セニョールトルネードという『反則』スレスレの管理釣り場用ルアーを詳しく検証してみた

今回は私がニジマス釣りの管理釣り場で愛用している、『セニョールトルネード』というルアーについて少し触れてみようと思う。

初めにこの『セニョールトルネード』というルアーだが、ニジマスの管理釣り場に少し詳しい人の中で知らない人は居ないという程、超有名なルアー。

芸能界で言えば、今は解散してしまったが、『SMAP』や『AKB』位有名。私もAKBのメンバーは全然知らないが、AKBという名称だけは知っているという位の知名度があるルアー。

何故ゆえそれ程までに有名なルアーなのか・・・

答えは簡単明瞭・・・

もの凄く『釣れる』ルアーだから・・・

とは言え、私がニジマス釣りの管理釣りを本格的に始めてから、この『セニョールトルネード』に出会うまで、1年程の期間があった。何故かニジマス釣りの管理釣りではスプーンで釣り上げるのが美徳というか、王道のような気がしており、他のルアーには興味がなかったというのが実際のところ。

しかし釣果を追い求めてインターネットを彷徨っていたところ、いろいろなサイトで『反則ルアー』として扱われていたのがこの『セニョールトルネード』というルアー。

何が反則かと言えば、管理釣り場で使ってはいけないルアーということで反則ということではなく、『反則的な程釣れる』ルアーということで、反則ルアーという称号を与えられている模様。

もちろん、その反則気味な釣れっぷりに、正式にレギュレーションで禁止している管理釣り場もあるとか。

セニョールトルネード

そのセニョールトルネードの現物がコチラ。

単純に針金にビーズの球を通し、らせん状にしただけのシンプルなルアーで、これのどこにニジマス君を熱狂させる力があるのか、皆目分からないルアー。

それでもひとたび管理釣り場の水中に投入すれば、ワラワラとニジマス君が寄ってきて、その中の1匹がパクリとやるわけです。その心理はニジマス君に聞いてみなければ永遠に分かりませんが、それでも釣れるのは事実。

ただ、反則気味に釣れ過ぎるルアーであるがために、釣り場での周りの反応は微妙。そう、自分が釣りたくてたまらない集団の中において、一人だけ抜きん出て釣果を上げている人間は、羨望と嫉妬の的になっているのは確か。

セニョールトルネード

以下、私がセニョールトルネードを使って釣りまくっている時に聞いた周囲の声。

・トルネード(セニョールトルネードのこと)かぁ~、アレだけはどうしても使う気になれないんだよな
・アレ(セニョールトルネード)で釣っても嬉しくないんだよね
・オイ!誰かトルネード(セニョールトルネード)持ってないか?
・俺はあんなルアー(セニョールトルネード)なんか使ったことは無い
・俺の子供にでさえ使わせたことは無いぞ
・初心者用のルアーだね
・トルネード(セニョールトルネード)だけは調子がいいみたいだな
・お~い、トルネード(セニョールトルネード)だと釣れてるよ~

等々、賛否両論といったところ。

ここでひとつ気が付いたのだけど、皆さん『セニョールトルネード』のことを、『トルネード』と親しみ?を込めて呼んでいるところが面白いところ。

決して『セニョール』と呼ばないところが興味深い。確かに「セニョールが調子いいみたいだぞぉ~」というのは少し恥ずかしい気もします。

ただ、羨望の的になるということは、それ程までに釣れるということの裏返し。周りの雑音は聞こえないフリをし、「何を言われても釣れるというのは釣りにおいての正義じゃ~」と心の中で唱えながら、バシバシと釣り上げて頂きたい。

さて、そんな爆釣の名を欲しいままにしているセニョールトルネードを詳しく検証してみます。

『セニョールトルネード』スペック

セニョールトルネード

・全長は約11センチ
・付いているビーズの数は48個
・頭のところにスイベルがひとつ

セニョールトルネード

・針はCultiva(カルティバ)SBL-35 スプーン専用#6を採用
・針金の太さは0.87ミリ(ビニールコーティングされている)

セニョールトルネード

・巻いた時の幅は約2センチ程

セニョールトルネード

・巻いた時の長さは約7センチ程
・重量は1.7グラム
・ルアーメーカーは『ザクトクラフト』

セニョールトルネード

続いて形状について。

このように購入時はキレイにらせん状に巻かれていますが、一匹でもニジマス君を釣り上げると・・・

セニョールトルネード

このように伸びてしまいます。真っ直ぐになった状態では水中をセニョールトルネードが『ウネウネ』と泳がないため、釣れません。

セニョールトルネード

ただ、毎回キッチリとらせん状に巻かなくても基本的には大丈夫。というか、あまりキッチリと巻かない状態である、写真で言うと下の形状の方がアタリが多いような気がします。

この『アタリ』が多いというのがトラウトフィッシングでは案外重要で、そもそも『アタリ』が無ければ釣れない訳で、アタリがあるということは釣れる可能性も上がるということ。

トラウトフィッシングをやっている人は十二分に理解していることと思いますが、アタリがあっても即ニジマス君が針に掛かる訳でもなく、また針に掛かっても『バレる(ニジマス君が針から外れてしまう)』ことが多いのもこの釣りの特徴。

この『バラシ』が無ければ3桁の釣果を上げられた日も多々あると思われる程、このバラシを克服するのは大変なこと。

この私が最強と思い込んでいる『セニョールトルネード』も非常にバラシの多いルアーのひとつ。感覚的なバラシ率は5割はあると思われ。

CIMG3153

そのため、このように一時はフックをシングルからダブル仕様に変更(追加)し、実釣を繰り返してみたこともありました。ただ、結論から言えば、「シングルフックでもダブルフックでもニジマス君が針に掛かる確率に違いはなく、バラシ率にも影響しない」ということが分かりました。

セニョールトルネード

ということなので、さらにシングルフックを極めるべく、純正のシングルフックより少し小さい、8番というフックを現在試しているところ。

セニョールトルネード

ちなみに、クランク用のクラッチフックという初期掛かりが良いというフックも試してみましたが、あまりフッキング率やバラシ率に違いは見られませんでした。

このセニョールトルネード、非常に釣れるルアーということで、メリットばかりを強調され気味ですが、もちろんデメリットも存在します。

セニョールトルネード

そのひとつが、上の写真のように針金部分が幾多の折り曲げにより、金属疲労を起こし、切れてしまうというもの。それも巻きなおしている時に分かれば良いほうで、ビニールコーティングの下でひっそりと針金が切れている場合は、大物がヒットした際にその力に耐えきれず、ビニールコーティング部分がちぎれ、「逃した魚は大きい~!」ということになったこともしばしば。普通のスプーンやクランクベイトでは起こりえない『材質の劣化による破断』が簡単に起きてしまうのが困りもの。

ということで、ここいらで『セニョールトルネード』のメリット・デメリットをまとめてみたいと思います。

【セニョールトルネードのメリット】
・何と言っても爆発的な釣果が魅力的
・針金にビーズを通しただけのシンプルな構造のため、多少の風があっても問題なくキャストが可能
・初心者にまずは1匹釣ってもらおうと思えばセニョールトルネードでしょう
・価格が比較的安価(500円前後)なルアーの割には多くのニジマス君を連れてきてくれるので、コスパは最高
・およそ疑似餌らしくない形のルアーで釣れるのが面白い
・針金とビーズで出来ているので、自作しても楽しい
・スプーンではめったに釣れないような大物のニジマス君が釣れる可能性がスプーンやクランクに比べて高い(ような気がする・・・)
・セニョールトルネードでバシバシ釣っていると、いつの間にか周りもセニョールトルネードを使っている人が増殖し、その伝染力が何となく嬉しい

【セニョールトルネードのデメリット】
・クルクルと回転するルアーの宿命で、糸ヨレがひどい
・周囲の方にアレコレ言われてしまうことが多々
・永久に使える訳ではなく、私の感覚で言えば100匹程ニジマス君を釣り上げると寿命がくる感じ
・基本的に細いライン(2~2.5lb)辺りを使わなければ飛距離が出ないため、大物が掛かった際はラインの糸ヨレも考慮して、慎重なやり取りをせざるを得ない
・管理釣り場のレギュレーションによっては使えない場所がある
・基本的に爆釣ルアーであるが、ある程度釣れる時期(効果のある期間)がある。私の感覚で言えば、12月~3月いっぱい位までが旬のルアー

等々ありますが、私などは渋くなるとすぐにセニョールトルネードをキャストし、それでも全然反応が無い場合は「今は何をしてもダメだ・・・」と思い、休憩したりします。それ程までにファイナルウエポンとして絶大な信頼と期待を寄せているルアーでもあります。

アマゾンに寄せられたレビューはこんな感じ
・魚のアタリは多く出るのですが、針掛かりが悪く、釣れ高はイマイチでした。

・赤、ピンク、カニミソ、黄色、茶色を買いましたが、赤が一番釣れる! その次はカニミソ、よく釣れるけど金属劣化で切れるので赤は2個持ってる方が良い。

・管釣りで試してみました。 魚が物珍しさで見に来るのですがなかなか釣れないです。 私が下手くそなのもありますが動画みたいに爆釣は難しいかと思います。

・だよね・・・。 こんなので釣れる訳無いよな…。 魚が食いつくどころか、逃げていってるし(笑)

・初心者にはスプーンやクランクで釣るのは至難の業。 これだと簡単。指に巻いてちょい引っ張って投げて、ゆっくり巻くだけ! 全然当たりが無いときに! これで釣れなかったら帰ろう! 西武園ゆうえんちで使いましたが、オレンジ色で40匹位釣れました。 色により当たり、ハズレがあるので彼女や友達と行く際は同じ色を2つずつ買って行くと良いでしょう。 セニョールでもピンクはダメでオレンジだけ釣れることもあります。(実話) 自分だけ楽しむのではなく、彼女や魚に飽きられないように数を揃えればよいかと思います。

・ここでは購入していませんが、この間買ったのでレビューを書かせて頂きます。 他のルアーでこない時はとにかくこれを投げます。 私の場合はワンキャストワンヒットと言っても過言ではないですね。 これを使っていたら「見ると大体ヒットしてますけど、何使ってるんですか?」と他の方に聞かれました。 みんな釣れなくてシーン・・・としているのに私だけ爆釣だったので怪しまれたのでしょうね・・・。 正直チートルアーかなと思います。 ☆が-1なのは何度か使っていたら中のワイヤーが切れて、フックがかかった状態で魚が逃げてしまったからです。

・管理釣り場でお悩みの皆さん、トルネードは釣れます。その中でもレッドは魚がよく反応するような気がします。

・管釣りに使用。これ使えば爆釣れ!ってなわけではありませんが、釣れます。 管釣りのスレたお魚さん達の気をひくことができます。

等々、コチラも賛否両論ありますが、おおむね好意的なレビューが並びます。

そんなこんなで様々なセニョールトルネードのカラーを試したく、一応ほぼ全色をお試ししてみました。その名残と言いますか、私のタックルボックス内のセニョールトルネード専用ケースにはまだまだ多数・多色のセニョールトルネードが入っています。

ただ、そんな精鋭部隊の中でも、さらに釣果が著しいのは以下の3名(本)。

セニョールトルネード

1位は・・・赤(レッド)

私的には赤のセニョールトルネードが断トツの1位で、一番釣れると感じています。管理釣り場の水がクリアである程、赤が大活躍します。

セニョールトルネード

2位は・・・クリア赤(クリアレッド)

2位も赤系のクリアレッドが信頼と実績のカラーとなっています。少し日が陰ってきた時間帯に使うと調子が良いです。

セニョールトルネード

3位は・・・オレンジ

3位も派手系のオレンジカラーとなりました。放流用スプーンで、オレンジ/金(オレ金)というカラーがあるのをご存知の方も多いと思いますが、オレンジ系というのはニジマス釣りの定番カラーのひとつなので、納得といった感じ。

それ以下のカラーは、黄色はマッディーウオーターでの実績があり、茶色やカニミソも実績有り。それでも断トツで赤の実績と釣果は揺るぎないもので、何はなくともとりあえずは『赤のセニョールトルネード』があれば何とかなると思っています。

500円前後というスプーンとクランクベイトの中間位のお値段ということもあり、それ程の金銭的負担が少ないのも特徴。特にアマゾンの「2,000円以上買わないと送料が無料になりませんよ!」という攻撃も、フックやスナップを買うついでに1個カートに忍ばせておけば、2,000円の壁をクリアできるという利便性も持ち合わせているところが優秀。

セニョールトルネード

ということで、そんな買い物を繰り返しているうち、知らない間にコレクターズアイテムのような感じでストックが貯まり、しばらくはセニョールトルネードの顔も見たくない・・・、いや、購入しなくてもよい状態となりました・・・。(半泣)

とは言え、セニョールトルネードは前述の通り消耗品のため、ストックは必要。スプーンやクランクベイトもフックが消耗品となっていますが、フックを交換すればほぼ半永久的に使用可能。

キャスト時に「プチ~ン!」と切れたり、根掛かりしたり、大物に持っていかれたりしない限り、本体が無くなることはありません。

その反面、セニョールトルネードは本体自体が消耗し、使えなくなってしまう代物。それでも消耗するまで使った時、その釣果に「まぁ、これだけ活躍したのだから仕方ないよね」と言えるのもこのセニョールトルネードの特徴のひとつと言ってもいいでしょう。

最後に、私が普段セニョールトルネードを使っているタックルをご紹介。と言っても特別高級な釣り竿を使っている訳ではなく、ダイワの安いトラウトロッドにシマノの安いリールの組み合わせ。

セニョールトルネード

セニョールトルネード

セニョールトルネード

まずはロッドですが、1本目は、『ダイワ(DAIWA) トラウトロッド スピニング トラウト X 60XUL エリアトラウト用釣り竿』というトラウトロッド。

XULという柔らかさがフッキングしづらいセニョールトルネードの弱点を克服してくれるような気がしています。ただ、セニョールトルネード自体が伸びるルアーのため、硬めのトラウトロッドでも良さそうに思えます。

セニョールトルネード

あともう1本が、『ダイワ(Daiwa) トラウトロッド(釣り竿)スピニング イプリミ 56XXUL-S』というトラウトロッドで、XXULという柔らかさと、S(ソリッドティップ)の組み合わせという、トラウトのアタリを弾かない仕様の竿。

実釣してみると、セニョールトルネードの「モゾモゾ」という緩いアタリを絡め獲るようにソリッドティップが入り、フッキング率もそこそこ。

そして全体的にベニャンべニャンなトラウトロッドのため、小ぶりのニジマス君でも手元から竿が大きく曲がり、ニジマス君とのファイトが楽しい釣り竿。

セニョールトルネード

さらに、その2本に合わせているリールが、『シマノ リール 16ナスキーC2000S』と『ユニチカ(UNITIKA) ライン シルバースレッド トラウトクリアー 150m 2Lb』の組み合わせ。

ただし、2lbラインはいかにも細くセニョールトルネードのデメリットでもある『糸ヨレが酷い』状態で使っていると、切れやすくなるのは確か。

それでも3lb位のラインを使うと飛距離に影響が出るため、太くても2.5lb位までに留めておきたいところ。後はリールのドラグを緩めに調整し、なんとか大物が掛かった際は耐えるしかありません。

セニョールトルネード

なんだかんだ言いながらも、やっぱり私はこの『セニョールトルネード』というルアーが好き。おおよそ人間には理解できない何かがニジマス君の感性に訴えかけ、バイトを誘うルアーという意味においては、かなり『ヘンテコ』なルアーであることに違いありません。

使う使わないは個人の自由で、もちろん「俺はスプーンやクランクベイトで釣らなければ釣った気がしない!」という方も少なからずいるため、賛否両論あるルアーではありますが、一度使ってみればその爆発力と面白さにハマってしまうかも。

セニョールトルネード

いつの日か、『セニョールトルネードおじさん』と呼ばれる日を楽しみに、時間があればどこかの管理釣り場にセニョールトルネードを持って遊びに行こうと思います。

ということで、渋くなった管理釣り場で、セニョールトルネード様のお世話になる日々が続くと思われる、『セニョールトルネード』好きの私の検証でした~。

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