第16回 神奈川キャンピングカーフェアへ行ってきました【その22】
今回は2016年9月24日(土曜日)に神奈川の川崎競馬場で開催された『第16回 神奈川キャンピングカーフェア』を見に行った時の様子をご紹介。
こちらは、ロータスRVのマンボウという小型キャブコン。
エンジンスペックや大きさ、装備品などを簡単に紹介するポップに混じり、『安心 安全 国内工場 完全受注生産』さらに『参考出品 MAMBOW 長期テスト車両 ← 実際に使用しています』という表記が。
価格は389万円からということで、やはりマツダのボンゴトラックベースのライトキャブコンだけあり、価格も比較的リーズナブル。
ただ、この展示車両については長期テスト車両ということで、『フル装備+その他いろいろ』という装備内容らしく、価格は586万円(税別)というカムロードベースのキャブコンと遜色ない価格。
実際に使用されている現役キャンピングカーということで、非常に中がどうなっているのか気になります。「中を見せて頂いてもいいですか?」と聞いたところ、「どうぞどうぞ」と快諾頂き、早速靴を脱いで中を拝見させて頂くことに。
通常の新車キャンピングカーの展示車両が住宅展示場の家だとすれば、こちらは実際に住んでいる住宅の中を見せてもらうのと同じで、なんとなく緊張してしまいます。
同時に、入り口付近から生活感溢れる雰囲気にワクワクしたりもして・・・。
エントランスドアの脇には手すりのような装飾品が取り付けられ、アシストグリップとしても使いやすそう。
正面上部にある吊り戸棚の脇にはマンボウの写真、その下にある小さな収納スペースには様々な物が押し込まれています。
後部を見てみると、さらにゴチャゴチャしており、壁に掛けられた時計やタオルなど、生活感満点。
それ程広くはない居室部ですが、家庭用エアコンもしっかりと装備。これだけ狭い空間のため、効きは抜群でしょう。
相当ゴチャゴチャしている室内にも関わらず、サードシートの上には何も置かれていません。今日は展示車両として一日解放されるため、座れるように片付けをしたのかもしれませんね。
運転席・助手席の様子。自作のセンターコンソールのようなものが置かれ、ルームミラー下にはドライブレコーダーのような物も見えます。
運転席にはビニールのカバーが掛けられ、長期テスト車両(キャンピングカービルダーから借りている車両)のため、汚れが付かないようにしているのでしょうか?
でもこれではブレーキングの際に体が滑る上、真夏などは熱がこもって蒸れてしまいそう・・・。
サードシート上の壁面には『くまモン』のティッシュケースがあり、くまモンのお腹からティッシュペーパーが出てきています(汗)。
家庭用エアコンの下には液晶テレビの姿もあり、この車内空間にしては大型。DVDなどを繋げば夜も退屈することはないでしょう。
フリールームにはシュラフや折り畳みチェアなどが収納されており、収納庫としてフル活用している様子。
収納庫としてフル活用する一方、脇にはポータブルトイレも置いてあり、これだけ荷物を積み込んでもポータブルトイレを使用する空間があることに少し驚く私。
電子レンジも装備。
特筆すべきは電子レンジ下にあるシンクの大きさ。コンパクトキャブコンにも関わらず、国産5×2サイズのキャブコンに勝るとも劣らない大きさのシンクを採用。
深さも十分で、200系ハイエースや軽キャンピングカーでよく見掛けるような、『構造要件だけを満たすためだけの簡易シンク』とは一線を画す大きさ。
非常に実用的なサイズで、実際に使用していたような痕跡もあります。
こうして全体を見渡してみると、コンパクトな車両ながら、レイアウトが絶妙な感じで、『納まるところに納まっている』という感じがしますね。
天井付近に張り巡らされた収納用ネットや壁の小物。棚に無造作に入れられている用品などが、私のキャンピングカーにも似ていて、非常に親近感の沸く現役キャンピングカーです。
照明はLEDの大型照明機器で、間接照明というオシャレさん。この辺りはやはり最新のキャンピングカーだと感じるところ。
『ぼちぼち行こか』と、マスコットキャラクターのマンボウも申しております。写真を見て気が付いたのですが、茶色の家具と白い扉の組み合わせって、意外に斬新で清潔な感じを与えるものなのですね。
このように散らかっているキャンピングカー内でも、この清潔感ある家具のお陰で、その散らかり様が少し緩和されているような気もします。
車内に飾られている2台のマンボウの写真。よく見てみると旧型マンボウと新型マンボウの2ショットのよう。キャンピングシェルの形がそれ程変わっていないため、最初は分かりませんでした。
逆に言えば、当時からそれだけ完成されたキャンピングシェルの形だったということで、バンテックのジルも長きに渡って同じキャンピングシェルを使用していたことを思い出したりして・・・。
ルーフベントファンはMAXXFANの最新式のタイプを装備。やはり今はコレでしょう。ようやく最近になって小型の羽の付いたうるさいだけのルーフベントファンを標準装備しているキャンピングカーを見なくなりましたね。
やはり品質の悪いものは駆逐されていく運命なのでしょう。それを如実に物語るようなキャンピングカー業界の流れに、「この業界もまだまだ発展の余地が十分にあるよね」と思ってしまう私。
このパネルを見て、「ソーラーパネルと室内からエンジンを掛けることができる発電機を積んでいるのね」と、すぐに分かってしまうようになってしまった私。
好きこそものの・・・という諺がある通り、キャンピングカーが大好きなので、いろいろと研究をしているうちにすっかり知識がつきました。
その情熱を仕事にも使えればもっと出世したかもしれませんが、まぁ、『仕事は程々、遊びは全力で(汗)』という私にはどだい無理な話かもしれません。
ということはさておき、このマンボウの長期テスト車両。かなりのフル装備で、特に電源関係の装備品が充実。ソーラーパネルと発電機があれば、完全自立生活も楽勝で、これだけの快適装備があれば、長期の車旅も楽しめそう。
ボールペンだの事務用ノリ、ホテルのナプキンなどがあるところを見ると、たまにはホテルにも宿泊しているみたい。まぁ、キャンピングカー泊ばかりだと、たまにはホテルに泊まりたいという気持ちになるのも分からなくもありません。
この家具に取り付けられているフックは後から取り付けたのでしょうか?このフックに網やロープを掛ければ、収納や物干しにも使えるため、これは良いアイデアだと思いました。
何かの入場証が数枚ぶら下がっていました。この長期テスト用キャンピングカーで、アチコチのイベントに出掛けているのでしょうか?
こうして実際に使用されているキャンピングカーを見ると、様々なことを想像し、細かな改良部分が非常に参考になります。なかなか他人のキャンピングカー内を気軽に見せてもらうことも出来ないため、今回の内覧はとても興味深く楽しいものとなりました。
今度は、実際に使用されている別のキャンピングカーの生活模様をじっくりと観察してみたいものです。