19年間乗ったキャンピングカー ジル君と最後のナイトドライブ『今までありがとう!』
バンテック社のキャンピングカー ジルでのお開きのナイトドライブとなった、2020年6月下旬の記録。
思えば19年前にキャンピングカーを手に入れ、当時は本当に嬉しくアチコチ出掛けたものだった。あの時はまさか19年の長きに渡ってこのキャンピングカー ジルを所有し続けるなんて思いもしなかった。
次に乗りたい車(キャンピングカー)が見つからなくてズルズルと乗り続けたという側面もある一方、とても気に入っていたキャンピングカーということでもあったのだ。
そんな私がとても気に入っていたキャンピングカーを手放し、違う車に乗り換えることになった理由とは?
・経年劣化による各部の消耗による故障の心配
・もう少し軽快に走る車に乗りたくなった
・今のキャンピングカーより小さい車(取り回し)の良い車に乗りたくなった
・自分の年齢から言えばこの先乗り換えることができる車はせいぜい2~3台だということ。もう少し色々な車にも乗りたいという希望もあった
等々があり、補修や修理をすればそれこそまだ20年程は乗れると思われるキャンピングカー ジルだが、手放して乗り換えることを決意した次第。
そんなジルとのナイトドライブも最後ということで、涙雨の中をお得意の夜間走行。
新宿の夜はまだ静かだった。もっとも夜の12時過ぎということもあるが、本来ならもう少し人が居てもよい時間帯。新型コロナウイルスの感染拡大が壊した日常がまだまだ戻ってきていないことを如実に感じさせる光景。
新宿トンネルの照明がいつの間にか白色に変わっていました。以前は橙色だったのですが、LEDに変えたのでしょうか?明るくていいのですが、暖かみのある雰囲気は無くなりましたね。
少し走れば目の前は皇居。ここには24時間体制で警察が警備をしています。
車の左側は皇居のお堀。雨の深夜ということで、皇居周りをランニングしている人の姿はありません。
湾岸線を走ります。
19年22万キロ以上を走行していますが、エンジンやATミッションは快調そのもの。改めて日本のトヨタ製の車(ベース車両)を購入して良かったと思います。キャンピングカーの架装部分の故障やトラブルは数多く発生しましたが、エンジンやミッション、フレーム関連のトラブルは皆無で、日本国内で日本製の普通乗用車に乗るのであれば、機械的なトラブルとは殆ど無縁なのではないかと思ってしまう程。
順調なナイトドライブは続きます。
今度は日付が変わって都心方面へのドライブ。
スカイツリーの先端が青く光っています。私は今まで見たことがない光り方です。
築地の少し手前辺り。高速道路の高架橋が交差している光景は、世界的に見ても美しい光景だとか。
キャンピングカーの総走行距離数は223573kmに。
レインボーブリッジは安全(?)という意味のブルーにライトアップ。東京アラートが発令されていた時は赤色だったらしいけど、東京アラートって今思うと何だったんだろうな?
何か解除宣言後もグダグダの状況が続き、新型コロナウイルスの感染拡大がまだ緩やかに続いている状況で生活をしなければならないという、『新しい生活様式』が何となく始まったという感じ。
ベイエリアのタワーマンション。とってもキレイです。上の方の部屋からはレインボーブリッジや東京湾が見えてさぞかし見晴らしがよさそう。まぁ、とても私のような庶民が購入できる代物ではありませんがね・・・。
銀座が近付いてきました。新型コロナウイルスの感染拡大が続き、緊急事態宣言が出されていた時との違いは、『タクシーの数が増えた』ことかな。街を歩く人の姿も確実に増えてきており、徐々に以前と同じようにはいかないものの、日常が戻りつつあることを感じます。
今回の新型コロナウイルスの感染拡大によって感じたことは、「やはり普段の日常がいかに有難く愛おしいものなのだ」ということ。まさに「失って気が付く大切なもの」という言葉がピッタリくる感じ。
それでも感傷に浸っている場合ではない緊急事態が私のキャンピングカー ジルに迫っていました。ガソリン(軽油)が空っぽになりつつあります。メーターのE(エンプティ)を振り切っており、目指す給油所まであと10km程あります。
満タン給油から550km程は走行できる計算なので、まだ少し余裕はありますが、エンプティを振り切っているガソリンメーターを見ながら走るのは精神衛生上あまりよろしくありません。
若かりし頃に安いガソリンスタンドを探して給油を我慢した結果、路上でガス欠になった経験もあるため、そのような事態は避けなければなりません。実際ガス欠になるとどうなるのかと言えば・・・。
私の車の場合(その時はディーゼルエンジン搭載の国産の四輪駆動車)
・走行中に突然エンジンが停止
・パワステが効かず、ブレーキも効きが悪くなり、必死でブレーキを踏み、重いハンドルを切って路肩に車を寄せる
・その時点でガス欠とは思わず、エンジンの再始動を試みる
・何故かエンジンが再始動する
・再始動したので動かそうと思い、シフトレバーをD(ドライブ)に入れるとエンジンが停止
・故障かと思い、再始動→シフトレバーD→エンジン停止を3回程繰り返す
・ようやく原因がガス欠だと気付く
みたいなこともあり、何となく今はガス欠になると分かると思いつつ、それでもそれは避けたいもの。
新宿駅の南口付近。この時間帯にしてはいつもより格段に人は少ないものの、徐々に人の流れは戻ってきている感じ。
そんなこんなで19年間乗ってきたキャンピングカー ジルとのナイトドライブもお開きに。何事も始まりがあれば終わりがある訳で、いつか自分の人生が閉じられる時も来るので、それまではなるべく後悔しないような生き方をしたいものですね。
あ、ちなみにその後ガソリンスタンドには無事たどり着くことができ、最後となる給油を済ませました。
19年間ジル君どうもありがとう。本当に楽しい思い出を一緒にいっぱい作ってくれて、感謝しています。お疲れ様でした。そして次のオーナーさんのところでも色々可愛がってもらえるといいな・・・。