『ジャパンキャンピングカーショー2017』in幕張メッセに行ってきました【その29】日産自動車のリチウムイオンサブバッテリー搭載バンコンが凄い
今回は、2017年2月4日(土曜日)に千葉県の幕張メッセで開催された『ジャパンキャンピングカーショー2017』を見に行った時の様子をご紹介。
日産自動車のブースにやってきました。
ここ数年の傾向ですが、トヨタ、日産、ホンダなどの自動車メーカー系のブースがキャンピングカーショーに出展するようになり、自動車メーカーもキャンピングカーを特別な人達だけが使う特殊な車という認識を改め、広く一般にも普及させようとしていることが分かります。
もちろん、マーケットとしての規模はまだまだ小さいとは思われますが、ヨーロッパ並にキャンピングカー等の普及が進めば、ベース車両の販売台数も伸びるため、自動車メーカーも成長分野として注目しているのかもしれません。
そんな思惑も見え隠れするメーカー系ブースの中でも、一際キャンピングカーのベース車両に力を入れ始めているのが、この日産自動車。
今回はサブバッテリーにリチウムイオンを採用したNV350キャラバンベースのバンコンを展示。さらに説明をするコンパニオンの方も登場し、来場者の注目を集めていました。
しかし、オートサロン等のコンパニオンさんの服装に比べてキャンピングカーショーのコンパニオンさんの服装は極めて地味。基本的にコンパニオンさんの服装より車を見て欲しいということなのでしょうか?
それとも、キャンピングカーショーというどちらかと言えばファミリー向けのイベントのため、刺激の強いお色気路線は封印といったところでしょうか?
まぁ、それはさておき、このリチウムイオンサブバッテリー搭載のNV350キャラバンベースのバンコン、なかなかイケています。
この写真を見る限りでは、それこそ『夜のお店』のよう。家庭用エアコンもしっかりと装備され、大容量のリチウムイオンサブバッテリーで駆動。
ギャレーや内装家具も美しい造りで、本気でキャンピングカーを販売しようという意気込みを感じるモデル。
床下を見ると、かなり低い部分にエアコンの室外機が吊るされており、凹凸の激しいフィールドなどでは室外機をぶつけてしまいそう。真ん中に置いたことでバランス的には良いかもしれませんが、この位置については要考察ですね。
天井付近のLEDライトも室内の雰囲気を高めるのに一役買っている模様。
気になる搭載されているリチウムイオンサブバッテリーのスペックは・・・
・総電圧360V
・定格出力2.0kw
・総電力量12kwh
・単層交流100V(50-60Hz)
・充電時間8時間
ということで、2泊3日程度の車中泊であれば、充電をしなくても大丈夫とのこと。
日産自動車の『100%電気自動車リーフで培ったEV技術を活用した大容量・高出力リチウムイオンバッテリーコンポーネントを電力供給装置として採用』し、『NV350キャラバン リチウムイオンバッテリー搭載 グランピングカー』という位置づけで開発したキャンピングカー。
インテリジェントキー&プッシュエンジンスターター等、先進の装備や技術も盛り込まれ、未来志向のキャンピングカーになっている点も特徴的。
NV350キャラバンについてはフルモデルチェンジからまだ間がないため、しばらくはこの姿での生産が続くと思われますが、ライバル車である200系ハイエースはモデル末期のため、2019年にはフルモデルチェンジし、このようなボンネットレスの姿ではなくなると噂されています。
そうなると、ボンネットレスで荷室の大きさが確保できるNV350キャラバンの人気が一気に高まると予想されるだけに、NV350キャラバンベースのバンコンを始め、200系ハイエース(300系ハイエース)のバンコン関連の今後の展開が非常に楽しみなところです。