キャンピングカーのショックアブソーバーについての考察
キャンピングカーの足回り強化対策(特にトラックベースのキャブコン)によく使われる、ランチョのショックアブソーバー。重量のあるキャンピングカーの足回りをカッチリさせるのに一役買っています。私のキャンピングカーである「バンテック社のジル」にも最初から標準装備されており、2001年当時のキャブコンの中でも、標準装備されているものは珍しく、室内の装備品を始め、足回りにも最新の考え方が導入されていたようです。
このランチョのショックアブソーバーは、ダイヤルで減衰力の調整ができ、5段階だったかな?に、調整できるようになっています。現在は中間の3の位置で使用していますが、何せ14万キロを超す走行距離のため、多分ショックアブソーバーとしての役目はとうに終わっていると思うところ。これでも過去にはセッティングを微妙に変え、乗り心地を確かめて決めた値となっています。参考までに、ランチョのセッティングの目安として。(国産5X2サイズのキャブコン)前後を同じに設定。
◆ダイヤル1(最弱)
ものすごくフワフワしてとても乗っていられない。カーブでは大きく車体が振られ、ブレーキングでは大きくフロントが沈む。同乗者が酔ってしまうかもしれない。
◆ダイヤル2(ちょい硬)
まだフワフワする感じ。カーブはやや落ち着くが、ブレーキング時や段差乗り越え後の揺れの収まりが悪い。
◆ダイヤル3(やや硬)
フワフワもしないが、ゴツゴツもしない、ブレーキング時や段差乗り越え時のノーズダイブや揺れも許容範囲。
◆ダイヤル4(かなり硬)
コーナー時の振られは少なく、段差の乗り越え時の収まりも良い、ただ、ちょっとゴツゴツ感じる場面もあるが、人によってはこの位が良いと感じることもあるかも知れません。
◆ダイヤル5(最強)
コーナーリング中のロールは最小に、ノーズダイブも大幅に抑えられているが、いかんせんゴツゴツ感がスゴイ。家族を一切後部座席に乗せて遊びに行かない不良オヤジが乗るならともかく、家族と一緒なら犬からも不満の声が出そう・・・。
と、こんな感じですが、新型のランチョRS9000XLは、何と9段階にも減衰力が調整できるようです。これは悩みますなぁ~。ただ、キャンピングカーは大量に水を積んだり、家族をフルで乗せたりすれば、走行フィールが大きく変わるため、マメに調整できればかなり快適なドライブが楽しめそうです。
私のキャンピングカージルも、手洗いの水20L、シャワー用の水80L、トイレの水20L、燃料70Lなどを満載すれば、軽く200キロ近い重量増になります。あ、温水ボイラーの貯水量を入れれば、200キロを超えてしまいますね。それらの装備がこのキャンピングカーの場合、右に集中しているので、フルに満タンにすれば、微妙に傾いているのが分かります。
それでもなんとなく大丈夫なためと、予算がおいそれと取れない関係で今日の今日まで無交換できてしまいました。本体にはサビが発生し、かなり汚れもついていますが、今でもよく踏ん張ってくれています。最近はRS9000XLなる新型も出てきているため、交換をすればかなり走行フィーリングが変わるものと思うのですが・・・。
ただ、最近タイヤを交換したばかりなので、予算的にはなかなか厳しいものがあります。多分来年の車検前には、ブレーキのメンテナンスとオートマオイル・エンジンオイル・デフオイル・LLCなどの交換が控えているため、そのための資金も貯めなければなりません。最近は街中で新しいキャンピングカーとすれ違う度に羨望の眼差しで見つめているのですが、新車など夢のまた夢・・・。