『ジャパンキャンピングカーショー2017』in幕張メッセに行ってきました【その11】珍しいルノーのカングーを使ったキャンピングカーを発見!
今回は、2017年2月4日(土曜日)に千葉県の幕張メッセで開催された『ジャパンキャンピングカーショー2017』を見に行った時の様子をご紹介。
ホワイトハウスというキャンピングカービルダーのコーナーで見た一台。最近街中で時々見掛けるルノーのカングーという車両を使ったキャンピングカーのよう。
その少し『ずんぐりむっくり』とした特徴的な外観の車両に、ポップアップルーフを組み合わせ、個性的な一台に仕上がっています。
その名も『KANGOO POP(カングー ポップ)』という車名で、全長4,280mm×全幅1,830mm×全高1,960mmの大きさの車体に1,200ccの排気量を持つエンジンを搭載。
1,200ccと控え目な排気量のエンジンですが、ターボエンジンらしく、使用燃料はハイオクガソリン。ガソリン価格が高騰している昨今にハイオク仕様のキャンピングカーというのが気になるところ。
ポップアップルーフやサブバッテリーシステムなど、キャンピングカーとしての装備品が付いているタイプで399万円程という価格。
ポップアップルーフ自体は非常にしっかりとした造りで、FRP製の屋根部分を支えるステーも頑丈そう。ダンパーも装備されており、手抜きなく造られている感じ。
室内レイアウトは、コの字型のベンチシートにテーブルの組み合わせ。一応乗車定員は4名、就寝定員4名となってはいますが、大人2人で使用するのがゆったりと使えるかと思います。
『KANGOO POP』のロゴもしっかりとバックドアにありました。
200系ハイエースやNV350キャラバンのバックドアのように上開きタイプではなく、こちらのカングーポップはリア観音開きドアを採用。ひさしとしての使い方はできませんが、片側だけ開けて荷物を出し入れすることができるのは、駐車場事情のあまりよろしくない日本では重宝しそう。
私が欲しいと思っているトヨタコースターベースのバスコンも、出来れば観音開き仕様ドアの車両が良いと思っています。
シンクやコンロは簡易的で、主に車内で寝ることに特化された簡易キャンパー。
ポップアップルーフの開口部はこんな感じで、ポップアップルーフ部分で2名の就寝を想定。大きく開いた開口部と、屋根の低い車両のため、ポップアップルーフ部分に上がるのはあまり苦労はなさそう。
室内の天井に同化するように3つの扉が付いた収納庫も装備され、このさりげない位置にある収納は使い勝手が良さそうな感じ。
カタログもしっかりとありました。カタログ写真を改めてみると、外観はカワイイ感じですね。
『RENAULT(ルノー)』のエンブレムもしっかりと付いています。
観音開きのドアに、2列目シート脇のドアは両側スライドドアと、この辺りの仕様は最近の国産ミニバン同様。ハイエースやキャラバンなどでもありますが、両側スライドドアというのはなかなか使い勝手が良いと思います。
就寝時には運転席・助手席のすぐ後ろまでベッドを展開し、寝るスタイル。これも国産のミニバンを使ったバンコンに多く見られる手法で、特に珍しいものではありません。
とりあえず移動先で快適に仮眠が出来れば良いという方にとってはこれで十分かと。
運転席・助手席のインパネ周りはシンプルで、どちらかと言えば商用車的。200系ハイエースやNV350キャラバンなどに比べると少し味気のない雰囲気ではあります。
それでも右ハンドルというのは嬉しいもので、やはり日本国内を走行する車は右ハンドルが使い勝手が良いと思いますね。
ドアはそれなりに厚みがあります。最近の国産車同様、側面衝突の際の安全性は配慮されている模様。
この『ルノー カングーポップ』はニューモデルという扱い。
「カングーベースの簡易キャンピングカーかぁ~、面白い車をベース車両に選んだなぁ~」というところが正直な感想。
少し人と違うキャンピングカーに乗りたい方にとっては魅力的なモデルだと思いました。