OMCのコーナー(キャンピングカーのパンク修理キットの功罪について考える・・・)ツアーズ他を展示中
こちらは、OMCのブースで、このキャンピングカービルダーは、東京都の武蔵村山市にある会社。バンコンの製造がメインで、既存モデルは11車種、オーダーメイドのバンコンにも対応しています。
このツアーズワイドというバンコン、ハイエースのロールーフ車をベース車両にしており、立体駐車場にも入れるというところがウリ。
天井高が低い分をこのような形の掘り下げ方式の収納庫兼用スペースで補い、キャンピングカーの構造要件をクリアしているようです。
この掘り下げ式の収納庫、収納の少ないハイエースタイプのバンコンにとっては画期的で、構造要件がクリアできる上に、収納まで確保できるという一石二鳥の発想。今や多くのビルダーが取り入れており、バンコンの室内を有効に活用するための切り札的存在になっています。
ただ、この掘り下げ式収納庫を装備するデメリットとして、この真下に吊り下げてあった『スペアタイヤ』の行き場がなくなり、この収納庫にスペアタイヤを入れることもできるそうですが、それでは本末転倒。
で、どうするかといえば、『スペアタイヤは自宅に置いていく』ということに・・・。「えっ、それじゃ旅先でパンクしてしまったらどうするの?」という疑問が沸いてきますが、最近はパンク修理材と空気を同時に入れるスプレーのようなものがあり、それをキャンピングカーに積んでおき、パンク時には使用するという解決法があるようです。
しかし、この応急パンク修理キットも万能ではなく、大きくタイヤが裂けたような傷には使えず、もちろんバーストなどのタイヤにも無力です。さらに、一度応急パンク修理キットを使ってしまったタイヤは、後にタイヤを外して本格的にパンク修理をするのが非常に困難になるらしく、結果的に新品のタイヤに交換せざるを得ないということもあるそうです。
一概にスペアタイヤを積まなくてもいいという考え方は、あまりキャンピングカーという遠出をする車には合わないかもしれません。
私の乗っているバンテックのジルも、旅先でパンクをしてスペアタイヤに付け替えてパンク修理工場へ駆け込んだことがありました。(その時は、パンクではなくエアバルブのゴム部分からの空気漏れでした)このような場合は、パンク修理材は役に立たないということになりますね。
こちらのOMCのバンコンは、後部に仕切り扉が付いていて、ハイエースなのに完全な2ルーム仕様となっており、これであればポータブルトイレも個室感覚で使用する気になるというもの。
やはり車内で仕切りがないバンコンで、ポータブルトイレを使って用を足すのはちょっとためらわれるもの、その点、このような仕切りがあれば、気にせず使えるというところが、評価大。こちらも掘り下げ式の収納庫を装備していて、これはこれでいいとは思いますが・・・。スペアタイヤの件が多少気になります。
OMCの造るハイエースのバンコンは、このような仕切りを付けたタイプも多くあり、私的には好感が持てるキャンピングカービルダーとなっています。