『ジャパンキャンピングカーショー2017』in幕張メッセに行ってきました【その25】トラック用車載クーラーの気になる一台を発見
今回は、2017年2月4日(土曜日)に千葉県の幕張メッセで開催された『ジャパンキャンピングカーショー2017』を見に行った時の様子をご紹介。
キャンピングカー内で100V電源が使えるようになる機器を販売している、『POWER TITE(パワータイト)』のコーナーにやってきました。
最近はキャンピングカーのみならず、車内で携帯電話やゲーム機の充電をするため、小型のインバーターを購入し、活用している方も多いと思われ、それなりに販売数を伸ばしている模様。
ただ、このサイン波のインバーターの価格はショー特別価格で36,000円(税込)と高価で、疑似サイン波と呼ばれる製品が3,000円前後で販売されているのに対して10倍の価格というのはいかがなものかと・・・。
同じ350Wのサイン波の他社製品でも15,000円程のため、やはり価格的には少し疑問が残る感じ。
私も300W程の疑似サイン波のインバーターを15年程使用していますが、携帯電話の充電やノートパソコンの使用、小型扇風機や蛍光灯照明機器なども問題なく使え、使えない機器の方が少ないと思っています。
現在使用している疑似サイン波のインバーターが壊れてしまえば、おそらく今度も3,000円程度の疑似サイン波インバーターを購入すると思います。
『POWER TITE(パワータイト)』のサイン波インバーターも350Wで15,000円程度であれば、検討しても良いかと思いますね。
参考出品と書かれた車載用クーラーを展示していました。『COOLTRONIC』という製品のよう。
室外機などの装置も無いようで、この本体単体でクーラーとして作動する模様。壁掛け式クーラーと似たような構造だと思われます。
トラック搭載用クーラーということで、電源は24V。キャンピングカーに採用されるベース車両は12Vのため、変換機器を使って使用する必要があります。
車内側の出っ張りも少なく、家庭用エアコンの室内機よりコンパクトでスリム。これ位の出っ張りであれば、バンコンの車内でも圧迫感が少なくていいですね。
車外も非常にスッキリとしており、これだけではクーラーがこの裏側に装備されていることは分かりません。エクステンションボックスなどを装備している200系ハイエースベースのバンコンなどに最適なクーラーシステムなのではないかと思われます。
正式名称は、エバスペヒャー ミクニ クライメットコントロール システムズ 株式会社が販売する『パーキングクーラ(クールトロニック)』という名前のよう。「このクーラーユニットにFFヒーターを組み合わせれば、一年中アイドリングをしなくても車内を快適に保てますよ」ということらしいです。
クールトロニックは、車載のエアコンとは別の独立したシステムで、アイドリング・ストップ時に、車載バッテリーで電動コンプレッサを動かすクーラです。
クールトロニックは、室内機と室外機の一体型構造でリアウインドー付きトラックのウインドー部に、ボディの補強や配管固定などが不要で簡単に取り付けられます。
室内機は仮眠するドライバーへの圧迫感を軽減するようデザインされており、また室外機は背面後部への突起が少ないので荷室に干渉することがありません。
パーキングクーラ(クールトロニック)の特長
・コンプレッサ式のクーラシステム
・アイドリング・ストップ状態での作動で燃料消費はゼロ
・アイドリング・ストップ状態での作動で排出ガスはゼロ
・クーラ作動中にバッテリーの電圧が下がると低電圧防止機能が働いて作動を停止しバッテリー上がりを防ぎます
・アイドリング・ストップ用ヒータとのセット装着で一年中アイドリング・ストップが可能で、大幅な燃料経費の削減と就労環境の改善に繋がります
クールトロニック 主要諸元
基本的には長距離トラックの運転席背面パネルに取り付けるクーラーユニットのようですが、キャンピングカーでの使用も可能になるような感じのなかなか魅力的な製品だと思います。
他のキャンピングカービルダーでも採用してくる会社があるかもしれませんね。