『ジャパンキャンピングカーショー2017』in幕張メッセに行ってきました【その23】アメリカ製キャンピングカーの給排水設備を分かり易く解説!?
今回は、2017年2月4日(土曜日)に千葉県の幕張メッセで開催された『ジャパンキャンピングカーショー2017』を見に行った時の様子をご紹介。
キャンピングカー販売店の老舗でもある『東和モータース』のコーナーにやってきました。
多数の人で賑わっており、大きな犬を連れた方の姿も見えます。
こちらは受付の様子。社員の方も大勢いらしているようで、赤いジャンバーを着た方が多数。
フィアットデュカトをベース車両とした大きなキャンピングカーを展示。
こちらはフォードベースの大型キャンピングカー。
ウィネベーゴというアメリカのキャンピングカービルダーが製造した、『FUSE WF423A』という大型キャブコン。価格は1,400万円と、こちらもBIG。
ベース車両はフォードのトランジットという車で、3,200ccのディーゼルエンジンで185馬力というスペック。私のキャンピングカージルと排気量は200ccしか違わないのに、馬力は2倍程あり、羨ましい限りのハイパワーエンジン。
全長が7mもある車両だけあり、スライドアウトの幅も長大。
コレ、何だか分かりますでしょうか?私もあまりじっくりと現物を見たことは無かったのですが、アメリカ製キャンピングカーに多く採用されている、給排水設備。
細いホースは水道水の給水用で、水道の蛇口から直接キャンピングカー内の水利設備に直結させ、家庭同様に水が使用可能。
奥側にある青色の太いホースは排水用ホースで、傾斜をつけなければスムーズに排水が流れないため、傾斜をつけるための折り畳み式ステーのような物の上にホースを載せています。
最終的に排水は専用の排水口に流され、これで給排水設備として完結。
トイレのブラックタンクと呼ばれる汚物タンクの排水も同様に行われ、ダンプステーションと呼ばれる場所で処理をするのですが、日本の家庭やキャンプ場では馴染みの無い設備だと思います。
滞在型のキャンプをするアメリカやヨーロッパの国々と違い、働き過ぎの日本人のキャンプライフは1~2泊程度。ですから、このような家庭同様の設備があっても持て余すだけだと思われるのが悲しいところ。
このような滞在型のキャンピングカーやキャンプ場が増えてこそ、真にレジャーや余暇が日本に根付いたと言えるでしょう。そこまでの道のりはまだまだ険しそうですが、徐々に社会そのものが変わっていくことに期待するしかありませんね。
リアには自転車が載せられていました。
車内はこんな感じ。内装の質感はいかにもアメリカ製キャンピングカーらしく、ヨーロッパ製のキャンピングカーとは雰囲気が異なります。
悪く言えば大雑把ということになり、良く言えばアメリカンテイスト溢れる内装だということになります。
スライドアウトされたリビング部分は、まさに部屋のよう。これだけの広さがあれば、滞在して『生活』できますね。
ドアはアメリカ製のペラペラドアですが、エントランス入口部分はやや広くなっていました。この辺りの余裕はやはり車格の大きなキャンピングカーならではないでしょうか。
シンクは深型で、首ふり式のシャワーヘッドのような水栓を装備。家庭用と何ら遜色ない設備に、「やはり『生活』してナンボのキャンピングカーだな」と思ってしまう私。
1,400万円であれば、動くマンションとして1台いかがでしょうか(笑)。