サン自動車製ジェットスキー用トレーラーTB10を詳しく検証
今回は、先日購入したサン自動車製のジェットスキー用トレーラー『TB10』を改めて詳しく検証。
1艇積みのジェットスキー用トレーラーですが、最大積載量は500kgとなっており、以前使っていたAQトレーラーも2艇積みでしたが、最大積載量は500kgでした。
当時はSTX-15Fとシングルジェットスキーである800SX-Rもしくは新型X-2の2艇を載せて積載量ギリギリでしたが、昨今のランナバウトの大型化により、ウルトラ310Rとシングルジェットスキーの組み合わせでは過積載となってしまいます。
トレーラーのサイズは以前使っていたトレーラーと比較すると・・・
サン自動車製TB10
全長4,250mm×全幅1,590mm×全高910mm
車両重量170kg
AQトレーラーAQTND
全長4,300mm×全幅2,190mm×全高960mm
車両重量240kg
というスペックで、全長はそれ程変わりませんが、幅が600mm狭くなり、AQTNDはキャンピングカーの車体からはみ出していたのですが、それが無くなり牽引が非常に楽になりました。
特に狭い道などではトレーラーの幅が気になり、縁石に乗り上げてしまうのではないかという心配が常にありました。その点TB10の全幅は1,590mmとキャンピングカーの全幅より狭いため、そのような心配は無くなりました。
テールランプは防水型のLEDタイプ。外周から、スモール&ブレーキ、ウインカー、バックランプという順番に配置されています。ただ、デザイン的には以前使用していたAQTNDのテールランプの方が個人的には好きかな。
裏側の配線部分の防水も見た感じではキッチリ処理されているように見えます。
TB10のフェンダーはプラスチック製。以前のAQTNDのフェンダーはFRP製だったので、経年劣化による取り付けボルト周りのヒビが気になりましたが、プラスチック製なのでその辺りはどうなのでしょうか。
プラスチックも屋外に長時間放置すれば経年劣化で割れたりするため、その時は消耗品と思って交換するしかないかもしれません。
タイヤは、ブリヂストン(BRIDGESTONE) 低燃費タイヤ K305という型式の145R12を履いています。インターネットで検索すると、アマゾンで1本2,833円(税込)で販売しており、気軽に交換できそうです。
この価格で日本製というのも嬉しいところで、ジェットスキー用トレーラーは基本的にそれ程走行距離が伸びる訳ではなく、どちらかと言えばタイヤの溝が減ってしまってから交換するというよりは、タイヤ自体が経年劣化で表面がヒビ割れてきたりした時点で交換という形になるため、価格が安いことに越したことはありません。
スペアタイヤの取り付け位置はココになりました。
久しぶりに新車のジェットスキー用トレーラーを購入しましたが、やはり新しい物は各部がピカピカでいいですね。
ジェットスキー用トレーラーのスペアタイヤの必要性においては賛否あると思いますが、私は昔から必ずスペアタイヤは持つようにしています。
今までジェットスキー用トレーラーのタイヤがパンクしたことはありませんが、万が一パンクしてしまえばその場から動けなくなるため、スペアタイヤは必須だと思われます。
ジェットスキーを楽しんだ帰りまだまだしも、ウキウキ気分で現地に向かっている途中にパンクで動けなくなるのは避けたいもの。レッカー車を呼んだりする手間暇を考えれば、その場でスペアタイヤにササッと交換して現地に向かえた方が遥かにいいと思います。
ジェットスキーから帰ってきてからパンクしたタイヤは修理なり交換なりをすればいいため、スペアタイヤを積んでいればある程度心に余裕ができるというもの。そうした理由から私は常にスペアタイヤを積むようにしています。
今回はサン自動車製のスペアタイヤブラケット(ホルダー)を購入。長いボルトとナットを使えば自作することも可能なのですが、スペアタイヤをキレイに取り付けることができるのであればと思い、今回は純正品(?)を購入。
4,000円(税別)だったと思いますが、やはり専用品の仕上がりは美しく、それなりに価値のある製品ではないかと・・・。
フロント部分の溶接もしっかりしているようで、これからの耐久性に期待が持てます。
連結部分の様子。カプラー部分は長く使用しているとサビてきてしまう部分だけに、今後どのようになるのか、要観察ですね。
この電源用コネクターホルダーが何気に便利。電源用コネクターを抜いた後、それをトレーラーのフレーム上に適当に置いておくといつの間にか地面に落下していたりするため、これは嬉しい装備品。
材質もステンレスで出来ているようで、これならサビにも強いはず。
ウインチは『Shelby』というアメリカ製のタイプを採用。
鉄で出来ている上、既に歯車の辺りにサビが出ていたりして、あまり良いものではない感じ。ただ、以前使っていたAQTNDのウインチも7年程でグズグズになり、ウインチは消耗品だと割り切って交換するしかありませんね。
実際に仲間もウインチがサビサビになり、ステンレス製のウインチに交換したりしていました。私もこのウインチがダメになった時は少し高くてもステンレス製のウインチに交換しようと思います。
トレーラージャッキはよく分からないブランドの物が装備されています。トレーラージャッキも基本的は消耗品のため、動きが渋くなったり、サビサビになったりすれば交換してしまえばいいと思っています。
ジェットスキーを載せるレール部分がVの字になっているため、ジェットスキーを載せた状態でも重心が低く保たれ、この辺りが牽引時の走行安定性に繫がっているのではないかと思われます。
ホーシングも低重心化するために特殊な形状に。
板バネは全部で4枚。ホーシングとの結合はコの字金具一本で、非常にシンプルな造り。コレで大丈夫なのかと心配になってしまいますが、サン自動車がテストを繰り返してコレで大丈夫だと判断している訳ですから、素人は信用するしかありません。
構造上重要な部分にはきちんと緩み防止用ナットが使われ、ピンで留めてあります。
私が感心したのはココ。すべるレールの後端部分なのですが、キレイに斜めにカット処理されています。以前のAQTNDの後端部分は切りっ放しという感じで、このような丁寧な処理がなされていなかったことを考えると、ユーザーのことをよく考えて造られていると感じます。
私の中では、サン自動車のジェットスキー用トレーラーは昔からひとつのブランドでした。しかし私がジェットスキーを始めた20数年前には軽トレーラーでもサン自動車製のものは40万円以上したため、手が出ませんでした。
いつかはクラウンではないですが、いつかはサン自動車のトレーラーという夢が叶い、嬉しい限りで、このような丁寧な仕事ぶりを見ていると、やはりサン自動車のトレーラーを選んで良かったと思うところ。
話は変わりますが、今はいつかはクラウンではなく、いつかはレクサスになっているのかな?それも時代の流れですね。
この一番先頭にある横フレームが太いタイプを採用しているところも、サン自動車製のトレーラーを選んだ理由のひとつ。いかにも頑丈そうで、この辺りの見た目は非常に満足しています。
サイドブレーキは車用のパーツを流用しているような感じですか。まぁ、ジェットスキー用トレーラーのために専用品を安く造られるよりはマシなような気がしますが・・・。
タイヤ留めはシンプルな構造。ワイヤーで引かれたステーがタイヤに押し付けられ、タイヤを留める構造で、これが一番壊れなくて確実。パーツの点数も少なく非常にスッキリとしています。
今回はブラックフレームではなく普通のシルバータイプ(ジンクコート)を購入。シルバーは基本的に汚れが一番目立たない色なので、ズボラな私には一番かもしれません・・・。
全体的には非常に良く出来たジェットスキー用トレーラーだと思います。後は長く使ってみた際にどのような感じになるのか、これから見て行きたいと思います。