ジャパンキャンピングカーショー2015 in 幕張メッセ【AtoZの新型キャブコン『アラモ SL-W Ver.EX』(ビーカム仕様車)を検証】
ジャパンキャンピングカーショー2015 in 幕張メッセの会場に来ています。
こちらはAtoZのコーナーで、時刻は2015年2月14日の午後4時30分を過ぎた時間。キャンピングカーの終了は午後6時なので、あと1時間半程は会場内でキャンピングカーを見ることができます。
それにしてもこの時間帯になっても人の数はあまり減っておらず、AtoZのブースにも多くの見学者が訪れています。
毎年展示されているのですが、いすゞのビーカムといういすゞ製のベース車両。トラック業界では絶大な信頼性を持ついすゞトラックのキャンピングカー専用シャーシ。それだけでも驚きなのですが、専用のサスペンションなども装備していて、乗り心地や操縦安定性にも配慮したベース車両。
ただひとつのネックがあるとすれば、ベース車両の価格が高いことで、三菱のキャンターやトヨタのダイナなどよりキャンピングカー全体の価格が高額になってしまう点。それでもこのいすゞのベース車両を採用するのは、やはり国産メーカーの安心感と信頼性に尽きるのではないかと思っています。
正面から見た感じは何だかのっぺりとしていて、『壁』のような感じも受けます。
そのビーカムにキャンピングシェルを載せた新型キャンピングカーが、『アラモ SL-W Ver.EX』というキャブコンで、全長5,100mm×全幅2,050mm×全高3,060mmと、ほぼ5×2サイズのキャブコン。
エントランス部分はこんな感じで、やや狭いような感じはしますが、国産5×2クラスのキャブコンであればこんなものかと・・・。
エントランスドアはペラペラのアメリカ製のタイプを採用。「えっ、800万円もするキャンピングカーなのだから、ドアはいいものを使おうよ~」と思ってしまうのですが、キャンピングカーの老舗であるバンテックも同じドアを採用しているため、「コストダウンの意識は両社とも同じなのね」と感じてしまうところ。
後方からバンクベッド方向を見ると「オオ~結構広いじゃん、この辺りは5mジャストより100mm全長が長いキャンピングシェルの恩恵なのかと思ってしまいます。
バンクベッドも広々しており、外観から想像するより遥かに中は広い印象を受けます。
室内のレイアウトは、運転席の後ろにセカンド・サードシート、助手席の後ろにサイドソファを配し、この位置関係は私の所有しているバンテック社のジルとは反対。ただ、運転席側の最後部にフリールーム(ポータブルトイレなどは十分に置ける)がある造りは同じ。
家具の配色はやや赤みがかった茶色を採用、この辺りは新型ジル5よりは安っぽさがなくていいと思います。
リアに24V仕様のクーラーが装備されているところが、2tトラックをベース車両としたキャンピングカーらしいところ。家庭用100Vセパレートエアコンが主流になりつつある中、24Vのクーラーは珍しいですが、サブバッテリーで静かにエアコンを駆動させるにはいいのかもしれません。
電子レンジの高さが微妙な高さで、小さな子供が使うことを想定はしていないようです。冷蔵庫の位置はいい感じで、エントランスドアからも近いことから、サイドオーニングなどを展開して外でバーベキューをしている時など、冷えたビールなどを取り出しやすい位置関係となっています。
「カセットトイレを装備しなければ、こんなにも広くバゲッジドアが有効活用できるのね」という見本のようなサイドバゲッジドアで、「今度買うキャンピングカーはフリールームにポータブルトイレを置くだけで十分じゃん」と思わせてくれます。
ポータブルトイレであれば使わない時は居室部に置いておき、普段はフリールームを空けておけば、濡れたウエットスーツやライフジャケットなどもどんどん放り込んでおけると思います。そういう意味では、フリールームの在り方を改めて再認識させてもらった展示内容でした。