キャンピングカーで埼玉県の秩父方面にお出掛けしました【その3】三峯神社の『狛狼』と野生の『鹿』
キャンピングカーで埼玉県の秩父にある三峯神社に来ています。
雨も上がり神社へ向かう階段の途中からは、雲の切れ間に青空も見えます。今日もこのまま晴れて暑くなるのでしょうか。それでもまだ朝の早い時間帯なので、それ程の暑さはありません。
コレが三峯神社の大鳥居で、なかなか立派な佇まい。
三峯神社の文字も荘厳な感じ。
三峯神社の守り神は『狼』ということで、通常の狛犬ではなく『狛狼』ということか。
かなり迫力のある顔をしているようで、どこか憎めないような微妙なユーモラスのある顔つきです。三峯神社の境内にはここの他にもアチコチに『狛狼』がいて、どれも個性的で顔が違います。
その『狛狼』の微妙な違いも楽しみながら境内を散策してみようと思います。
大鳥居の真ん中は神様の通り道なので、人間は通ることができません。小さな柵が置いてあり、真ん中からは通れないようになっているため、脇をそっとくぐり抜けます。
その先には『三峯神社境内施設のご案内』という看板があり・・・、
「これより、約50m先、古木に囲まれ霊気・神気に満ち溢れる三峯神社です。拝殿前に聳える大杉は、武将畠山重忠公が奉献したと伝わる、樹齢800年と推定される神木です。最近では『パワースポット』としても広く知られるようになり、活力ある毎日をお過ごしいただく為に、神木より『氣』をいただき、お帰り下さい。境内には、良縁を運んでくれる、縁結びの木もあり、『恋みくじ』が人気です。
お帰りの際には『興雲閣』で一休み。日帰り温泉『温泉三峯神社の湯』の他、お食事やご宿泊もご利用いただけます。いにしえの姿を今に留める『小教院』では、岩清水で淹れたコーヒーが味えます。また、多数のお土産を取り揃えた、『オリジナルショップ』や『酒売店』もございますので、登拝記念に、是非お買い求め下さい。
天に近い神域、三峯山で、ゆったりとした時間をお過ごし下さい。」とのこと。
こんな感じのコケの生えた巨木が至るところにあり、神聖な雰囲気がします。
と、思っていたら『秩父産しいたけ使用 しいたけ丼』興雲閣食堂で販売中です!!!みたいなポップが突然現れたりして、「う~ん、気持ちは分かるのだけど、ちょっと興ざめだよなぁ~」と思ってしまう私。
まぁ、私も一応大人なので、いろいろと運営の苦労などは理解できるつもりですが、「ちょっと方向性が違うよなぁ~」と感じてしまうのも事実。
今度はこんな感じの立派な門が見えてきました。
このような赤い門を見ていると、何となく横浜の中華街を思い出してしまう私は不謹慎者でしょうか?何となく中国チックな感じで、やや違和感を覚えました。
まぁ、そんなことはどうでもいいのですけどね・・・。
この門のそばにある『狛狼』の顔は迫力があります。ちょっと怒っているような表情で、口の部分に手を近付けようものなら噛み付かれてしまいそう。左目にコケのようなものが絶妙に付いていて、それが目に更なる力を与えているようです。
その大きな赤い門の先はこのような感じの静かな参道が続き、雨上がりということもあってか空気がしっとりとしていてとてもいい雰囲気。
ここにも『狛狼』の姿が。
ここの『狛狼』の表情は微妙。半分怒っているようにも見えますが、今にも笑い出してしまいそうな感じもします。いずれにしても何かを我慢しているような表情に、何を想っているのか気になるところです。
夫婦杉なる杉もありました。こちらも表面がしっとりと濡れていていい雰囲気です。
いよいよ三峯神社の本殿が見えてきました。階段の途中にもしっかりと『狛狼』が鎮座しています。
入り口にあった鳥居に比べてこちらは年代と風格を感じさせます。
手などを清める場所の造りも豪華。
龍が飾ってあります。
全体像はこんな感じで、これも何となく中国っぽいような感じがしてしまいます。
ご神木の手が触れる部分はピカピカに磨かれたようになっていて、多くの人の手が触れていったことを伺わせます。
こちらは三峯神社の拝殿。神様を正面から写真撮影してはいけませんとどこかの神社で書いてあったことを思い出し、やや斜めから撮影してみました。
拝殿の階段下には龍の姿が浮き出ている場所があり、立ち入り禁止となっています。
神社などに来た時の私の楽しみのひとつが、それぞれの願いを書いた『絵馬』の内容を読むことにあります。こちらは5歳の女の子の願いごとのようですが、『アイドルとお医者さんになれますように』というかなりハードルの高い願いを書いています。
その他無理難題のオンパレードのような絵馬がある一方、家内安全など無難なお願いもチラホラ。人々の願いは世相を表していることも多く、この『絵馬』から今の時代が透けて見えるよう。
三峯神の湯という日帰り温泉もあり、入浴料は600円と微妙な金額。もう一声安くなりませんかと神様にお願いするのはいささか失礼でしょうか。
御朱印所で御朱印をもらい、とりあえず参拝も済ませたので今回の目的は達成。引き続きノンビリと三峯神社の境内を散策することにします。
三峯神社内に駐車していた3台の車。よく見てみると、3台ともナンバープレートの数字が『333』となっています。こんな感じのこだわりが私は大好き。「お~いい所にこだわってるねぇ~」と感心してしまうことしきり。
三峯神社から少し離れた場所も散策してみます。コケの生えた巨木の佇まいが非常にいい感じで、落ち着く空間です。
こちらは縁結びの木の下にある、縁結び用の絵馬をかける場所。こちらは大人の願いが切々と書かれていて、先ほどのお気楽な感じとは少々趣が違います。
一番手前にある絵馬には・・・
H27.5.3が初めて会った日。
H27.5.9が付き合った日。 【は、早っ!】
○○○○さんと結婚できますように。
H27.6.16 ○○○○ 【出会って1月程で結婚を決意!】
人の絵馬をちゃかす気はあまりないのですが「ここまで想われてしあわせな男がいるなぁ~」と純粋に羨ましく思った次第。
婚活ブームと呼ばれる時代が始まって数年が経過しますが、皆さんそれぞれ愛する人を探す気持ちはどこかにあって、その愛する人を見つけた喜びを絵馬に書き込む気持ちも分かります。
お幸せになって下さい。と言うしかありません。
遠宮という場所にも来てみました。
小さな造りですが、大切にされているようです。
参道を歩いていると、ひょっこりと野生の『鹿』が顔を出しました。向こうもちょっとびっくりしていたようですが、静かに見ているとむしゃむしゃと木の芽を食べていました。
間近で見る野生の鹿はとてもキレイで、何よりカワイイ存在。鹿島神宮の守り神である鹿は柵の中で飼われていましたが、こちらは野生の自由鹿。くりくりとした目がかわいく、しばらく見とれてしまいました。
自動販売機にも三峯神社のシンボルである『狼』が描かれていました。
コレは、伊勢神宮のミニチュア。
こんな感じで全国の有名神社の分社が祀られているのですが、一番奥にある伊勢神宮の分社だけは前述の通り特別扱い。
他の分社の2倍以上の大きさがあり、特別に囲いもしつらえてあります。「やっぱ伊勢神宮だけは別格なんだぁ~」と思いながらその場を後にしました。
その後、秩父盆地が見える場所というところに行ったのですが、雲が完全には晴れておらず、見えたのはこの風景。「まぁ~鹿も見られたし、境内をくまなく散策して面白かったからいいかぁ~」と思い、キャンピングカーの待つ三峰山の駐車場に戻りました。
最後に秩父に来たならコレを食べないと・・・、というところに行って帰宅しようと思います。