セキソーボディーのコーナー(ハイエースのボディーカットキャブコン・トムバロンを展示中)
こちらは、セキソーボディーのブースで、このキャンピングカービルダーも昔からある老舗。
埼玉にお店と工場があり、私も2000年頃にキャンピングカーを選ぶ際に埼玉のお店にお邪魔したことがあります。確か国道16号線に面したガソリンスタンドの跡地で営業をしていたと覚えていますが、今はどうなんでしょう
?と、思ってグーグルの地図で検索し、ストリートビューで見てみると、ありました、同じ場所に・・・。しかし、ガソリンスタンドの屋根や建物は劣化が激しく、お世辞にもキレイなお店とは言えない状態。
ただ、へんこつ者の私から言わせれば、店舗にお金を掛けずにユーザーの為に良いキャンピングカーを作製する方にお金を掛けていると勝手に解釈すれば、これはこれでいいと思うところ。確かにお店はキレイな方がいいに決まっていますが、お店ばかりがキレイで中身の伴っていないキャンピングカービルダーもあることから、一概には言えませんね。
で、このセキソーボディー、キャンピングカー作製の点においては、かなり『良い』キャンピングカーを造っていると思っています。大阪のアネックスも採用しているハイドロバックパネルを開発したのはここ、セキソーボディーで、ハイエースのボディーカットキャブコンやカムロードベースのキャブコンなどにも先進の技術を投入してきたキャンピングカービルダーです。
200系ハイエースをベースに、バンクベッドの高さを抑えたロープロファイル仕様で、見た目にもスタイリッシュな『トムバロン』という車両。ハイエースSLキャンパー特装車を使い、全長5,900mmX全幅2,180mmX全高2,700mmの堂々たるサイズ。
サブバッテリー、カセットトイレ、FFヒーター、冷蔵庫、ベンチレーターなど、とりあえず必要と思われるものは装備していて、このままの状態でも十分に使えるキャンピングカーだと思います。
オプションで壁掛けエアコンと、発電機を揃えれば、どこにいても快適に過ごせるキャンピングカーの出来上がり。
さらにこのトムバロンのスゴイところは、この後部収納庫のサイズが可変するところ。ハンドルを回せばベッドの高さが変わり、収納庫のサイズを変えることができ、荷物の量に合わせた収納庫の形を作ることができます。
車内に使われている家具は、これといって特徴はありませんが、なんといっても各部の造りが『しっかり・カッチリ』造られているという印象。これはハイドロバックパネルを使って構成するパネル工法のキャンピングカーだからこそ出せる剛性感で、一体型のFRPシェルを持つキャンピングカーが、家具でキャンピングシェルの剛性を保っているのとは、基本的な造りが違います。
ただ、ハイエースのボディーカットキャブコンは、どのキャンピングカービルダーにも言えることなのですが、総じて『価格が高い!』と思います。確かにボディーをカットして、その上にキャンピングシェルを載せ、さらに内装を施すとなれば、年に何台も生産できない上に、それほど多く販売もできないため、この位の価格になるのは仕方のないところですが、これでは誰もがキャンピングカーに乗るというのはちょっと無理がありますね。
しかも700万円台の後半ともなれば、いつも思うのですが、マイクロバスベースのキャンピングカーであるバスコンも十分に視野に入ってくるため、余計に考えてしまいますね。
でも、会場内では若いカップルが熱心に可変する後部収納庫のことを質問していたのが印象的で、「若いけど、もしかして買える人なの?」と、ちょっと羨ましくなってしまいました。でも、ハイエースのボディーカットキャブコンは、いつ見てもカッコいいなぁ~。