ジャパンキャンピングカーショー2015 in 幕張メッセ【ナッツのバスコン『オークランド』の気になる点を検証】

ジャパンキャンピングカーショー2015 in 幕張メッセの会場に来ています。

ジャパンキャンピングカーショー2015

引き続きナッツのブースを見学しています。ちょっと確かめたいことがあり、ナッツのバスコンである、オークランドを見ることに。

ジャパンキャンピングカーショー2015

エントランスを入ってすぐのところにあるギャレーですが、以前見たオークランドと同じようです。3つある引き出しの一番上はダミーで開きません。問題は2番目3番目の引き出し。

以前キャンピングカーショーで見た時には、引き出しの脇に付いていた金具が側面に干渉し、キズだらけになっていたので、「まさか同じ車両ではないよね」ということで、確認をしてみました。

確認することに集中してしまい、写真を撮るのを忘れてしまいましたが、結果は合格。見事に改良されているようで、キズひとつ付いていませんでした。細かい点ではありますが、1,000万円近いキャンピングカーですから、気にならない訳がありません。

しかしこのような細かいところもしっかりと『進化』している様に、「ナッツって意外とやるな」と思った次第。このような企業姿勢は大いに評価できます。

ジャパンキャンピングカーショー2015

後は内装を軽く確認といったところで、間接照明と明るい色の家具と相まって高級感のあるバスコンに仕上がっています。

ジャパンキャンピングカーショー2015

レイアウトは、エントランスを入った正面にダイネット。最後部には二の字型のラウンジがあり、ここをベッドスペースにする仕様。ダイネット部分のベッドと合わせて5名が就寝できるスペースとなります。

ナッツの製造するオークランド(バスコン)の主な装備品は次の通り。

・床、サイド、天井高断熱材入り
・サブバッテリー(110A)
・走行充電システム(40A)
・外部電源(10M延長コード付)
・バッテリー残量計
・給排水タンク(給水)55L/(排水)55L
・FASP製セカンドシート
・FASP製サードシート
・冷蔵庫ボックス&テレビ台
・上部天井キャビネット(LED照明+ダウンライト付)
・デラックステーブル×2
・ガラスふた付システムシンク付2口コンロ
・後部コの字ベッド(観音扉装着時はニの字ベッド)※タイプA
・後部常設ダブルベッド※タイプD
・室内カーテン
・ACコンセント2ヶ所
・DCコンセント1ヶ所
・室内照明 2個
・ダイネット用補助マット
・90L冷蔵庫
・FFヒーター
・マルチルーム

やはりバスコンだけあってそれなりの装備品が付いているようです。ギャレー部分にはコンロと水道設備。

ジャパンキャンピングカーショー2015

ジャパンキャンピングカーショー2015

コンロへのガス供給はカセットガスアダプターを介してとなり、ナッツもキャンピングカーに対するLPガスの充填拒否問題をやはりよく理解しているということが分かります。

ジャパンキャンピングカーショー2015

冷蔵庫も標準で装備されているようで、装備されている位置もエントランスのすぐそばという好位置となっています。なぜこの場所が好位置かと言えば・・・。

キャンピングカーを実際に使ってみると分かるのですが、キャンピングカーのサイドオーニングを展開してその下でテーブルなどを広げている際、飲み物などを冷蔵庫から取り出そうとすれば、エントランス付近に冷蔵庫があった方が断然便利だから。

これが車両の奥に冷蔵庫があるキャンピングカーであれば、一旦靴を脱いでキャンピングカーの中に入り、飲み物を取ってこなければなりません。

そんな面倒なことをせずに済むのが、このエントランスのそばに冷蔵庫があるメリット。これはキャンピングカーを実際に使ったことがある人しか分からないことで、ユーザーのことをよく考えて造られていると感じます。

ジャパンキャンピングカーショー2015

価格の安いバスコンだけに後部ベッドルームの窓は埋められておらず、ここはちょっと残念なところ。オプション扱いで窓埋めもできるようですが、この部分の断熱だけは自分で何とかするしかありません。

ジャパンキャンピングカーショー2015

フリールームには大きな段差があり、おそらくタイヤハウスの出っ張りだと思うのですが、このままポータブルトイレを設置しても、足が浮いてしまいそうです。

天井の高さもあまり取られていないようで、まっすぐに立つとやや頭が天井につかえる感じ。しかしこれは天井サイドにエアコンのダクトが通っているためで、ナッツのバスコンに限らず、他のバスコンを製造しているキャンピングカービルダーも同じこと。

こればかりは仕方ありません。段差は何かで埋めてしまえば大丈夫だと思います。私であれば自作の木製収納庫などを作って段差を埋めてしまいますね。高さは割り切りで、ポータブルトイレを使用する際は男性も座って使うのが基本のため、高さは必要ないと思います。

それよりきちんと使える個室がキャンピングカーの中にあるという点が非常に評価できるところで、普段は収納庫として使い、緊急時にだけトイレルームとして使うのもアリかもしれません。

ジャパンキャンピングカーショー2015

バスコンを購入するなら観音開きのコースターベースがいいと常々思っているため、この展示車両の観音開きの様子には惹かれるものがあります。観音開きであればレールを取り付けてジェットスキーを車内に積むことができるため、将来は1艇積みのトレーラーに買い替え、ランナバウトはトレーラーで牽引し、シングルジェットスキーは車内に、という夢が叶いそうです。

ところでこのコースターも発売されてからかなりの年数が経過しており、現行型(3代目)コースターが登場してから何と23年が経過しています。

4代目コースターへのフルモデルチェンジがあるのではないかという期待もありますが、そんな夢のある話はコースターに限っては無いようです。

というのも、このままコースターは廃盤になってしまう可能性が高いというのです。

現在、国内で販売しているコースターの数は年々減少する一方で、コースターの主な販売先は日本国内ではなく海外が中心ということ。200系ハイエースが発売になってからというもの、日本国内のコースターの販売台数が激減。

コースター1台で200系ハイエースを2台維持できると言われ、維持費の高いマイクロバスが敬遠されてきていると言われています。

そんな感じで国内のコースターの需要が先細って行けば、国内でマイクロバスを販売するのをやめてしまうのではないかと危惧しています。

そう考えれば、ここ数年以内に新車のコースターベースのバスコンを購入するのも悪くはないと思ってしまうところ。

ベース車両が絶版車となれば、コースターベースのバスコンの中古車価格が跳ね上がることは必至で、ただでさえ玉数の少ないバスコン市場においては、車両の奪い合いが起きるかも知れません。

ジャパンキャンピングカーショー2015

バスコンの価格としては安い価格でもある780万円という価格はやはり魅力的で、キャブコンでも最近は700万超えの車両があるため、貴重なマイクロバスベースのキャンピングカーが同価格帯で手に入るとすれば、かなりお得な価格設定だと私は思っています。

ジャパンキャンピングカーショー2015

ナッツさんにはこれからも低価格で高品質なキャンピングカーを造り続けて欲しいものだと切に願うばかりです。

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