扉を開けてみました。ちょっと異形ではありますが、非常に広いフリールームになっています。これだけの広さがあればポータブルトイレを置いても十分に使うことができそう。
そのフリールームに外部からアクセスできる扉がコチラ。何だか鍵の部分に面白そうなパーツが付いています。
近くでよく見てみると、普段鍵が掛かっている時は平らになっているのですが、開閉時にはこのような感じでノブが外に出てくる構造になっている模様。
バゲッジドアを開ける時にノブの部分を持てば楽にドアを開けることができるというスグレモノ。私のジルにもカセットトイレの装備されているトイレ・シャワールームがありますが、鍵穴しかないため、たまに扉を開けようとした時に扉が張り付いていて開けるのに苦労することがあります。
ちょっとした事ですが、コレはなかなかのアイデア商品だと思いました。
いちおうエアコン関係の吹き出し口は付いているようです。
装備面では多少足りないところもありますが、オプション扱いになっているので必要なものを購入時に取り付けるスタイルになるのでしょう。
このキャンピングカーを説明してくれた東和モーター販売の従業員の方は、若いですがキャンピングカーのことに詳しく、丁寧に説明してくれたのが印象的。
やはり製造している製品がいかに良くても通販と違い、キャンピングカーは最終的には人と人との繋がりの中で買う製品のため、販売店の接客態度というのも購入に際しての重要な判断材料となります。
今回は比較的サラッと見た神奈川キャンピングカーフェアですが、あまり目新しいものは無かったような・・・。
これから秋の行楽シーズンを迎え、各キャンピングカービルダーさんも展示会等に忙しくなると思います。
温泉施設+車中泊できる場所を紹介した本も発売されているようで、『温泉大国日本をクルマ旅でめぐる』というのもいいじゃないかと思いました。