キャンピングカーに搭載しているインバーターとサブバッテリーの微妙な関係を詳しく検証してみて得られた結論はコレ

今回はキャンピングカーに装備されることの多い、インバーターについて少し考えてみたいと思います。

家庭で使う小型の電気製品が非常に増えてきていることをふまえ、車の中でもその電気製品を使いたいという方も増えてきています。そんな中で注目というか着目されているのが、車内で100Vの電気製品を使うことができるようになる『インバーター』の存在。

この機器は簡単に言うと、自動車の12Vバッテリーから取った電気を100Vに変換する機器。この機器を使うことにより、車内で100Vを使用する電気機器が使えるというもの。

私のキャンピングカージルにもしっかりと装備されていて、主な用途としては・・・

・携帯電話/スマホの充電
・ゲーム機器の充電
・デジカメのバッテリーの充電
・小型の加湿器の運転
・外部で照明機器を使う際の電源として

さらに昔はブラウン管の小さなテレビデオを搭載していたため、それを作動させる電源としても使用していました。また、夏場に海辺へキャンプに行った際、氷を持って行き、小型のカキ氷機を使ってカキ氷を作って楽しむこともありました。

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こう書けばさぞや大きなインバーターを装備しているのだろうと思われそうですが、容量は300Wのタイプで、決して大きなものではありません。今は500Wでも小さい方で、1000W~3000W超まで、かなり大きなインバーターを標準装備しているキャンピングカーもあります。

ただ、ここで問題になるのがインバーターを接続する側のバッテリーの容量。インバーターが1500Wクラスの大きなタイプでも、サブバッテリー自体の容量が小さいものであれば、インバーター本来の性能を発揮することはできません。

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何故なら、サブバッテリーの容量が小さいということは、例えて言えば、小さなバケツの水を消防車のポンプで吸い上げるようなものだからです。太いホースで一気に水を吸い取られてしまえば、一瞬で小さなバケツの水は無くなります。サブバッテリーもそれと同じで小さな容量のものでは大きなインバーターの恩恵を受けることはできません。

インバーターとサブバッテリーの推奨容量は次の通り。

【インバーターのW数】   【サブバッテリーの推奨容量】

◆300~800W・・・・・・・・・・80Ah以上
◆1500W・・・・・・・・・・・・100Ah以上
◆3000W・・・・・・・・・・・・200Ah以上

というのが一応の目安。

さらに長時間100Vの電気製品をキャンピングカー内で使おうと思えば、サブバッテリーの数を2個・3個と増やしていく方法もあります。ただ、闇雲にサブバッテリーの数を増やせばいいという訳でもありません。その理由として、2個以上のサブバッテリーを装備していれば、必ずどちらか片方のバッテリーの劣化が進み、その弱ったバッテリーに引きずられるように元気なバッテリーも弱ってしまうため。

両方のバッテリーが均等に劣化してくれればいいのですが、現実はそうではなく、弱者に強者が食われてしまうという理不尽な世界。私のキャンピングカージルも、しばらくツインサブバッテリーでの運用をしていました。

しかしなかなか2個のバッテリーをうまく管理することができず、最初に2個いっぺんに交換して使用し始めるのですが、交換した直後はツインサブバッテリーの恩恵を受けることができていても、それほど時間が経たずにシングルバッテリーの時と同じような時間しかサブバッテリーが持たなくなり、結局2個とも早期にサブバッテリーがダメになっていました。

3度目のサブバッテリーの交換時に思い切ってシングルバッテリーで運用することにし、充電をマメに行なうことで、ある程度快適に使用することができています。先日もサブバッテリーを交換した際、ちょっと『いい』サブバッテリーを1個交換し、調子良く使っています。

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シングルサブバッテリーでもツインサブバッテリーにおいても注意しなければならないことは、サブバッテリーが弱っている時に容量上限ギリギリのインバーターを使っていると、サブバッテリーの走行充電用ケーブルの途中にあるヒューズが焼け切れるということ。500Wのインバーターを容量ギリギリの状態で使っていた友人の話。

走行しても何をしてもサブバッテリーが充電されていないようなので、キャンピングカーのメインバッテリーから伸びる充電用コードに付いている2個のヒューズを確認してみると、見事に2個とも切れていました。しかもかなり熱を持っていたようで、ヒューズのケースがやや熱で変形していました。

電気が原因による火災事故もキャンピングカーに限らず起きているのは事実で、このように運用方法を誤ればキャンピングカーの床下から火災が発生する可能性もあります。この場合、インバーターが悪いのではなく、インバーターを接続しているサブバッテリーの管理に問題があるということで、バッテリーをシングル化し、バッテリーの劣化を最小限に留めるよう普段から補充電などの管理をしっかりとしたところ、同様のトラブルは起こらなくなりました。

ただ、最近はサブバッテリーをツイン化し、大容量のインバーターで家庭用エアコンを作動させるという大胆な手法もキャンピングカービルダー独自の技術として登場してきているため、一概にツインサブバッテリーに大容量のインバーターの組み合わせが悪いとは言い切れない状況でもあることは確か。

しかし、キャンピングカーショーでとあるキャンピングカービルダーの方が言っていた言葉で、『サブバッテリーはあまり数を増やさない方がいいんだよな~、理論上は2個でも4個でも積めるのだけど、今度はオルタネーターが持たないんだよな~』という気になる発言も。

大容量のインバーターを使うためには、大容量のサブバッテリーが必要、さらにそのサブバッテリーを走行充電で十分に充電するためには大容量のオルタネーターが必要と、全てを大容量化しなければなりません。そう考えると、300~500W程度の小型インバーターをシングルサブバッテリーで動かし、大きな電気が必要な場合は騒音や排気ガス等の問題はありますが、ポータブル発電機を使ってその電気をまかなうという方法は今の時点ではベストかもしれません。

サブバッテリーのリチウムイオン化や高効率のソーラーパネルの開発が進めば、大容量インバーターの活躍の場がもう少し増えることもあるかもしれません。

繰り返しになりますが、キャンピングカー内で100V電源を使うためのベストな組み合わせは・・・

・ インバーター  300~500W
・ サブバッテリー 80~100Ah

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この組み合わせで、前述の通り

・携帯電話/スマホの充電
・ゲーム機器の充電
・デジカメのバッテリーの充電
・小型の加湿器の運転
・外部で使う照明機器

なども問題なく作動するため、サブバッテリーやオルタネーターに無用な負担をかけず、長い目で見ればコストも削減できるため、私は一番良い組み合わせだと考えています。

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