キャンピングカーで『イワタニカセットガスファンヒーター風暖』を3シーズン使った感想
イワタニカセットガスファンヒーター風暖を購入して早3シーズンが過ぎ、キャンピングカー内での使用実績も重ねてきました。
そこで、キャンピングカー内で実際に3シーズン使ってみた感想、良い点、悪い点を検証してみたいと思います。
本来であればベバストのFFヒーター等でキャンピングカー内を暖房するのが王道なのですが、LPガス式のファンヒーターが最初から装備されていたバンテックのジルを購入し、10年目頃に不具合により撤去し、そのままになっていました。
新たに25万円程の費用を掛けてベバストのFFヒーターを導入する気も起きず、真冬の車中泊での暖房をどうすれば良いのか悩んでいた時に出会ったのが『イワタニカセットガスファンヒーター風暖』です。
電源不要でカセットガスが燃料となり、燃焼した熱でファンを回すことができるという画期的な仕組みに飛びついた私。
あれから3シーズン、本当に使える装備品だったのか、改めてその使い勝手やメリット・デメリットをご紹介します。
まずは『イワタニカセットガスファンヒーター風暖』を導入して良かった点
・電源不要でファンヒーターが使えるのは非常に便利
・即暖という訳にはいきませんが、点けて30分程すれば5×2クラスのキャンピングカーであれば十分に暖かくなる
・設置場所の自由度が高く、直接温風が当たるような使い方も可能で、近くに置くと当然ながらかなり暖かい
・燃料がカセットガスなので、何処でも気軽に手に入る
・本体価格が2万円程と、ベバストのFFヒーター(25万円/設置費用込)と比べて圧倒的に初期投資が安い
それでは逆に『イワタニカセットガスファンヒーター風暖』導入によるデメリットとは
・カセットガスボンベのガスを消費するので、空のカセットガスボンベが大量に出る
・即暖性はなく、キャンピングカー内が暖まるのに少し時間が掛かる(20~30分程度)
・ベバストのFFヒーターと違い、開放性ファンヒーターのため、室内の空気が汚れる
・換気は必須で、一酸化炭素濃度を測定する機器を設置することは絶対に必要(私のキャンピングカー内では3個の一酸化窒素警報機を使用)
・コンパクトとは言え、シート下等に設置できるベバストのFFヒーターに比べ、設置場所を確保する必要がある
以上のようなメリット・デメリットが存在しますが、総合的に見て私は十分に満足しています。
導入する前は「全然キャンピングカー内が暖かくならず、一酸化炭素中毒になってしまうのではないか」と心配しましたが、カセットボンベを3本連続で交換するような長時間運用もしてみた結果、一度も一酸化窒素警報機の数値が上昇するようなことはありませんでした。
むしろキャンピングカー内でジェットスキーのエンジンを10秒程掛けた時の方が酷く、一酸化窒素警報機が即鳴り出したくらい。
やはりガソリンエンジンの出す排気ガスというのは、非常に危険なものなのだということを思い知らされました。
様々リスクがあるため、積極的にはオススメしませんが、自己責任で導入した私の場合で言えば、『イワタニカセットガスファンヒーター風暖』はキャンピングカー内でも非常に使えるアイテムなのではないかというのが結論です。
これからもまだまだ活躍すると思われるため、新たに気が付いた点等があれば随時報告したいと思います。