ジャパンキャンピングカーショー2015 in 幕張メッセ【アネックスのコンポーザーのオプション価格に疑問を感じる私】
ジャパンキャンピングカーショー2015 in 幕張メッセの会場に来ています。
キャンピングカーの老舗であるアネックスのコーナーを見ていくことにします。今回アネックスはバンコン3台とキャブコン1台をキャンピングカーショー会場に持ち込んでいます。
そんな中で今回取り上げるのは、NV350本格キャンパーANNEX 50th記念モデル『コンポーザー』という日産キャラバンベースのバンコン。
NV350キャラバンが発売されてもうすぐ3年になりますが、相変わらず200系ハイエースのバンコンの方が売れているらしく、今回のジャパンキャンピングカーショー2015の会場でもNV350キャラバンベースのバンコンは少数派。
決して見た目や内装は悪くはないのですが、なぜか販売は思わしくないようです。
この『コンポーザー』セカンドシートの後方にベッドスペースを設けるという、200系ハイエースでもよく使われているレイアウトで、運転席側にキャビネットをはじめとしたギャレースペースを配している点も同じような感じ。
セカンドシートの前にはやや大きめのテーブルを装備し、カップホルダーなども装備されています。
電子レンジがこんな場所に装備されています。セカンドシートの前の床に近い部分に配されていて、ギャレー上に置けば使い勝手はいいのかもしれませんが、天板の貴重なスペースを取ってしまうため、やむなくここになったという感じでしょうか。
正直使いにくい場所だと思います。電子レンジから食品を出し入れするためには、床にひざをついて扉を開けるか、セカンドシートに座った状態であれば身を屈めてやや窮屈な姿勢で行わなければなりません。
ただ、キャンピングカー内での電子レンジの使用頻度はそれ程多くはないと考えられるため、ここは割り切りだと思います。
もし家庭内の電子レンジがこのような場所に設置されていたら使いにくくて仕方ないと思うのですが、スペースに制約のあるキャンピングカーでは仕方のないことなのかもしれません。
頭上にはこれまたお約束の天井キャビネットが配され、収納の少ないバンコンにとっては貴重なスペースとなっています。家具に取り付けられている金具などは非常に洗練されていて、家具の質感も悪くありません。
犬がカートに乗せられ置いてけぼりにされていて、「お~い、みんなどこ行ったの~」という感じで顔を出しています。ジャパンキャンピングカーショー2015の会場内はペットOKのため、このような光景がアチコチで見られました。
リアから見たベッドの状態はこんな感じで、大人2名子供2名で使うのが一番快適に使える限界かもしれません。
ハイルーフになっている上、スカイライトルーフというサンルーフが装備されているため、開放感があり、明るい車内となっています。
同じバンコンでもこの頭上高があるのと無いのとでは居住性が大違いのため、駐車場やその他のことが許せるのであれば、ハイルーフのバンコンを選択したいものです。
こうやって横から見ると長い車両のように思えますが、意外にも車両サイズは全長4,695mm×全幅1,695mm×全高2,460mmと高さを除けば乗用車とあまり変わらないサイズとなっています。
ベース車両はNV350バン プレミアムGXというグレードで、2,000ccのガソリン車で最高出力130馬力の5ATというスペック。
主な装備品としては・・・
●エアコン(デュアル)
●リアヒーター
●FFヒーター
●給・排水タンク(19L)
●調理器具(ビルトイン)
●サブバッテリー(80Ah×2)
●外部電源
●カーテン(遮光)
●二段ベッド
●冷蔵庫(40L)
●リアスピーカー
●収納庫(オーバーヘッド)
●電子レンジ
●1500Wインバーター
●ソーラーパネル185W
●スカイライトルーフ(前方)
という感じで、標準装備品設定の価格は5,917,000(税抜)となっています。
これを見て思うことは「高いなぁ~、バンコンで600万円かぁ~」というのが素直な感想。
NV350キャラバンにFRPルーフを架装しているので、この辺りは仕方のないことかもしれませんが、バンコンで600万円と言われると、キャブコンも視野に入ってくる価格帯のため、正直迷ってしまいそうです。
NV350キャラバンの押し出し感の強いマスクには惹かれるものがありますが、600万円という価格ではなかなか手が出せるものでもありません。
リアゲートの内側に『閉めないでください』と書かれているボックスのようなものが取り付けられていました。
これはオプション扱いの『リアゲートポケット』という装備品なのですが、この価格が10万円(税抜)という驚きの価格。
「えっ、1万円じゃないの?桁がひとつ違っていない?」と思ったのですが、何度プライスカードを見ても『10万円』と書かれているようです。
「こ、これのどこが10万円の価値があると言うの?」という感じで、「ちょっとこれは酷いんじゃない」と思ってしまう私。
アネックスさんはいいキャンピングカーを造り続けて50年ということですから、これからも良いキャンピングカーを造り続けてほしいものですが、価格面については少し再考の余地があるのではないかと思ってしまった今回のジャパンキャンピングカーショー2015の展示内容でした。