トヨタ車体・東海特装車のコーナー(ハイエースのスーパーハイルーフ『かがやき』を展示中)
こちらは、トヨタ車体・東海特装車のブースで、最近増えてきているいわゆる車体メーカー系列のビルダー。
1959年11月にトヨタ車体の出資で設立、社名を刈谷塗装株式会社とし、トラックの塗装工程の一部を分担⇒2013年 2月キャンピングカー生産、ノア・ハイエース、キャンピングカーショー出展(東京・名古屋)という、歴史のあるトヨタ系列の会社のようです。
もちろんトヨタですから、ハイエースのバンコンを展示中。『TUMCAM HIACE かがやき』という車両を出展。ハイエースのスーパーハイルーフ(救急車などに使われているベース車両)を使い、開放感のあるバンコンに仕上げてきています。
内装の照明に凝っていて、ブルーのLEDライトを使った間接照明が美しい車内となっています。この照明を見ていたある若い方が、「お~、コレいいね~、どうなってるんだ~?あっ、あの板と天井の間にLEDを入れてるんだな、これなら自分で作れそうだな」とのこと。
そう、キャンピングカーショーって、自作派の人達にとって参考になる情報が沢山ある、リアルな見本市でもあるのです。確かに、キャブコンなどを見ていても、便利なグッズが装備されていれば、「お~。この装備品なら自分のジルにも取り付くな~、コレがあれば便利だよな~」とか思うことがあります。
このかがやき、乗車定員は5名で、就寝定員は4名といったところ。ベッドはハイエースでよく使われる後部が二段構成になっているタイプで、二段ベッドの下に足を入れて就寝する仕様。上部ベッド部分には子供を寝かせ、転落防止柵も付いていることから、夜中に親のお腹の上に子供が転がり落ちてくることもなさそう。
しかしこの転落防止柵、確かにこれで機能上の問題はないのですが、スチールパイプ丸出しで色気がありませんね。私がビルダーであれば、ここは天然のムク材を使った木の柵を取り入れたいところ。それだけで車内の雰囲気がグッと柔らぐ感じがすると共に、アウトドア車らしい感じがすると思うのですが、いかがでしょうか?このままの状態では、何だかペット用の柵に思えて仕方ありません。
どこかで見たことがあるのですが、はしご状の木製バンクベッド用転落防止柵を採用しているキャブコンビルダーがあったと思うため、そのようなキャンピングカービルダーを参考にして、車内の雰囲気向上に努めて欲しいものです。
まぁ、キャンピングカービルダーとしては歴史が浅いことから、メーカー系列会社の強みを生かして、素晴らしいキャンピングカーを設計・製造してもらいたいところ。内装のトーンは決して悪くはないため、細かい部分のブラッシュアップを続ければ、かなりいいキャンピングカーになることでしょう。
と思いながら見ていると、後部のベッド部分の下にペット用のケージが設置され、犬のぬいぐるみが入っていました。まぁ、冬場ならいいのでしょうけど、夏場にこんな換気の悪い場所に愛犬を閉じ込めておく訳にはいかないでしょうけど、旅行時に持っていく大量の荷物を収納するには丁度いいスペースかもしれません。
このキャンピングカービルダーが今後どのような進化を遂げていくのかを、楽しみに見守りたいと思います。