サイドオーニングはキャンピングカーに必須の装備品!?
キャンピングカーに取り付ける装備品として人気の高いサイドオーニング(収納式の日除け)は、非常に便利なアイテム。
キャンピングカー業界内で知らぬ者のいないくらい有名な装備品ですが、自分がキャンピングカーに乗るまでは『サイドオーニング』なる商品があることすら知りませんでした。中古キャンピングカーの雑誌などに小さく掲載されている写真の下に『SW』などと記載されていることもあり、最初見た時は、「SWって何だ?」と思ったもの。
今ではインターネットの中古キャンピングカーサイトなどに『サイドオーニング』ときちんと名称が書かれていますが、雑誌の場合は紙面の都合上省略して表示するしかありませんでした。その辺りは時代の流れを感じますね。
車両の高い位置に10キロ以上の重量物が常時くっついているため、走行安定性や燃費に少なからず悪影響がある装備品だとと思いますが、キャンプ場などでタープを設置する機会が多い方であれば、3分で設置できるサイドオーニングの利便性はデメリットを大きく上回るものがあるはず。何よりも、取り付けているだけで、キャンピングカーに見える装備品はそうそうないと思われます。
FIAMMA(フィアマ)やOMNISTOR(オムニスター)などのメーカーのものが有名でキャンピングカーに標準で装備されている場合も多くあります。3分で設置(展開)が完了するサイドオーニングは至極便利なものですが、いくつかの注意点もあります。まずは風の強い時には出来れば設置(展開)しないこと。
サイドオーニングを保護する緩衝用パーツなども販売されていますが、あまりに風が強い時などにはサイドオーニングの端が破れてしまう場合があります。経年劣化により布地部分が弱くなっている場合などはてきめんで、かく言う私も風の強い時にサイドオーニングの端を破いてしまった一人。
まだまだ平気だろうとタカをくくっていたら、見事に「ビリッ」と破れてしまいました。穴などがあいてしまった場合用のリペアキットはあるようですが、端っこが破れてしまった場合には手の打ちようがありません。仕方なく風のある日は様子を見ながら、これ以上破れが広がらないように祈るような気持ちで展開しています。
次に注意すべき点は『雨』の日。雨の時はどちらかに庇(ひさし)の部分を傾けて設置(展開)しなければ、サイドオーニングの布地部分に大量に水が溜まってしまい、最悪の場合サイドオーニングの脚が折れ曲がったり、生地が破れてしまうこともあります。それと同様に雪の日にサイドオーニングを展開するのもNGです。
さらに、サイドオーニング下で焚き火をする場合も要注意。あまり炎を高く上げてしまうと、最悪の場合サイドオーニングに火がついてしまう場合もあるため、くれぐれも注意しなければなりません。
その他当たり前のことですが、展開したままキャンピングカーを動かさないことや、収納した際にきちんとロックされているかの確認が必要。きちんとロックされていなければ、キャンピングカーが走行中に少しだけサイドオーニングがはみ出してしまうことがあります。一気に展開されてしまうということは無いようですが、ロックの確認は忘れずに。いろいろと細かい注意点はあるものの、タープを設置しようとすれば、最低でも二人がかりで10分以上は掛かるため、一人で3分以内で展開できるサイドオーニングは一度使えば手放せなくなる装備品と言えるでしょう。
最近ではキャンピングカーではないハイエースなどのバンに取り付けている人も多く、その利便性が広く認知されつつあります。価格はメーカーや長さ(幅)によって様々で、8万円~12万円くらいの価格帯が中心。高いサイドオーニングだと17万円などというタイプもあるようですが・・・。
この装備品もFFヒーターと同じでキャンピングカーを購入する際に最初から装備されていた方がよいモノ。キャンピングカーを購入後にやっぱり欲しくなっても、ある程度の価格と一人で取り付けるのは困難なため、二の足を踏んでしまう方も多いようです。そういった意味では、出来ればサイドオーニングが最初から装備された車両を選んだ方がいいかもしれません。