ジャパンキャンピングカーショー2016【フィールドライフの進化したセミフルコンRoots(ルーツ)の装備品に疑問を感じる私】
今回は、2016年2月11日(木曜祝日)に千葉県の幕張メッセで開催された『ジャパンキャンピングカーショー2016』の様子をご紹介。
こちらは、フィールドライフのコーナー。今年の受付はなんだかオシャレなレストランの入り口のような雰囲気。なかなか凝った演出がなされています。
展示してあるキャンピングカーの中でも気になったのが、このRoots(ルーツ)というマイクロバスのボディーをカットした車両。
数年前から製造・販売されていたキャンピングカーですが、発売当初はマイクロバスの車体とキャンピングシェルの繋ぎ目の仕上げの荒さが目立ったもの。
しかし数年が経過し、カラーリングも含めて改良と洗練が進められたようで、繋ぎ目の処理もキレイにされており、価格に見合ったキャンピングカーになってきたという感じ。
日本独自の規格のような『セミフルコンバージョン』というジャンルに属するキャンピングカーで、価格は1,095万円からということ。
ベース車両はバスコンに多く採用されているトヨタのコースターではなく、日産のシビリアンをチョイス。スクエアなボディー形状は、後部のシェルとのデザイン性においてもバランスがよく、なかなかスタイリッシュなキャンピングカーに仕上がっています。
フロントガラス越しに車内を見てみます。
運転席・助手席のシートカバーは変更されており、アームレストも装備。内装の色と合わせたシートカラーで、車内のトーンに統一感がありますね。
車内を見学してみたかったのですが、エントランス付近には見学を待つ人が行列をつくっていたため、今回は車内を見ることは断念。
レイアウトは運転席・助手席後部にダイネットスペース、最後部にベッドスペースがあり、その間にフリールーム(カセットトイレ設置可)を持つバスコンではオーソドックスなレイアウト。
ルームエアコン、冷蔵庫、電子レンジなどの装備品の姿も見えます。ただ、気になったのが1,095万円の標準車両本体価格の中に、FFヒーターやセパレートエアコン、カセットトイレ等の装備品が含まれていないこと。
1,000万円を超すキャンピングカーのため、その辺りの基本的な快適装備は付いていて欲しいところ。やはりボディーカットを施したセミフルコンのため、キャンピングシェルや加工にコストが掛かり、それが価格に反映されている感は否めません。
車両サイズは全長5,950mm×全幅2,100mm×全高2,800mmという大きさで、このサイズのキャンピングカーを乗車定員7名、就寝定員4名で使用するのですから、なかなか贅沢な内容。
実用的には家族4人で使用するのが理想的。
日産シビリアンのガソリンエンジン(4,478)の最高出力は173馬力もあり、これだけの最高出力があれば高速道路の登坂車線も必要ありませんね。
高速道路を走行中に登坂車線があるような区間に差し掛かると不安になるような、91馬力のディーゼルエンジン搭載のキャンピングカーに乗っている私にしてみれば羨ましい限り。
会場内にあるちょっとしたカタログ置き場もなかなかモダン。その手前に置かれている台車はテレビ撮影クルーの機材が載っています。
日本最大のキャンピングカーショーらしく、テレビ局の取材が何社も入っているようで、アチコチでキャンピングカーを取材している様子が見えました。
何だか最近の軽キャンピングカーや200系ハイエースのポップアップ部分の布地は豪華な感じ。以前は白とかグレーなどの単一色だったのですが、最近はカラフルな感じで展開していると人目を惹きますね。