キャンピングカーにLPガスは必要か?充填拒否の問題
今回は、キャンピングカーとガスの話。
最近のキャンピングカーにはあまり装備されることのなくなった、LPガスボンベですが、私がキャンピングカーを購入した2000年頃には、当たり前のようにLPガスが搭載されているキャンピングカーが多くあったもの。
私のキャンピングカーでLPガスを使う装備品には、まず、シャワー設備用の温水ボイラー、3WAY冷蔵庫の冷却用として、さらにはガスコンロの燃料として、最後はFFヒーターの燃料と、4つの装備品のパワーソースとなっていました。
『いました』と書いたのは、現在はこのLPガスボンベは撤去してあり、キャンピングカー内には積んでいません。
その理由は次の通り。
●FFヒーターの調子が悪くなり、修理にもかなりの金額が掛かることと、イマイチ暖かくないので、撤去したため。
●3WAY冷蔵庫も故障し、ガスを使うことがなくなった。
●ガスコンロの火力が弱すぎて、カセットコンロの方が5倍位早くお湯が沸くので、使う気がしないため。
●シャワーは、ここ数年使っていない、あれば便利だけど、使用後にトイレのフタや壁面についた水滴をキレイに拭き取っておかなければ、カビなどが発生するため、面倒に。さらに、今は全国どこにでも安く入浴できる施設があるため、わざわざキャンピングカー内の狭いシャワールームでシャワーなど浴びたくないという家族の意見もあった。
そんなこんなで、ガスを使う理由がなくなり、撤去するに至りました。撤去することにより、コンパクトな収納庫がひとつ増えることになるため、収納の少ない私のキャンピングカーにとっては貴重な有効スペースとなります。
また、LPガス搭載のデメリットも見逃せません。
【デメリット1】
これはよく話題に上がることですが、旅先でガスが切れても容易に補充できる施設がない。私も実際に旅先でLPガスの充填所を探したことがありますが、かなり難儀しました。さらに探しあてても持ち込みのLPガスボンベは充填拒否にあうこともあり、LPガスの調達は容易ではありません。
【デメリット2】
何より、LPガスという高圧ガスを5KgX2本も積んでいるため、事故の際の安全性に疑問が残る。
【デメリット3】
キャンピングカー内にはガス警報装置があるが、ガス器具が車内にあるのはなんとなく不安。実際、FFヒーターが故障気味の時は失火が多く、不安になったもの。
【デメリット4】
ガスボンベ1本を満タンに充填すれば、7.5kgにもなり、2本で15kgの重量増となるため、使わない時が多いので、燃費にも悪影響。
【デメリット5】
ガスボンベの充填有効期限があり、これを過ぎるとガスを充填してもらえない。再度充填してもらうようにするには、耐圧検査に出さなければならず、これが非常に面倒。
以上のようなことを考えると、LPガスを搭載しないキャンピングカーが主流になってきたのも納得がいきます。
お湯を沸かすことひとつをとっても、最近はカセットコンロなどは使わず、発電機と電気ケトルで沸かす時代。LPガス搭載のキャンピングカーは過去のものになりつつあります。