ロータスRVのコーナー(マンボウ アニバーサリーを展示中)
こちらは、ロータスRVのコーナーで、マンボウ アニバーサリーという名前のライトトラックベースのキャブコンを展示中。
トヨタのキャンピングカー専用シャーシであるカムロードではなく、マツダのボンゴトラックという架装用に開発されたベース車両を使用。
このベース車両を使うメリットとしては、まずは価格面、さらには全幅を抑えたキャブコンを造ることができるため、このマンボウ アニバーサリーも全幅1,810mm、全長4,880mmと、キャブコンの中ではコンパクトな部類。ガソリンエンジンを採用し、102馬力とやや非力な感じもしますが、キャンピングシェル自体がコンパクトにできているため、それほど走りが悪いというこはないと思われます。
乗車定員6名、就寝定員4名と、ファミリーで使用するには十分なスペックを持っています。キャブコンがハイエースのバンコンと決定的に違う部分として、このバンクベッドスペースがあります。ハイエースのバンコンの場合、就寝定員を稼ごうと思えばただでさえ車内高が低い車内に二段ベッドを設けたり、場合によってはポップアップルーフを装備したりして、就寝スペースを確保しなければなりませんが、キャブコンの場合、このバンクベッドが全てを解決してくれます。
さらに普段使わない時はベッドマットを折り畳んで収納することにより、頭上空間を有効に使える他、普段より展開をするのであれば、そのスペースに寝具や着替えなどの荷物を置くこともでき、車内の収納スペースとしても有効活用できます。
さらに、ライトキャブコンと言えども、最近のトレンドはしっかり捉えていて、発電機(Eu16i)に家庭用エアコンを装備しています。私がキャンピングカーを買った2001年頃は家庭用エアコンを装備すると言えば、窓掛けエアコンを無理矢理取り付けて、キャンピングカーの背面に自転車キャリアを設置し、その上に発電機を載せてエアコン用の電源とするようなことが流行っていたもの。
しかし、最近は当たり前のようにエアコンの室外機がビルトインされ、発電機も外部収納庫にキレイに収まるよう設計されているのですから、隔世の感があると感じるところです。
さて、装備品の欄を見ていてひとつ気になったのが、オプション装備ナシの状態で500万円の価格なのですが、その標準装備品の中に、発電機と家庭用エアコンは含まれているのに、バックアイカメラ&モニターが含まれていない点。
私個人としては、バックアイモニターは必需品だと思っているので、この装備品については是非標準装備品にしてもらいたいところ。最近のキャブコンにはほとんど標準として装備されているだけに、そこだけが少し残念。キャンピングシェルの造りや、車内レイアウトなどにも隙はなく、ライトキャブコンとしては非常によくできたキャンピングカーだと思うだけに、この部分についてはビルダー側に再考して頂きたいところ。安全に関わる部分だけに、少し気になりました。
価格もこれだけの装備品が付いているにも関わらず、500万円というのはライトキャブコンの中では破格だと思います。これだけの装備品が付いていれば、カムロードベースのキャブコンであれば、600万円は間違いなくするでしょう。
そういう意味では、装備内容と価格を勘案した場合、非常にリーズナブルなキャブコンだと言えるでしょう。キャンピングカーの老舗であるロータスRVらしい、なかなか良いキャンピングカーだと思います。