キャンピングカーで埼玉県の秩父方面にお出掛けしました【その4】阿佐美冷蔵のかき氷を賞味
キャンピングカーで埼玉県の秩父方面に行った様子をご紹介。
三峰山の登山道周辺には熊が生息しているようで、車のナンバーの『熊』はカワイイですが、本物の野生の熊は危険です。本当は熊の方が人間よりずっと昔から山に住んでいたと思うので、登山道を歩く時は熊の縄張りに人間が入って行くという意識を忘れてはいけないようです。
三峰山の駐車場を出て、三峰山の道を走ります。さらにお天気が回復し青空の面積が拡大、暑くなってきました。
道の脇に『バイク弁当』なる看板が見えてきました。「ん、バイク弁当って何だ?」と思い、早速インターネットで調べてみると・・・。バイク好きのオーナーが経営しているお店で、バイクの燃料タンクを模した入れ物に、豚唐揚弁当が入り、タレの味を『味噌だれ』もしくは『なめこおろし』の2種類から選べるようになっているそう。
バイクメーカーごとの席などもあり、Kawasakiの席などもあるようで、陸のバイクではないですが、カワサキの水上バイクに乗っている私であればやはりKawasakiの席でしょうか。
さらにバイクの燃料タンクを模した入れ物は持ち帰ることができるようで、持ち帰って小物入れにしたりしてバイク好きの方が楽しんでいるようです。
旅の楽しみはこのようなディープな感じの世界に触れることができるということ。普段生活しているだけでは『バイク弁当』なるものなど知る由もないですが、こうしてキャンピングカーで出掛けると様々な出会いがあり、非常に新鮮で面白く感じます。
お昼ご飯はバイク弁当ではなく、ローソンのカツサンドになりました。かなり厚めのカツがパンに挟んであり、食べ応えも十分。小腹を満たしたところで出発です。
秩父の市内もかなりいろいろなお店があり、それなりに山奥にある街なのですが、どこにでもあるような感じの街になりつつあります。地元の人にとっては利便性が向上していいのかもしれませんが、旅人にとってはどこまで行っても近所の郊外型店舗が立ち並ぶ街並というのは面白みに欠けるもの。
先日訪れた四国も同じで、郊外型店舗の発展がすさまじく、のどかな風景の中に突然大型のショッピングモールが現れたりして、興醒めするところでもあります。
1回500円の駐車場に入ります。
とりあえず普通車の枠にキチンと収まりました。やはり日本国内の観光地などを巡るには5m×2mサイズのキャンピングカーが限界だと思ってしまうところ。この駐車場問題から、マイクロバスベースのバスコンの購入に二の足を踏んでいる私。今は買えませんが、次のキャンピングカーは何がいいか考えると、バスコンがいいのですが、サイズの問題はいかんともし難いところです。
訪れたのは『阿佐美冷蔵』。そう、秩父で有名な天然氷を使ったかき氷のお店。実は10年以上前に来た事があるのですが、その時は真冬。かき氷を食べたのは座敷で、確か火鉢が置いてあったようなかすかな記憶があります。
やはりかき氷は暑い夏に食べるに限るとその時思ったため、10年以上の時が経ってしまいましたが、その時の夢を果たすために再訪しました。
10年の間に阿佐美冷蔵のかき氷は随分と有名になったようで、ディズニーランドさながらの待ち行列用のスペースも作られていました。本来であればここはお店の駐車場なのですが、とてもこのスペースでは足りません。そこで先ほど駐車したお隣の有料駐車場を使うことになります。
駐車場の混雑具合からそれなりにお客さんがいると覚悟はしていたのですが、やはり並んでいます。
店内で食べる方法と、テイクアウトする方法があるようで、テイクアウトする方法であればほぼ待ち時間ナシで食べられるようですが、やはりテイクアウトでは風情がないため、ここは多少暑い中辛抱してでも店内で食べることにします。
こんな感じで行列の最後尾に並びます。かき氷を食べるためだけに並ぶなんてと思われそうですが、真夏に食べる阿佐美冷蔵のかき氷をどうしても体験したいため、仕方がありません。
阿佐美冷蔵のかき氷のメニューはコチラ。10年前に来た時にはもっとメニューの種類が多くあったような気がするのですが、今となっては確認のしようがありません。
私は、宇治金時に練乳をかけたかき氷を食べようと勝手に思っていたのですが、『乙女の苺ミルク』というメニューにやられてしまい「こ、これにしよう・・・」と、いいオッサンが乙女の苺ミルクを注文。
奥様は黒落花生みるくを注文し、店内に案内されるのを待ちました。
定番の暖簾です。ここは阿佐美冷蔵の本店ということで、秩父の天然氷であれば他のお店でも食べられるようですが、やはり本家で食べてみたいと誰もが思うのでしょうか。
もう少しで私達の番です。こんな感じで外で食べる場所もあり、今日のような暑い日は外で食べるのが気持ちいいかもしれません。
ようやく店内に案内されました。
案内されたのは外の席で、レトロな感じの扇風機、蚊取り線香、あじさいの花、鉢に泳いでいるメダカなど、昭和情緒たっぷりの佇まい。
待望の阿佐美冷蔵のかき氷です。最初の印象は一言「デカイ!」。メガ盛りとでも言うのでしょうか、10年前に来た時はここまで大きくなかったような気がするのですが、大きさも10年の時を経て成長したのでしょうか?
まずはなにもかけずにかき氷だけを口に入れます。「ん~冷たくて気持ちいい~」噂通りのふわふわの氷で、そこいら辺のかき氷屋さんの氷とは食感が明らかに違います。
氷の違いなのか、氷を挽く機械の違いなのかは分かりませんが、見た目も食感も普通のかき氷と違うのは事実。
続いて、乙女の苺ミルクをかけてみます。ふわふわの氷の上にかけてしまうのは忍びないのですが、氷だけを食べ続ける訳にはいかないため、シロップをかけます。
いちごの甘酸っぱさと香りが広がり、シロップも少し違うようです。練乳も付いていましたが、あまりしつこい甘さではなく控えめな甘さで、苺シロップの味を邪魔しません。
10年越しの夢が叶い、非常に満足しました。
阿佐美冷蔵のかき氷を食べた次にキャンピングカーで寄ったのがおとうふ屋さんの『うめだ屋』さん。
おとうふを使った定食なども提供しているようで、数組のお客さんが店内で食事をしていました。
ここで買ったのが『おからドーナツ』。チョコドーナツなのですが、このチョコが絶品。お店のお兄さんが「チョコにはこだわっているんですよ~」と言っていたのも納得。
チェーン店で買うチョコドーナツとは全くチョコの食感や味が違います。秩父に来たなら食べてみる価値はあります。
これで今回の秩父のキャンピングカー旅の目的はほぼ終了。すっかりお天気の回復した道を走ります。
途中、道の駅花園に寄りましたが、キャンピングカーから降りると外は昨日同様に熱風が吹いていました。午後3時を過ぎていたので隣にある野菜などの農産物直売所の野菜には売り切れているものも多くありました。
花園インターから高速道路に乗ります。
高速道路は楽でいい反面、単調な運転が続くためどうしても眠たくなりがち。早朝から起きてアチコチ行っていたために眠気が襲い、たまらず三芳SAで休憩。
「この先渋滞しているようだから、夜まで寝てゆっくり帰りたいなぁ~」とこぼしたのですが、その妄想は同乗者より即却下。30分程仮眠を取って再出発することになりました。
一人旅であれば確実に夜まで寝て夜中にスイスイと帰れるのですが、皆さんそれぞれ後の予定もあり、そういう訳にはいきません。
関越自動車道を降り。
今度は東京外環自動車道に乗ります。
乗ってすぐに事故渋滞の表示が・・・。
こんな感じで渋滞していましたが、それ程時間が掛からず通過できました。ところで高速道路上で前方に渋滞を発見した場合、多くの方がハザードランプを点滅させて減速をしています。
それはいいのですが、私はその後の運転に一工夫をしています。
高速道路でキャンピングカーを運転していて前方に渋滞を発見すれば即座にハザードランプを点滅。そこまでは同じですが、ブレーキを掛けながら減速して渋滞の最後尾に付く場合、後続車がまだきちんと停車していない状態の時は、前車との距離を100m以上空けて停車します。
それというのも、もし万が一追突などをされた場合、そのはずみでキャンピングカーが前に押し出されても前車に衝突する可能性が低くなるため。
私のキャンピングカーはトラックベースのため、普通乗用車やミニバンなどのような『ボンネット』がありません。もし前車の後ろにぴったりと張り付いていれば、追突の衝撃で前車に追突(いわゆる玉突き事故)になってしまいます。
その際、クラッシャブルゾーンの無い私のキャンピングカーであればケガをしかねないため、それを防ぐために前車との間隔を空けて停車するようにしています。後続車が確実に停車したのを確認すれば、前車との距離を縮めていきます。
巡航速度を80km/hにすることや、渋滞発生時の対応方法など、やはり免許を取得して20年以上車を運転しているうちに経験したことが生きています。
美女木ジャンクションを通過。『与野 大宮/銀座 池袋』の表記が見えます。田舎から関東に出てきた時に感じたのが首都高速道路のややこしさと渋滞の激しさで、今でもその印象は変わりませんが、当初に比べれば首都高速を走る緊張感は減りました。
幕張SAに到着した頃にはすっかり日が暮れていました。
今回はとっても暑い時期にとっても暑い場所にキャンピングカーで旅をしたような形になりました。それでも秩父で食べたかき氷はおいしかったし、三峯神社の風情も良く、充実したキャンピングカー旅となりました。
帰宅時の総走行距離は161,655km。今回のキャンピングカーの旅で走った距離は459km。「埼玉県も広いなぁ~」と思った今回の旅でした。