お台場キャンピングカーフェア2016へ行ってきました【その13】『AtoZのライトキャブコンがなかなか良い感じ』
今回は2016年11月6日(日曜日)にお台場で開催された『お台場キャンピングカーフェア2016』を見に行った時の様子をご紹介。
キャンピングカービルダーの中では老舗である、『AtoZ』のコーナーにやってきました。このキャンピングカービルダーの展示場は埼玉県の春日部市の16号線沿いにあり、時々前を通ることがあります。
最近流行りのマツダのボンゴトラックをベース車両に採用した、小型のライトキャブコンを展示。以前はいすゞのびーかむという1.5~2tトラックをベース車両に使ったキャンピングカーを展示していましたが、今は販売を休止している模様。
という訳で、今回AtoZのブースに展示されていたのはライトキャブコンのみ。アミティLXというライトキャブコンを少しじっくりと見ていくことにします。
エントランスドアはアメリカ製のペラペラドアですが、幅が微妙に広い感じがします。アメリカ製のドアも幅や高さが違う種類があるのでしょうか?その辺りは不明です。
セカンドシートはFASPの二人掛け。赤いソファーというのも大胆な色使いだと思いますが、意外に違和感が無かったりして。
バンクベットの先端部分は無垢材を採用。無垢材を採用しているキャンピングカーは数少ないため、この辺りはキャンピングカービルダーの中でも老舗である『AtoZ』の姿勢を感じるところ。
家具類も無垢材をふんだんに使用し、壁面もなかなかオシャレな模様を採用。サードシートのシートベルトアンカーの目隠しも良い感じ。
テーブルの足元スペースはこんな感じ。少し狭いような感じもしますが、ライトキャブコンであればおおむねこんなものでしょうか?大人2名、小学生前後の子供2名程度の使用であれば、問題は無さそう。
エントランス部分は流行りのステップ内蔵型。靴を置くスペースとしても使え、この装備というか、レイアウトは良いと思いますね。
エントランスドア脇には49Lの12V/1WAY冷蔵庫を装備。この位置に冷蔵庫があれば、外にクーラーボックス等を出さなくても、バーベキューの際などの飲み物や食材を簡単に出し入れできるため、この位置に冷蔵庫があるのは正解。
カーテンは『サンゲツ』製を採用。難燃素材で出来ていると思うのですが、一般的なカーテンメーカーのカーテンを採用しているのは好印象。サイズが特殊だとは思いますが、キャンピングカー専用品より安価で入手しやすいと思われます。
ライトキャブコンにしてはギャレーの天板が広々として大きな印象。後部に常設二段ベッドなどの装備が無いのも影響していると思われますが、このギャレースペースの広さは魅力的。
シンク部分にも蓋が付いているため、シンクを使わない時は全面を物置などに使うことができ、これは便利。
フリールームにはオプション扱いの『カセットトイレ』を装備。フリールーム自体の広さも十分あり、トイレも余裕で使えそう。カセットトイレを装備せず、ポータブルトイレを置き、その上を収納スペースとして使えば、かなりの量の荷物が入ると思われます。
バンクベッドも高さが十分にあり、大人2名+子供1名であれば余裕で就寝可能だと思います。ライトキャブコンにしては大きめのバンクベッドですね。
やはり老舗のキャンピングカービルダーだけあり、この辺りの家具の造り込みに関してはなかなか秀逸。温もりのある感じの家具に仕上がっています。
ルーフベントファンは、オプション扱いのMAXファンを装備。まともにキャンピングカー内の換気をしようと思えば、この位のルーフベントファンを装備しなければいけません。
ここは費用をケチるべきところではなく、多少予算が膨らんでも良い物を選んでおいた方が後々後悔しなくて済みます。
照明等のスイッチ類はエントランスドア上の高いところに設置。ちょっと使い勝手が悪いような気がしますが、小さな子供のいるファミリーであれば、この位置にスイッチ類が付いていた方がありがたいはず。
私も子供が小さいうちは、キャンピングカー内のスイッチをいじくり回されましたから・・・。きっと「この位置で良かった」と思うはずです。
キャンピングカーに電子レンジは必要無いと私は思っています。コンビニに電子レンジがある上、電子レンジの使用に際しては、サブバッテリーの増設や大容量インバーターの装備、使用後のサブバッテリーの管理に気を遣うなど、そこまでして使わなければならない家電製品だとは思えません。
どうしてもキャンピングカー内で温かい物が摂りたい時は、カセットコンロなどでお湯を沸かし、カップラーメンやスープ、コーヒーなどを淹れて飲むというのはどうでしょうか?
カセットコンロであれば、火の取り扱いにだけ注意すれば、最初のカセットコンロ代数千円と、その後は燃料であるカセットボンベ(ホームセンターで1本150円程)があれば、ある程度快適に使えると思います。
この『アミティLX』には、シンクの脇にコンロも付いている模様。私であればシンクだけの装備にして、コンロはカセットコンロを使いますね。その方がコスト的にも安く済む上、外に持ち出せばアウトドアテーブルの上で鍋なども出来ます。
これは先程紹介した『シートベルトアンカー』の拡大写真。この辺りの絶妙な目隠し方法は、他のキャンピングカービルダーも見習うべきところではないかと思いますね。
エントランスドア上の化粧板が微妙にズレています。この辺りの造作に関してはもう少し詰めが必要。
壁紙も隙間が空いている部分があり、この辺りも気になります。
ただ、全体的には非常に良く出来たライトキャブコンであると思います。このコンパクトなキャンピングシェルを、最新のカムロードと組み合わせて発売すれば、かなり人気が出るのではないかと思ってしまいました。