お台場キャンピングカーショー2019に行ってきた『軽トラックベースのキャブコンを検証』
今回は2019年10月5日(土曜日)に開催された、お台場キャンピングカーショーに行ってきた様子をご紹介。
大型の200系ハイエースのバンコンやキャブコンに交じって、軽キャンピングカーの展示も多数。基本的に車体が小さい軽キャンピングカーですが、ここ10年程で人気が急上昇。
その要因として、高齢ドライバーの数が増え、大きな車体の運転に不安を感じる高齢者が軽自動車を購入する割合が増え、それに連られて軽自動車ベースのキャンピングカーの需要も増えている模様。
カムロードベースのキャブコンを日常的に運転する私からしてみれば、軽キャンピングカーは小さ過ぎて実用的ではないと思うところですが、私も免許証を返納するような高齢になる頃には、軽キャンピングカー位の大きさが運転しやすくなるのかもしれません。
今日は本当に良いお天気。9月の残暑をまだ引きずっているような陽気で、日向にいるとジリジリと暑い程。
トヨタのライトエースベースのキャブコンが展示してありました。マツダのボンゴトラックの生産が終了するとのことで、今後ライトキャブコンのベース車両はトヨタのライトエースにシフトしてくる模様。
ただ、ボンゴトラックに比べてライトエースの方が積載重量が小さいため、マツダのボンゴトラックに載せていたのと同じようなキャンピングシェルを載せることができるのかは不透明。
それなら無理して許容量ギリギリのベース車両を使わずに、トヨタのキャンピングカー専用シャーシである、カムロードを使った小型キャブコンを造って欲しいもの。
私の理想として、トラックのキャブ部分とキャンピングシェル部分の段差がゼロのスリムなキャブコンを開発して欲しいと思っています。
以前、セキソーボディのプログレスというのがそれに近い感じでしたが、完全に段差が無いのではなく、キャンピングシェルのデザインで段差が分からないようにしているだけのものでした。
それではなく、キャブ部分と完全に面一で、しっかりとしたバンクベッドを持ち、200系ハイエースのバンコンより少し広く、本格的なキャブコンより少し狭い程度の使い易いキャブコンがあればいいのにと思っています。
そんなことを考えながら、MYSミスティックのコーナーに来てみました。軽トラックベースのトラキャンを展示。ただ、このモデル、単純にキャンピングシェルを軽トラの荷台に載せているだけではなく、完全に軽トラと一体化された構造のよう。
お値段はオプション無しで320万円税別。オプションを付けると440万円税別となり、それこそライトキャブコンが買える値段。
軽トラのベース車両が100万円そこそこだと考えると、軽自動車に400万円を払うのはチョイとつらいと思うところ。どうしても小さいのが良ければというところですが、やはりチョッと高過ぎる気がしますね。
ナンバープレートが『わ』ナンバーなので、レンタカーなのかしら?
こっちはポップアップルーフが付いた移動販売車仕様の車。特注で様々な車両を造ることが出来るみたい。
さっきの車両に戻ってじっくりと見てみることに。
車内を見ると、セカンドシートにFASP(ファスプ)のシートを採用。このシートを前向きに展開させることで、前向き乗車を可能にしている模様。
ただ、カムロードも同様ですが、基本この部分はトラックの荷台にあたる部分な訳で、こちらも例にたがわず軽トラの『荷台』に乗車していることには変わりありません。
そこが車内からの外の見え方や乗り心地において、乗用車と決定的に違うところ。乗用車から乗り換えたユーザーが一番違いを感じるところではないでしょうか。
天井はそこそこ高く、キャブコンらしくルーフベントファンの姿も見えます。
照明等のスイッチはエントランスドア脇にあります。
スライド式バンクベッドのサイズは、幅1,650mm×長さ1,800mmあり、大人2名でも余裕のサイズがあり、外観から見る通り、バンクベッドは軽キャンピングカーの中でも広い部類に。
床材もしっかり貼り込まれており、チープさは感じません。
こうして見ると結構広い軽キャブコンだということが分かります。大人1人であれば十分なスペース。
それでも300万円超ということを考えれば、200系ハイエースの中古バンコンで300万円もあればそこそこ選択肢は増える訳で、どうしてもコレでなければならないという理由でもない限り、私は選びませんが・・・。
やはりトヨタのキャンピングカー専用シャーシである、カムロードベースのキャブコンの方が気になる私。最近のAtoZのキャンピングカーは格好も良くなかなか魅力的。