カワサキ1500SXR SEトランスフォームキット Xキット取り付け【01】
あまり速いジェットスキーは年齢的にも危ないのではないかと思いつつも、その加速力や旋回性能に惹かれ、買ってしまった歴代のジェットスキー。
その歴代のジェットスキーの中でもピカイチの加速力と旋回性能を発揮していると思われる、カワサキのSXR1500。よせばいいのに年甲斐もなく手に入れてしまいました。
800SX-Rより35cmも長い船体は、フロント部分から見るとことさら長く感じます。基本的に3人乗りのランナバウトである、ウルトラ310RやSTX-15Fと同じ4ストローク1,500ccのエンジンをシングルジェットスキーの船内に収めるたのですから、船体がこのサイズになるのは仕方のないところ。
重量も800SX-Rより100kgも重くなり、単純に成人男性2名弱の重量が増えた計算になります。
パワーウェイトレシオでは・・・
800SX-R・・・159kg ÷ 80馬力 = 1.99kg/ps
1500SXR・・・250kg ÷ 152馬力 = 1.64kg/ps
という計算結果となり、1500SXRの方がパワーウェイトレシオの面においても有利な数値が出ています。
私が以前乗っていて、こちらも爆発的な加速が気持ちの良かったウルトラ310Rのパワーウェイトレシオは・・・
ウルトラ310R・・・475kg ÷ 300馬力 = 1.58kg/ps
という数値で、数値だけ見るとウルトラ310Rの方が加速力が優れていると思われそうですが、体感的には1500SXRの方が遥かに体感的な加速力は上だと思います。
ただ、このハンドルポールが上下に可動する状態では、アラフォー世代にはいかにも身体の負担が大きく、このハンドルポールと呼ばれるパーツを取り外し、固定式のハンドルにすることができる、SEから販売されているXキットと呼ばれるパーツを取り付けることに。
ということで、早速ハンドルポールの周辺パーツを取り外していきます。
まずは手始めにアクセルレバーから。
こちらは2本のネジを外すと簡単に取り外すことが可能でした。中には回り留めのパーツが入っており、回り留めに付いている爪をハンドルにあけられている穴に入れ、固定するスタイルとなっています。
いかにも純正部品らしいしっかりとした造りで、社外のアクセルレバーも多数販売されていますが、とりあえず今回はこの純正のアクセルレバーを取り付けることにします。
アクセルワイヤーを取り外していきます。
簡単に外れると思いきや、なかなかスンナリとは外れてくれず、試行錯誤。
しまいにはスロットルボディーに繋がっている部分のタイコも取り外すなど、かなり難儀ました。
ここまでくればもう少し。
最後は割り箸の先端等を使って何とか取り外しが完了。あらかじめ構造を熟知している訳ではなく、現物を見ながら分解方法を考えていくため、かなり面白い作業となりました。
ジェットスキーのパーツを外すという作業ではありますが、道なき道を手探りで進んでいくようなワクワク感がたまりませんね。
カワサキのジェットスキーを開発する開発陣も、よくここまでまとめたと思います。メーカーが本気で良い物を造ろうと英知と人員、資金を投入すれば、こんな凄い製品が造れるということに、素直に感動する私でした。