キャンピングカーのシャワー設備の是非について

キャンピングカーにあると便利だと思いがちな装備品にシャワー設備があります。確かにどこででも汗を流せる設備は有り難いものですが、本当に必要か今一度確かめたいもの。

最初に確認したいことに、キャンピングカーにシャワー設備を付けるには、まずはシャワーを浴びるための水を貯めておく給水タンクが必要。それも10Lや20L程度では全く足りないため、最低でも50L、欲を言えば80~100L程は欲しいところ。

さらに排水を受けるタンクも給水タンクと同容量か、それ以上の容量がなければ溢れてしまうことに・・・。その上水を沸かすボイラー設備や、ボイラーの燃料としてLPガスなども必要になってきます。それだけの設備を装備しようとすれば、30~50万円程の費用がかかります。

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今は全国に日帰り入浴できる施設があり、大人一人が500~1000円程で利用可能。4人家族で1回利用すれば最大4000円。仮にシャワー設備が50万円だとしたら、125回分。年にシャワー設備を使うような旅をすることが12回あったとして約10年で元が取れる計算に。しかし、国産キャブコンの多くはシャワールームとトイレが一体になっているため、シャワーを浴びるとトイレのフタなどがびしょ濡れになります。

もちろん壁や天井にも水滴は付くため、マメに乾燥させなければあっという間にカビなどが繁殖することにもなりかねません。10年で元は取れる計算ですが、その分全国の日帰り温泉に入った方がいいのではないかと思うのですがいかがでしょうか。

さらに、シャワーを浴びて出た排水を『どこに捨てるのか』という問題もついて回り、汚水である以上どこにでも流して良いものではありません。しかるべき排水設備のある場所に捨てなければならないため、旅の間中80Lを超す汚水を抱えたまま運転することになることすらあります。

当然、使ってしまった水は補充をしなければなりませんが、どこからでも給水してもよいという訳には当然いかないため、ガソリンスタンドやキャンプ場など、給水できる場所も限りがあります。最悪の場合、給水タンクは空っぽ、反対に汚水タンクは満タンという状態で旅を続けざるを得ないことにも・・・。

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しかしデメリットばかりを挙げ連ねても仕方がないので、キャンピングカーにシャワー設備があった場合のメリットも検証してみようと思います。

まず、最大のメリットはどこでも温水シャワーでさっぱりできること。特に冬場にマリンスポーツをする方などは、キャンピングカー内のシャワー設備は最高の装備品ではないでしょうか。私も経験がありますが、寒い冬の海でジェットスキーに乗った後、周りの人が震えながら車の外で着替えたり、気合を入れて水を浴びている様子を眺めながら、キャンピングカー内で熱いシャワーを浴びている瞬間は、本当に幸せだと思ったもの。

もちろん、体はボディーソープで洗い、頭もシャンプーがきちんとできるため、海から上がっても本当にサッパリして車を運転して帰ることができました。帰ってからそのまま食事をしてビールを飲んだら昼間の疲れから寝てしまい、気が付いたら自宅のリビングで寝ていたということも・・・。

家に帰ってから慌てて風呂に入らなくて済むのも、キャンピングカーにシャワー設備があるからこそ。さらに、夏場に海水浴場などに行った場合も、海の家の混雑するシャワーを待たなくても、自分のキャンピングカーのシャワーを浴びてさっぱりして帰ることもでき、海の家のシャワーを利用したことは殆どありませんでした。

シャワールームの扉を開ければ外部シャワーとしても使え、砂だらけのサンダルや浮き輪などの砂も洗い流せるなど、かなり重宝しました。ただ、LPガスの出先での充填拒否問題や、給・排水の調達や処理の困難さに度々直面するうちに、すっかりシャワー設備を使うのが億劫になってきました。

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その結果、LPガスボンベの撤去に踏み切り、今では温水ボイラーはキャンピングカーの飾りと化しています。ですから、キャンピングカーを初めて購入される方は、全ての装備品が付いているいわゆる『フル装備』のキャンピングカーはできるだけ避け、装備品のシンプルなキャンピングカーから始めれはいいと思います。

フリールームさえあれば、シャワールームを後から取り付けることも可能なため、本当に必要になれば、キャンピングカービルダーやキャンピングカーショップに相談の上、シャワー設備を増設してもよいかもしれません。

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