ファーストカスタムのコーナー(CG-550.Bolelo-V.MAX)ハイエースのボディーカットキャブコン
こちらは、ファーストカスタムのブース。
冬に開催される幕張メッセのキャンピングカーショーでは、ベッドや超高級フルコンなどを展示したりしている同社ですが、東京キャンピングカーショーではそのような展示スペースがないためか、展示車両もミニマムに。
そんな少数精鋭の中に選ばれたのが、ハイエースのボディーカットキャブコンであるCG-550.Bolelo-V.MAXという車両。いろいろなキャンピングカービルダーがハイエースのボディーカットキャブコンを造っていますが、その中でもこのファーストカスタムのキャブコンがデザイン的は一番カッコいいと個人的には思っています。
バンクベッドの形状といい、ボディーに施されたデザインといい、かなり『渋い』感じで、大人の雰囲気が漂うキャンピングカーとなっています。
エントランスドアもかなりしっかりしたものが装備され、カセットトイレなども最新のデザイン性が高いものを採用。キャンピングカーに対する造詣が深いビルダーだと思います。
内装はダイネット部分に後部常設ダブルベッド、その脇にトイレ&シャワールームを配した内容。乗車定員5名の就寝定員4名となっていますが、実際には2名で使うのを想定しているような感じの造り。ファミリー層でもいいですが、熟年夫婦がキャンピングカーで日本一周の旅に出るには最高の車両ではないでしょうか。
あとは、ベッド上部には家庭用のプラズマクラスター内蔵エアコンを装備し、FFヒーターを始め、純正のリアクーラー・ヒーターも装備されているため、空調関連で不快な思いをすることは皆無だと思われます。
しかし、オプションが含まれているとはいえこの価格。1000万円超の価格では、だれもがおいそれと購入することができないキャンピングカーであることも事実。鋼製スペースフレームなど、先進の安全装備を取り入れているとは言え、ハイエースのボディーカットキャブコンは高額だと感じるところ。ベース車両自体の価格がそれなりのため、どうしても完成品にした時にその分が価格に反映されてしまいます。
フィアットのようなキャンピングカー専用シャーシがハイエースにも供給されれば、また少し違ってくるのでしょうか。現在はボディーカットキャブコンという言葉が示す通り、各ビルダーが文字通り『ハイエースを切って』作成しているのが現状。
廃材が出ることや、強度面、保証面のことなどを考えると、カムロードのようにトヨタがキャンピングカー専用シャーシを出してくれるのが一番なのですが・・・。ハイエースのカムロード版なので、名前は『ハムロード』・・・、なんか『ハム』みたいでちょっとアレかな。では、『ハイカムロード』ではどうか・・・。興味は尽きません・・・。