FFヒーターをキャンピングカーに取り付けるメリットとデメリットについて検証

キャンピングカーの暖房器具と言えばFFヒーター。

有名なのはベバストのFFヒーターで、国産キャンピングカーのバンコン、キャブコン、バスコン、軽キャンピングカーなど、FFヒーターを装備しているキャンピングカーの95%がベバストのFFヒーター。エアヒーターやトルマのヒーターなどもありますが、それは極少数。

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ベバストのFFヒーターの魅力はそのコンパクトさ。狭いキャンピングカー内にも設置可能な上に強力。キャブコンに装備されているFFヒーターでも、真冬のスキー場でも暑い位に効くため、キャンピングカーでスキーに行く人には欠かせない装備品。

ハイエースやキャラバンのバンコンの泣き所は、広いガラス面や車全体を覆う鉄板部分からの冷えですが、FFヒーターがあればそのような冷えとは無縁のキャンピングカーライフが送れます。

さらに、使用できる燃料の種類も、ガソリン、軽油、灯油と、どれもガソリンスタンドで容易に調達ができるものばかり。この燃料がどこでも手に入れられる安心感は、実際にキャンピングカーに乗っていてLPガスの充填拒否に遭った方にしか分からないかもしれませんが、かなり重要なポイント。

本体価格は高いですがそれなりに価値のある装備品と言えます。

一方、LPガスを燃料とするトルマのFFヒーターなどは、燃料であるLPガスの補充が面倒で、最近はキャンピングカーのLPガスボンベ持ち込み時の充填拒否問題などもあり、LPガスを搭載しているキャンピングカーは減少しています。アメリカなどではLPガスの充填問題などはないのか、まだまだ大容量のLPガスボンベが高頻度で搭載されています。

実は私のキャンピングカージルにもLPガス式のFFヒーターが装備されていたのですが、LPガスを充填するのが面倒な事と、FFヒーター内部に2つのバーナーユニットがあるのですが、その片一方のバーナーユニットが点火したりしなかったりして、スキー場などで使用しても十分に室内の温度が上がらなくなってしまい、思い切って撤去してしまいました。

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ベバストのFFヒーターと違い、大きなバーナーユニットと送風用ファンが付いているため、取り外しには結構時間が掛かりましたが、何とか取り外すことができました。重量も結構あり、ファンユニットや煙突(排気管)などを含めると15kg程の重量があったと思います。

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取り外した跡地を見ると結構な大きさで、ここに収納庫を新設することもできそうです。

ベバストのFFヒーターをそのスペースに入れてもいいのですが、ただ、ベバストのFFヒーターの価格は20万円弱。その価格を安いと見るか高いと見るかは人それぞれですが、私は正直言って『高い』と思います。

今はホームセンターなどで1万円も出せば立派なファンヒーターが買えるため、その20倍もするFFヒーターは高いと言わざるを得ません。(機能と用途が違うのは十分承知の上です。)もちろんファンヒーターをキャンピングカーの中で使う訳にはいかないため、トルマやベバストのFFヒーターがあるのですが、キャンピングカーを買う際に最初から装備されていなければ、後から取り付けるというのは、FFヒーターを取り付けるスペースがあっても金銭的に厳しいのではないでしょうか。

前述の通り冬場にキャンプに行ったりスキーに行ったりするのであればほぼ必須の装備品だと思われるため、キャンピングカーを購入する際にはFFヒーターが最初から装備されている車 両を選んだ方がいいかもしれません。

性能的には断然ベバストのFFヒーターの方が上ですから、中古キャンピングカーであっても前オーナーがベバストのFFヒーターを新たに設置している車両であれば、そのような中古キャンピングカーはお得かもしれません。

後は中古キャンピングカーを契約する際に安く取り付けてもらうという方法もあります。

いずれにしても真冬も積極的にキャンピングカーを使うという方であれば、最初からベバストのFFヒーターが装備されたキャンピングカーがいいと思います。

また、注意する点として、キャンピングカーのベース車両と同じ燃料の種類を使うベバストのFFヒーターであればベストです。FFヒーターが車両側の燃料と同じ種類であれば、燃料タンクも共有している場合がほとんどなので、車両の燃料とFFヒーターの給油が一回で済みます。意外と見過ごしそうな点ですが、重要なところかもしれません。

ここで疑問に思うことは、燃料タンクを共有していれば、FFヒーターを使っているうちに燃料タンクが空になり、ガス欠になってキャンピングカーが動かなくなるのではないかと思いますが、それはありません。何故なら、ベバストのFFヒーター用の燃料パイプは車両用の燃料パイプより短くなっているため、先にFFヒーターの方がガス欠になる仕組みになっています。

ということは、裏を返せばあまり燃料タンクに燃料が入っていなければ、早い段階でFFヒーターがガス欠になる可能性もあるため、スキー場などで長めにFFヒーターを使う場合には、燃料をできるだけ満タン状態で使うことをオススメします。

以上のようにFFヒーターが装備されているキャンピングカーであれば、遊びの範囲が広がることは間違いなく、多少キャンピングカーの全体的な金額が上がっても取り付ける価値のある装備品と言えるでしょう。

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