お台場キャンピングカーフェア2014に行ってきました【その07】
今回は、お台場キャンピングカーフェア2014に行ってきた時の様子をご紹介。
「オッ、288万円のキャンピングカーが展示されてるじゃん!」と思って近付いてみました。
こんな立派なキャンピングカーが288万円?と思われるかもしれませんが、そう、中古キャンピングカーの展示でした。世の中そんなうまい話はありません・・・。
ただ、その中古キャンピングカーは、昔真剣に購入を考えたことのある、アメリカ製のキャンピングカーであるBCバーノンでした。全長5,960mm×全幅2,360×全高3,270mmと、フォードのナローシャーシを使ったキャブコンで、この全長と全幅であれば、ギリギリ日本国内での取り回しが苦労しないレベルのサイズ。今ではこの大きさのキャンピングカーは製造していないため、数年前にはプレミア価格みたいな感じで高値で取引をされていました。
たださすがに1999年製と、15年落ち、走行距離が8万kmともなれば、それなりに価格もこなれてくるもの。ただ、そんな古さを感じさせない外観というかデザインは健在です。キャンピングカーの新しい古いなんて、業界にいる人か、私のようにキャンピングカーに興味のある人間にしか分からないもの。ましてやアメ車キャンピングカーなど本当に分からないと思います。
ベース車両も長きに渡って製造されていて、最近のベース車両は顔つきが少し違いますが、それも分かる人が見てのこと。
購入検討以外の方は車内見学お断りと書かれていたので、冷やかしで見る訳にもいかず、エントランス部分から中を観察するだけになりました。
エントランスを入った正面にダイネットがあり、サイドソファの装備も見えます。
その後ろにはトイレ・シャワールームがあり、その脇にキッチンスペースがあるレイアウト。
素人が配線したような乱雑な配線が施されていて、室内の壁に直接コードを固定しているため、ちょっと見栄えが良くありません。
でも、自分の所有しているバンテックのジルも似たようなもので、キーレスエントリーの後付け配線や、後から付けた照明用のコードなどがむき出しになっているため、人のことは言えません。気に入らなければオーナーになって、この辺りの配線は全て撤去し、自分の好きなように改造してもいいと思います。
中古キャンピングカーの良いところは、ある程度室内外がくたびれているため、気になるところは思い切り補修や改良ができるという点。ルーフエアコンの姿も見えますが、ここは最近流行の家庭用国産エアコンを付けたいところ。取り付ける場所は最後部のレンジフードの上あたりはいかがでしょうか?レンジフード上の収納を撤去し、そこに入れるとスッキリと納まりそう。
ベース車両のメンテナンスを含め、300万円で購入し、100万円程かけてリフォームなどをすれば、まだまだ十分に使える中古キャンピングカーだと思います。
と、思いながら後部を見てみると、既に家庭用国産エアコンは装備しているようで、パナソニック製の室外機が後部に積んでありました。やはり考えることは皆同じようです。15年落ちとは言え、外装パネルには艶があり、私の所有しているバンテックのジルとはかなり状態が違って良いコンディションを保っています。
もう一度戻ってエントランスの上を見てみると、分かりにくいですがここにエアコンの本体を取り付けているようです。やはり古いルーフエアコンがダメになり、国産家庭用エアコンを取り付けたのでしょうか?中古キャンピングカーって前のオーナーがどのように使い、考えていたのか、興味は尽きませんね。
エアサスも取り付けられているのでしょうか?エアサスのコントローラーらしきものも座席の後ろに見えます。無理矢理取り付けた感は否めませんが、エアサスも正常に作動していれば、歓迎すべき装備品のひとつ。
ひとつ気になることと言えば、排気量が6,800ccもあるということ。ここは今のエコの流れに反しているところで、それなりにパワーもトルクもあるとは思いますが、ガソリンエンジンの6,800ccということは、それなりの燃料代を覚悟しなければなりません。そのような、『維持』にお金が掛かることを差し引いても魅力があると思える方限定となるのでしょう。
私もこのBCバーノンという中古キャンピングカーには魅力を感じてはいるのですが、現実問題として維持が難しいのではと思ってしまいます。ただ、アメ車の入門用としては良い中古キャンピングカーだとは思います。