ハイエースの人気の理由とキャンピングカーとしての可能性
トヨタ自動車が製造・販売するハイエースに乗り換えて1ヵ月弱。今のところコレと言った不満もなく、非常に満足している。
そのひとつには車としての信頼性の高さ。とりあえずトヨタのハイエースであれば間違いないでしょうという信頼感と、実際に乗ってみて壊れる気配すらない堅牢さに感心しているところ。
ジェットスキーで言えば長年採用されてきたSTX15Fの1,500ccエンジンのような熟成された完成度があり、長年にわたって細かな不具合等が修正・改良され、非常に車としての熟成度や深化を感じています。
商用車として長年不動のNo.1ブランドという地位を守り、販売台数においても日産の「NV350キャラバン」に3倍以上の差をつけているのも信頼性ゆえ。
ハイエースの人気は様々なボディーサイズの中でも標準ボディーの使い勝手が非常に良いことにあると思う。最もオーソドックスなモデルで、バックドアから運転席の後ろまでの最大荷室長は3,000mmあり、2列目シートを使っても1885mmもある。
カタログに室内長3,000mmが約9尺、2列目使用時の1,855mmが約6尺と併記されているのも、職人さんが使うことを想定しており、プロユース前提のハイエースならでは。
グレードはスーパーGLとDX系があり、乗用車からの乗り換えであればフロント・リアシート共に座り心地が乗用車ライクなスーパーGLが良いと思う。
ただ、私の場合はラゲッジスペースを完全に荷物入れ及び寝室と割り切り、DXの3人乗り仕様をチョイス。天井高さが低くなったのはマイナスだが、ショッピングモールの立体駐車場に駐車できるようになったのは大きなメリット。
このラゲッジスペースにベッドキットを組み、ポータブルトイレを置き、ベッドとトイレの間にはカーテンを設置し、以前のキャンピングカー同様に就寝してトイレが使えるキャンピングカーのような使い方をするのが基本コンセプト。
20年程5×2クラスのキャブコンタイプのキャンピングカーに乗り、得た結論は『キャンピングカーは寝ることができてトイレが使えれば良い』ということだったため、憧れだったハイエースはいわゆる『バンコン』というキャンピングカーではなく、普通の商用車タイプのバンを選択した次第。
もっとも、キャンピングカーとして架装している『バンコン』の価格が法外に高いと感じていることも要因のひとつ。400万円~800万円前後もするハイエースのバンコンをさすがに買うだけの経済的余裕もなく、318万円のハイエースでどこまで快適に車中泊ができるのかを試してみたいといった気持ちもある。
私のハイエースはディーゼルターボの4WD/ATのため、車両本体価格が少し高いのだが、ガソリンエンジンの2WDのDXグレードであれば240万円(税込)程の車両本体価格。
諸費用を入れても値引きを考えれば260万円程でハイエースの新車オーナーになることができる。ベッドキットが6万円程、ポータブルトイレが3万円程掛かるとしても、プラス10万円チョイ出せば車中泊仕様の簡易キャンピングカーができることを考えれば、400万円~800万円前後もするハイエースのバンコンは高過ぎると思わざるを得ない。
そのように考え、キャンピングカーという選択肢は私の中から消えてなくなり、それでもキャンピングカーのような使い方ができる車に乗りたいという考えは残ったため、ハイエースの標準ボディーのDXグレードに落ち着きました。
今は新型コロナウイルスの感染拡大による自粛生活中及び猛暑のため、お出掛けは最小限に留めていますが、コロナ騒動が収まればハイエースの機動力を生かしてアチコチ出掛けてみたいと思っています。