キャンピングワークスのコーナー(発電機&リチウムイオンバッテリー搭載のキャブコン、オルビス イオ)
こちらは、キャンピングワークスのコーナーで、このキャンピングカービルダーは、昔から車載用静音発電機の開発をしてきているメーカー。やはりその発電機に対する経験と知識は豊富で、搭載されている発電機は、キャンピングカーの車載用発電機としてはクラス一の静寂性が特徴。
さらに最近流行のリチウムイオンバッテリーもサブバッテリーとして標準装備されているようで、業界のトレンドもしっかり取り入れています。
内装は、ダイネットの後部にトイレ&シャワールーム、その後方に二段ベッドを装備し、もちろんバンクベッドも装備しています。これにより、乗車定員7名、就寝定員6名(ファミリータイプ)となっています。
2800Wの発電機を搭載しているキャブコンのため、普通に家庭用エアコンを装備し、50Aの急速充電システムや、1500Wインバーターも装備しています。これらの電気製品を動かす電力を発電機でまかない、余剰電力を充電に回すといった使い方もできると思います。
最近は当たり前のように家庭用エアコンがキャンピングカーに装備されるようになってきましたが、キャンピングワークスが採用しているエアコンは、エアコンメーカーの中でも信頼の『ダイキン製』のエアコン。このあたりの装備品のチョイスひとつとっても、こだわりが感じられて好感度が高いキャンピングカービルダーです。
内装のトーンもクリーム色のシート生地とややダークな家具の組み合わせで、シックな感じの空間に仕上がっています。これくらい落ち着いた配色の方が長く車内に滞在する形になる車旅の場面でも、飽きがこなくていいと思います。
発電機が車両後方の床下に吊り下げられているため、スペアタイヤがこんなところに張り付いています。
で、その裏側が大型の収納庫(二段ベッド下)になっているのですが、このようなプレートを取り付けて面に対する強度を確保していました。こんな感じで背面にスペアタイヤを取り付けている姿は、いかにもRV車という感じがして、なかなかカッコいいと思ってしまいます。
車内に入り、バンクベッドの部分を見てみると、大きなアヒルのぬいぐるみがひっくりかえっていました。自分も実際にバンクベッドに入ってみたのですが、バンクベッドの中で普通にあぐらを組んで座っても天井に頭がつかず、そいう意味ではもうひとつ部屋ができたような感じで、これなら布団を敷いて寝ても窮屈な感じは受けないと思います。
私の2001年式のジルも、バンクベッドは決して狭くはないのですが、やはり高さが決定的に不足しているため、このオルビス イオのようにバンクベッドであぐらをかくなどは到底無理な話。寝てしまえばバンクベッドの高さなど気にはならないのですが、やはりバンクベッドの中で動くときに、はいずり回るか、普通に座って移動するかであれば、圧倒的に後者の方が快適に使えるのは間違いありません。
そういう意味ではこのオルビス イオの巨大なバンクベッドはこのキャンピングカーの最大のセールスポイントではないかと思うのです。
その他の装備品には、ルーフベントファンや、カセットトイレと温水シャワー設備、給水タンク70Lなどがあります。
特に温水装置は発電機を搭載しているキャンピングカーだけあり、電気式が採用されていて、私のキャンピングカージルのように、アトウッドの温水ボイラーをLPガスの炎で加温して中の水を温めるという方式に比べ、100倍便利だと思います。
ただ、これだけの内装と装備品があるため、価格は720万円超と、かなり高額なキャブコン。ここまで高額であれば、バスコンの新車も視野に入ってくるため、そちらも見比べてみたいところ。しかし、乗車定員に対する就寝定員のことを考えれば、やはりこのオルビス イオが有利だと思います。断熱性やバンクベッドがあることを考えれば、こちらのキャンピングカーも、バスコンに負けない魅力を持った車両だと思います。