コイズミのコーナー(ハスラー+ルーフテント・かるキャンの軽キャンピングカーを展示中)
東京キャンピングカーショー会場内を歩いていると、こんな『ゆるきゃら』に出会うことができました。
福島県のマスコットキャラクターである、『福島県新島八重マスコットキャラクター「八重たん」』です。なかなかかわらしいキャラクターで、女の子や子供に大人気のようでした。
さて、かわいいと言えばこんなカワイイキャンピングカーはいかがでしょうか?現在売れ行きが好調で、かなりのバックオーダーを抱えていると聞いている、『遊べる軽!ハスラー』をキャンピングカー仕様にしたもの。
このハスラーのキャンピングカー仕様のスゴイところは、ルーフテントを装備しているところ。「え、それだけなら別に凄くも何ともないじゃない」という意見も聞こえてきそうですね。
そう、もちろんそれだけではありません。普通に軽自動車のルーフにルーフテントを載せただけであれば、奥様の軽自動車の屋根にルーフテントを載せれば同じものができてしまいます。
このハスラーのスゴイところは、車外に出ることなくルーフテントに出入りできる点。「ん、どこから出入りするの?」と思われそうですが、出入りするのは軽自動車の天井に取り付けられたサンルーフから。
そう、天井に取り付けられたサンルーフの開口部からルーフテントに出入りをすることができるんです。では、それがいったいどう便利かと言えば・・・。
ルーフテントに入ってくつろいでいる時に、下の車に取りに行かなければならない物が出てきた場合、本来なら一度ルーフテントから降りて車のドアを開け、物を取ってからまた車の外からルーフテントに上がるという面倒なことをしなければなりませんでした。しかし、サンルーフから出入りすることができれば、サンルーフからサッと車内に降りて物を取り、すぐにルーフテント側に戻ることができます。
こうすれば、ルーフテント部分をポップアップルーフのように使うことができるため、1階と2階のように別れて就寝することもでき、本当の意味での使える二人旅仕様ということになります。カラーリングもポップな感じがして、乗っていて楽しくなるような感じの軽キャンピングカーに仕上がっています。
あ、ちなみにメーカーは、あの変身する軽キャンピングカーでお馴染みの、『コイズミ』です。で、その変身するキャンピングカー『かるキャン』もしっかりと展示中。
ベース車両であるキャリィが新型になり、キャビン部分が広くなったようです。このキャンピングカーも最初に見た時は衝撃的でしたね。
普段は収納されている部分がハンドルを回すだけでせり上がり、室内空間が広がるのですから、こんな楽しいキャンピングカーは世界中を探してもないと思います。まさに日本の技術力と小さな軽キャンピングカーを何とか広く使えないかという探究心が生んだ傑作だと思っています。
キャンピングカーショーに行く度、このかるキャンを見掛ければ「オッ、今年もがんばってるね~」と、密かに応援をしています。
内装は極めて簡易的ですが、やはり軽キャンピングカーは欲張ってはいけません。それなりに狭い空間を有効利用しようとするならば、装備品は必要最低限で十分だと思うのです。装備品を詰め込み過ぎて身動きが取れないようなハイエースのバンコンも見受けられる中、このような簡易な装備とアイデアで勝負をしている『コイズミ』社には敬服するところです。
あ、最後になりますが、さっきのハスラー、後部から見たところはこんな感じで、ハスラー専用のフランスからやってきた『リドゥー』というポータブルな折り畳みベッドを展開し、車内空間の有効利用を図っているようです。
ますます目が離せない軽キャンピングカー業界の行く末、これからの高齢化社会では間違いなく需要が増える、日本国内では数少ない自動車関連の成長分野かもしれません。