百里基地の航空祭2016に行ってきました【その2】
2016年11月3日に埼玉県の入間基地にて開催された航空ショーの感動が忘れられず、今回は2016年11月27日(日曜日)に茨城県の百里基地で開催された航空祭を見に行った時の様子をご紹介。
明け方近くまで降っていた雨も何とか上がり、地面は少し濡れていますが、傘やレインコートなどを使わないで百里基地の航空祭を楽しめそうです。
飛行場エリアには様々な機器が展示されており、普段見ることのない機械だけに、非常に興味深いものがあります。
この双眼鏡のようなものが付いた機械、一体何の機械なのか皆目見当がつきませんが、操作パネルに『冷却ガス圧』『ミサイル準備完了』『発射機駆動』『目標距離』等といった表記があり、ミサイルを発射するための装置みたい。
双眼鏡のようなもので敵までの距離と方向を測り、パネルを操作してミサイルを発射するのでしょうか?
こちらはそのミサイル発射装置のよう。
『81式 短距離地対空誘導弾(短SAM)』
という兵器のようで・・・、
わが国土、国情を考慮した独自の運用構想の元に、技術研究本部が開発の中心となって、東芝ほか多数の関連メーカーが総力を結集して完成した純国産の本格的短距離地対空誘導弾で基地防空用に使用される。
技術的には、フェーズドアレー式多機能レーダーと空中ロックオン・赤外線パッシブホーミング方式の採用を特徴とし、いわゆる”撃ち放し”を実現したものであり、諸外国の同クラスのミサイルに比較すると、多目標対処能力、対電子対策、長距離目標補足能力等の点で特に優れている。
●構成
射撃統制装置 1基
発射装置 2基
搭載誘導弾 8発
●性能、諸元 全長 約2.7m
誘導弾
直径 約0.16m
最大スパン 約0.6m
重量 約100kg
最大速度 約マッハ2.4
多目標対処能力 同時2目標、連射可能
という特徴及びスペックで、ミサイルの速度は驚きのマッハ2.4というスピードで、「やはりミサイルって爆速なのね」と思った次第。
時刻は午前8時50分頃。百里基地の航空祭開催まであと10分程となりました。
入間基地の航空祭同様、ブルーインパルスの前には厚い人垣ができていました。やはりブルーインパルスはどこの基地に行っても一番人気みたい。
こちらの緑色の建物は『空輸ターミナル』と書かれていました。赤い風船の場所が迷子預かり所になっているようで、迷子の案内で「赤い風船の下にあるテントでお子様がお待ちです」みたいなアナウンスが流れていました。
これはなかなか分かりやすく、親切な案内だと思います。航空祭だけあって、親が空を飛ぶ戦闘機に夢中になっている間に、子供がどこかへ行ってしまうということはありがちなことだと思われます。
実際、航空祭が始まるとひっきりなしに迷子の案内が流されていましたから・・・。
空が少し明るくなってきて、さらに人の数が増えてきました。
迫力ある戦闘機の展示も行われていて、比較的近くで戦闘機の勇姿を見ることができます。
でっかいミサイルのようなものを翼の下にぶら下げています。
機体側面には日本語で各種ボタンやレバーの説明が表記されていました。基本的には英語表記だと思われるのですが、水面などに不時着した場合、レスキュー隊の方が容易に理解できるよう、あえて日本語表記を採用しているのでしょうか?
真相はよく分かりませんが、確かにこれなら誰にでも理解できることは確か。
『A.TANINAKA』という表記があり、『タニナカ』さんという方がメインパイロットなのでしょうか?自分専用の戦闘機を割り当てられているなんて、やはり誰でもどの機体でも自由に乗れるという訳ではなさそう。
確かにこれだけ高度な操縦テクニックを要求される飛行機だけに、機械の『クセ』なども含め、いつも同じパイロットが飛ばす方が安定して飛行できるのでなないかと推測されます。
こっちは英語と日本語を丁寧に両方併記してあります。
これは本当に真正面から見たところ。もの凄く太いシャープペンシルのように見えるのは私だけ?(笑)
そうこうしているうちに、F-15でしょうか?編隊飛行をしている様子を見ることができました。
こちらの2機は百里基地航空祭周辺の天候調査のために飛び立っていきました。入間基地の航空祭と違い、本日は曇り空。今後の気象状況によってはショーの内容に変更もあり得るため、良い方向にいってくれることを祈るしかありませんね。