第16回 神奈川キャンピングカーフェアへ行ってきました【その18】
今回は2016年9月24日(土曜日)に神奈川の川崎競馬場で開催された『第16回 神奈川キャンピングカーフェア』を見に行った時の様子をご紹介。
大きなマイクロバスのような黒い車体が展示されています。こちらは、ホワイトハウスのコーナーで、車体には『HYMER CAR』というロゴがあしらわれており、ドイツのハイマー社のキャンピングカーだということが分かります。
斜め前方から見ると、黒い車体に威圧感あるフロントマスクが迫力満点。トヨタの高級ミニバンであるヴェルファイアの顔つきに似ているような感じ。
車両サイズは、全長5,900mm×全幅2,080mm×全高2,550mmという大きさで、日本のマイクロバス程の大きさがあります。
観音開きの後部ドアを開けたところにリアベッドがあり、車両の真ん中付近にトイレとシャワーが使える個室を装備。この辺りのレイアウトは日本のマイクロバスをベース車両としたバスコンに似ています。
ベッド下は収納スペースになっており、バスコンも同様の収納スペースがあることを考えれば、やはりこのレイアウトは全世界的にも定番なのかもしれませんね。
内装はハイマーのキャンピングカーらしくシンプルで清潔感たっぷり。この気品ある内装の雰囲気はどこから来るのでしょうか?国産キャブコンやバンコンにも同じようなレイアウトや家具のデザインを採用したキャンピングカーがありますが、どことなく野暮ったいの何故でしょう?
この辺りの全体的なデザインの妙は、キャンピングカー先進国が多いヨーロッパにはまだまだ敵わないといったところか。国産キャンピングカーの内装は10年以上前に流行ったバーストナーを超えているものも未だ無く、「どうなっているんだ?」と思うことも。
スライドドア部分を丸ごと覆うことができる網戸も装備され、これはオートキャンプ場などで重宝しそう。これは国産の200系ハイエースのバンコンにも最近は取り入れられている装備品で、高温多湿で蚊のいる日本では欠かせません。
アンコールフェアも開催されているようなので、キャンピングカーショーでじっくり見られなくても、キャンピングカービルダーの販売店に行けば見ることができます。
キャンピングカーショーで気になる車をササッとチェックし、その後お目当てのキャンピングカービルダーを訪問し、じっくりと価格を含めた話をするのもいいかもしれません。
オプション無しの価格で870万円(税別)と、少し高いようにも感じますが、バスコン並の車体と装備品、家具の造りの良さと、何よりキャンピングカーの高級ブランドでもある『ハイマー』に乗れるというステータス性から考えれば、あながち高いとも言えません。
それにしても良い顔つきをしていますね。キャンピングカー界のベンツ(ベース車両はフィアットデュカト)と呼ばれる車両だけのことはあります。
こちらは、ナッツのブース。
ナッツは相変わらず最大の展示面積と展示車両の数で他のキャンピングカービルダーを圧倒。多数のお客さんで賑わっていました。