カワサキ ウルトラ310Rの箱出しの様子を観察してみました【その02】
こちらはスズキマリンさんの新しい店舗で、キレイなショールームが併設されています。
駐車場も広く、店舗の脇と裏側は艇庫のような感じになっていて、ジェットスキーを載せたトレーラーが多数置いてありました。
ペラペラのカバーを1枚掛けてあるだけなので、輸送中のホコリ汚れなどが新品のジェットスキーウルトラ310Rには付着しています。この辺りはどうしても仕方のないところだと思うところです。
考えてみれば新車の車を購入する際も、キャリアカーに車を積んでくる時はむき出しのままで、雨が降れば濡れてしまい、汚れも付いてしまいます。ディーラーなどでは納品前にそれらをキレイにして納品する訳ですから、むしろカバーが掛かっている方が親切かもしれません。
木枠の上部分が外れました。USカワサキからの輸入品とは言え、正規代理店が販売する日本仕様のジェットスキーウルトラ310Rですから、コーションラベルなどはもちろん日本語表記となっています。
デッキマットはダイヤ型のデザインを採用し、これはウルトラLX等と違い、ウルトラ310Rだけのもの。滑りにくいデッキマットで300馬力のジェットスキーにふさわしい装備品だと思います。
メーカーはジェットスキー業界では有名な『HYDRO-TURF(ハイドロ ターフ)』を純正採用。その昔一人乗りのジェットスキーのゴム製デッキマットがダメになり、社外品のデッキマットを貼り付けたことを懐かしく思い出しました。
そう言った意味では、最近のデッキマットは純正時から良いものが採用されているため、購入後交換をするということがなくなりました。以前乗っていたSTX-15Fや新型X-2なども、デッキマットはそのままで乗っていました。
ポンプノズルの周囲もフェルトなどで養生されていて、傷が付かないような配慮がされています。このポンプノズル『強大なエンジンパワーを効率良く推力に変換する直径160mmの大口径ジェットポンプ。』ということで、これも300馬力のジェットスキーのパーツらしいところ。
カワサキ ウルトラ310Rを載せている木枠の下部分も非常に頑丈にできていて、この下部分を船台として使用するため譲って欲しいという方もいるとか。確かにこのままで十分船台として使えるだけの強度とデザイン性がある木枠となっています。コレをバラして捨ててしまうのは少々勿体無い気もしますが、取っておいても場所を取るだけで、こればかりは仕方ありません。
外した木枠はスズキマリンさんの新店舗前に広げた緑のシートの上に置いていきます。これらの木枠は後で切って細かくしてから、ゴミとして出すようです。いずれにしても細かく切らないと収集してもらえないということで、処分に困っている様子。これはスズキマリンさんに限らず、全国のジェットスキーショップが抱える悩みかもしれません。
片側サイドの木枠が外され、ウルトラ310Rの姿がよく見えるようになってきました。通常は高さの問題からハンドルは外されてくるようなのですが、ウルトラ310Rに関してはハンドルポジションが低いため、取り付けられた状態で輸送されてくるようです。
木枠の間からちょっと失礼してバンパーの辺りを撮影。フロントバンパーはリベット留めされているようです。サイドバンパーもおそらく同じだとは思いますが、このリベット、長い間使用していると、次第にガタがきて以前乗っていたSTX-15Fのフロントバンパーのリベットはいくつか飛んでしまいました。
ボルトとナットで留めるという方法もあるのでしょうけど、数が多いのと、常に水に触れている場所のため、錆びてしまうと取れなくなってしまうおそれもあり、どっちもどっちと言ったところ。
さらにもう一枚サイドの木枠が外されていきます。ウルトラ310RはSTX-15Fと比べて全長は250mm長く、全幅は15mm程度しか広くないにも関わらず、非常に大きな感じがします。全高がSTX-15Fより105mm高いことが影響しているのかもしれません。
最後に前方の木枠も外され、ウルトラ310Rが檻から放たれる瞬間が近付いてきたようです。冬の日差しに映えるピカピカの船体が眩しい程です。
「やっぱり新艇はいいよなぁ~」と思ってしまいます。