キャンピングカーに家庭用エアコンが普及している今、メリットとデメリット、将来の展望についても真剣に考えてみました

2010年頃から急速に普及をしてきたキャンピングカーに家庭用の国産エアコンを装備する動き。

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2000年の最初の頃は、一部のキャンピングカーマニアや、板金工場を営む方、エアコンに詳しい業界関係者があくまで趣味でチャレンジ的にキャンピングカーに国産家庭用エアコンを半ば力わざで搭載をしていました。

もちろんあの巨大な室外機をうまくキャブコンのスカート内に収めたものもありましたが、大半はキャンピングカーの背面に無理矢理室外機を載せていたもの。車両の最後部に家庭用エアコンの室外機を積載してしまえば、その重量からくる走行安定性の悪さや、後輪に掛かる重量及び車軸に対する負荷がかなり大きいと思うのですが・・・。

ですから、ベース車両がダブルタイヤになっているキャブコンの最後部に搭載されて販売しているのを見たことはありますが、シングルタイヤの場合は、半分自己責任において購入後にそれぞれのキャンピングカー所有者が取り付けていたような気がします。

キャンピングカーに装備する国産家庭用エアコンの最大のメリットは、やはりそのきめ細かい温度設定にあり。冷房・除湿・暖房と、輸入品のルーフクーラーやFFヒーターなどと比べ、温度や風量の細かい制御が効き、格段に使いやすく快適な環境を得ることができるため、2014年時点ではキャンピングカーにかなりの普及が進んでいます。

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マイクロバスをベース車両とするバスコンにも現在は当たり前のように装備され、その車体の大きさと耐荷重の大きさから、後部スカートの内側に美しく室外機が収められていて、一見外からは家庭用エアコンの室外機が収めてあるとは気が付かない場合も。

もちろんキャブコンも同様、キャンピングシェルの形状がいかようにも設計できる利点を生かして、最初から家庭用エアコンの室内機・室外機を収めるように造り込んでいけるため、バスコンよりさらにスッキリとキレイに収まっている車両もあります。

いずれにしてもキャンピングカーと家庭用エアコンが当たり前になってきた今、エアコンをどうやって駆動させるのか、そちらの方に注目が集まっています。まず最初に考えられるのが、発電機をキャンピングカーに搭載し、発電した電力を使用してエアコンを作動させるというもの。

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この方法であれば、市販されている発電機(10~13万円程)を購入し、そのまま使うことができます。しかしこの方法には欠点もあります。

まず、発電機を作動させると発生する騒音と排気ガスをどのように抑制するかという問題。

大抵のオートキャンプ場では昼夜を問わず発電機の使用が禁止されています。考えればすぐに分かることですが、静かな大自然を満喫しに来ているのに、隣のキャンプサイトから発電機のエンジン音と排気ガスの臭いが漂ってきたら、気分も台無しです。

それなら電源のあるキャンプサイトを選択すればいいのでは、と思うかもしれません。

しかし、オートキャンプ場によっては家庭用エアコンを動かせる程の電力容量が確保できていないサイトもあり、繋いでもブレーカーが落ちてしまい使えないということもあります。

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それでは、一部のキャンピングカービルダーが採用している、専用設計の搭載型発電機(フレームにフローティングマウントされ、防音処理も施されたタイプ)はどうかと言えば、やはり超静音設計とは言え、静かなキャンプ場の夜に使えるものではありません。

そこで最近(2014年)になって急速にその性能と普及が進んできているのが、リチウムイオン電池を使ったサブバッテリーシステムでエアコンを作動させようというもの。

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従来の鉛使用のサブバッテリーに比べて放電特性に優れ、繰り返しの充放電にも耐えるリチウムイオン電池のサブバッテリーシステムは、先進的なキャンピングカービルダーがこぞって採用しています。

ネックは価格が鉛使用のサブバッテリーに比べて高いことですが、この先技術革新が進み、安価で大量に製造できるようになれば、一気に普及が進むと思います。

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そうなれば、ソーラーシステムとも相性の良いリチウムイオン電池が、キャンピングカーの新たな電源として普通に採用されるようになり、そのシステムを使って家庭用エアコンを静かに長時間作動させることも夢ではありません。

そのためには、まず、リチウムイオン電池の低価格化と、今より効率の良いインバーターやソーラーパネルなどの開発が欠かせません。キャンピングカーだけではなく、広く一般にも使える、リチウムイオン電池とソーラーパネルの進化が、キャンピングカーに革命を起こす日も、そう遠くないかもしれません。

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