インディアナRVのコーナー(LPガスレスのトラベルトレーラー、シルバー310J Vエディション シェルタースタイルを展示中)
こちらは、インディアナRVのブース。同社はキャンピングトレーラーや軽キャンピングカーを販売しているメーカーで、どちらかと言えば主力はキャンピングトレーラー。
そんなインディアナRVのコーナーには、大きなトラベルトレーラーと、小型のトレーラーを展示中。
で、いきなり目に入るこの挑発的なキャッチコピー。『あなたはまだプロパン仕様ですか・・・?』というもの。私がバンテックのジルを購入した2001年頃は、まだまだキャンピングカーやキャンピングトレーラーには当たり前のようにプロパンガスが搭載されていて、かなり節約して使用していてもいつかは中身が空っぽになり、自宅から20分程かけてLPガスの充填所へガスボンベを持っていったもの。
それでも、旅先などでガスが切れてしまうと、冷蔵庫は冷えないし、コンロも使えない、FFヒーターや温水ボイラーも作動しないことから、まさにキャンピングカーのライフラインといったところ。ですから、常に予備のガスボンベは満タン状態にしておき、1本が空になればホースを繋ぎ替えて使用していました。
その繋ぎ替える作業も面倒で、冬場の夜にLPガス欠でFFヒーターが止まり、凍える外に出てガスホースを繋ぎ替えたこともありました。もちろん旅先ではLPガスの充填所などを探せる訳もなく(スマホなどなく、携帯もメールがやっと普及を始めた頃)スペアのLPガスボンベは必需品。
そんなことからLPガスに関してはあまりいい思い出がなく、次に買うキャンピングカーは絶対にLPガスを搭載していないキャンピングカーにするんだと心に誓っていましたが、今やLPガスを搭載したキャンピングカーを探す方が苦労する程。ヨーロッパのキャンピングカーやアメ車のキャンピングカーの一部にLPガスを搭載している車種があるものの、国産のキャンピングカーについては、完全にLPガスレスの方向に舵が切られていると感じます。
そんな、時代の流れに逆らうことなく、LPガスをきっぱりとやめ、しかも燃料が『灯油』だなんて、かなりステキ。近年のガソリンや軽油の高騰に頭を悩ましている方も多いと思いますが、『灯油』であれば、以前に比べて値段は上がりましたが、1Lを100円前後で購入できます。
灯油であれば、全国どこのガソリンスタンドでも手に入る上、セルフのガソリンスタンドではガソリンや軽油を携行缶に給油するのは禁止されていますが、灯油の場合はポリタンクや携行缶に給油可能。そういったことが、さらに利便性を高めているのは事実。
さて、LPガスの話はそれくらいにしておいて、何やら灯油タンクの脇に設置してある青い水タンクの傍には、『安全走行の為、タンクの水は現地またはその近くで給水するようにして下さい』という注意書きが・・・。そう、トレーラーの連結装置の上に重量物を置くのは走行安定性に影響が出るため、あまりよろしくないと言われています。
しかし、そう現地に近いところに給水所があるとも限らず、多くの方が自宅から給水をしてトラベルトレーラーを牽引しているのではないでしょうか。まぁ、絶対にダメということでもなさそうなので、自己責任の名の元に上手に運用していくしかありませんね。
普通免許で牽引可能なシルバー310J Vエディション シェルタースタイルは、就寝定員4名で、灯油FFヒーター、3WAY冷蔵庫、カセットトイレ、シンク、コンロなども付いて308万円と、ハイエースの一般的なバンコンより100~150万円程安い価格。
今流行の家庭用ウインドクーラーも取り付け可能(オプションで15万円)で、取り付ければ、快適に過ごせるトラベルトレーラーになると思います。
しかし、トレーラーはエンジンや運転席・助手席などがないため、価格が安くていいですね。
あ、今回はあまりじっくりと見なかったけど、インディ727という軽ポップアップキャブコンも展示中で、私個人的には軽キャブコンの中では一番カッコいいキャンピングカーだと思っています。
カラーリングも斬新で、乗っていて楽しいことは間違いナシ!オジサンが食い入るように車内を見ているのが印象的でした。このインディアナRV、あまりキャンピングカー業界では目立たない存在ではありますが、ユーザー目線に立ったキャンピングカーを開発できるビルダーだと思います。