バンテックのコーナー(ジル480スキップをじっくり検証)
こちらは、キャンピングカー業界では老舗中の老舗でもあるバンテックのブース。
私の乗っているキャンピングカーもバンテックのジル(2001年製)のため、毎回非常に気になるビルダーでもあります。
「まずは看板を撮影してっと、ん・・・」何だか様子が変です。受付の後ろにあるボードには、上にバンテック、下にファーストカスタムという表記が・・・。「ん、業務提携でもしているのか?」と思って少し調べてみましたが、そんな情報はないようです。しかし、ブースも隣、看板も共同となれば、仲が良いことには違いありません。
そんなバンテックの展示車両である、『ジルスキップ』を今回はじっくり検証することにします。このジルスキップ、一連のジルシリーズの派生モデルに位置し、特徴は2人旅仕様になっている点。それが証拠に乗車定員が9名に対して、就寝定員が3名となっており、旅車としての使用であれば、2人が丁度いいということ。
内装は、エントランスの正面部分(運転席の真後ろ)にトイレルームを配し、広々としたダイネットが後方に広がっているという、独特のレイアウト。
ダイネットを広く使いつつ、トイレルームも装備し、就寝はダイネットとバンクベッドに分かれるため、長年連れ添ってきた夫婦2人旅にとって、別々の空間を確保できるということは、長旅を円滑に進めるためには必要なこと。
もちろんリアダイネット部分(就寝スペース)には今流行の家庭用エアコンも装備され、快適な空間を演出。室内家具の配色も落ち着いた感じで、安っぽい感じはしません。
さらにプライスボードを見ていると、ベース車はカムロードという表記ですが、ダブルタイヤとあります。「ん、表記の間違いかな?」と思ってタイヤを見てみると、確かにダブルタイヤになっていました。(写真撮り忘れました)改めて車両の前方を見てみると、カムロードには付いている、CAMROADのエンブレムがありませんでした。
ベース車両はどうやら『トヨエース』のようですが、よく分かりませんでした。やはりエアコンの室外機などの重量物が最後尾にあるため、より安定性の高いダブルタイヤ仕様にした方が良いのでしょうか。しかしそれではキャンピングカー専用シャーシであるカムロードの特徴を享受うすることができないため、微妙なところだと思いますが・・・。
いつも思うのですが、600万円もするキャンピングカーのエントランスドアにしては、かなり貧弱。この部分は2001年式の私のジルとほとんど変わってなく、他社のエントランスドアが進化しているにも関わらず、このパーツだけは時が止まっているようです。やはりコストの問題なのでしょうか?
隣のファーストカスタムのハイエースベースのキャブコンのエントランスドアを見た後だけに、余計に落差が大きく、この辺りの造りはがっかりさせるものがあります。他の部分は非常によくできているキャンピングカーだけに、大したことのない部分でバンテックは損をしていると思います。
現在のキャンピングカーのエントランスドアは、閉めた時に『バムッ』と、いかにも重圧なサウンドを奏でるのに対し、バンテックのキャンピングカーのエントランスドアは『ピターンッ』と、かなり安っぽいサウンドを奏でるのが悲しいところ。
バンテックさん、何とかなりませんか、このエントランスドアの質感。バンテックのキャンピングカーは、自分も乗っているだけあり、非常に好きなのですが、もう少し頑張って欲しいものです。