ルーフベントファンをキャンピングカーに取り付けるメリットとその取り付け方法と注意点
キャンピングカーにルーフベントファンは必須の装備品。2000年代の初め頃には装備していないキャンピングカーも多くありましたが、2014年時点では、当たり前のように装備しているキャンピングカーが大多数。
ただし、装備していても、製品によっては全く使い物にならないものもあるため、注意が必要。
『ファンタスティックルーフベント』『オムニベント』『ポーラエアー』などがオススメで、これらに共通する、『ファンの羽根が大きい・ファンスピードが可変できる・作動音が静か』という条件を満たしているルーフベントファンが理想。
ファンブレードが小さいタイプのルーフベントファンは換気効率が悪いばかりでなく音もうるさいため、静かなキャンプ場などでは作動音が非常に気になると思います。特にバンクベッド部分は天井のファンが近いため、より一層うるさく感じると思います。
ルーフベントファンは、キャンピングカーを購入する際にはあまり作動させない装備品だが、製品によってはキャンピングカー内の快適性に大きく差が出る装備品だけに、失敗のないものを選びたいもの。
写真にあるようなタイプのルーフベントファンがオススメです。また、現在付いているルーフベントファンを最新のタイプに交換する場合もあるかと思いますが、キャンピングカーショップに依頼する方法と、自分で取り付ける方法があります。
もちろん、DIYがあまり得意ではなく必要な道具などがない場合には無理に自分で取り付ける必要はありません。キャンピングカーショップなどに依頼すれば、2万円程で取り付けをしてもらえます。
キャンピングカーの屋根の上に上ったりする危険な作業が伴うため、例え道具や知識があっても誰にでも勧められる訳ではありません。実際に私も古いルーフベントファンを取り外した後に、ファンタスティックルーフベントファンを取り付けたことがあるのですが、これが意外に大変でした。
取り付ける前に古いルーフベントファンを取り外さなければならないのですが、これが意外と大変。古いコーキング材(防水用シリコンシーラント)をキレイに除去しなければならないのですが、経年劣化により硬くなっていたり、ルーフベントファン本体を留めてある木ネジの頭にあるプラスの溝にコーキング材が入り込んでいたりするため、それらを丁寧に取り除いていかなければ、古いルーフベントファンを取り外すことはできません。
全ての木ネジを抜き終えても本体周辺に充填されているコーキング材を、キャンピングカーの屋根部分から切り離していかなければならず、こちらも鉄製のスクレーパーを手に奮闘することになります。
べっとりと充填されたコーキング材の切り離しが完了し、ようやく古いルーフベントファン本体をキャンピングカーから取り外すことができるようになります。最後は12Vの配線などがあるため、その切断が必要。
キャンピングカーの屋根に上って作業を続けているので、ここで飲み物でも飲んで一息つきましょう。ただ、あまりノンビリもしていられません。当たり前の事ですが、古いルーフベントファンを取り外したため、屋根にはポッカリと大穴が空いています。そこに雨等が降ってくれば、そのままキャンピングカーの室内に雨水が入ってしまいます。
ですから、作業をする日の天気予報をよく 確認しておき、午前中は晴れているけど、午後からは雨の予報がある時などは作業をしない方がよいでしょう。
さて、一息ついた後はいよいよ新しいルーフベントファンを取り付けることになりますが、前に付いていたルーフベントファンのサイズによってはそのまま取り付かない場合もあるため、最悪屋根の一部を切り取って納めなければならない場合も・・・。
私のキャンピングカーも微妙にサイズが合わなくて、屋根の一部を切り取る事態になりました。
屋根を切ったりする場合はバンクベッド部分にブルーシートなどを敷いておかなかれば、バンクベッドの上が切り屑だらけになってしまいます。ただ、ブルーシートはキャンピングカーの屋根を切ることにならなくても敷いておいた方がゴミなどがバンクベッド部分に直接落ちないで済みます。
仮組みで新しいルーフベントファンを上手く納めることができたなら、一度取り外し、屋根との間にコーキング材をタップリと塗り、ルーフベントファンをキャンピングカーの屋根に固定するために空けた穴と木ネジにもコーキングを塗って防水を施します。
また、ルーフベントファンの上にはルーフベントカバーが必須のため、カバーも準備しておいて取り付けます。
屋根の上での作業が一通り完了したら、次は室内の作業に移ります。室内側からもルーフベントファンを木ネジで固定するのですが、その前に電源用の配線をしなければなりません。配線作業が完了したら、室内側から木ネジでルーフベントファンを固定したら完了。
最後に実際に電源を入れてみてきちんとファンが回るかの確認をすれば作業は終了です。
これで真夏の昼間に駐車場に停めてあるキャンピングカーに帰った時のあの『ムッ』とする強烈な熱気からは多少解放されると思います。
何より、普段乗る時も作動させておけば、キャンピングカー内で爽やかかつ快適に過ごすことができるでしょう。ルーフベントファン自体なそれほど高額ではないため、対費用効果の高いキャンピングカーの装備品だと思います。