霞ヶ浦大山スロープゲレンデへジェットスキーに乗りに行きました【その2】STX-15Fの最高速度
霞ヶ浦大山スロープゲレンデにジェットスキーに乗りに来ています。
全ての準備が整ったのが午前8:00前で、とりあえず湖面にX-2とSTX-15Fを降ろしてひと乗りします。ウエットスーツを着ている段階から汗がにじみ出て、水の中に入るとひんやりしていい気持。水はぬるくてそれ程キレイではありませんが、とりあえず湖水浴も兼ねてジェットスキーに乗ることに。
午前8:00の時点でここ霞ヶ浦大山スロープゲレンデでジェットスキーに乗っている人は皆無で、沖の方をバスボートが疾走しているくらい。ゆっくりとSTX-15Fのエンジンを掛けて、アイドリングで沖に出てからゆっくりと暖気運転をします。
4ストロークのエンジンを積んだジェットスキーには、十分な暖気運転が必要で、暖気運転を十分にしないまま全開走行などをすれば、ピストンが温まって膨張していないため、シリンダーとピストンの間の微小なすき間の中でピストンが暴れ、シリンダーやピストンを傷付けてしまうと聞いたことがあります。
ですから、水面に出てすぐに全開走行したい気持をぐっと抑え、最低でも5分はアイドリング状態で水面を漂うようにしています。特に真冬は水の温度やエンジン本体の温度も低いため、入念な暖気運転が必要です。暖気運転も終り、ここでもすぐには全開にせず、徐々にアクセルを開けていきます。
そこでふと思ったのですが、このカワサキのSTXー15F、どの位の回転でどの位のスピードが出るのか、ちょっと試してみたくなり、早速検証開始です。
条件は、平水面(ややチョッピーな波はありますが、ほぼ平水面)まずは、1000回転(アイドリング)、時速3km/hと、人が歩くような速さで水面を静かに移動する時にはこの速度。ちなみに、東京湾のツーリングなどで屋形船の並ぶ水路を航行する時などは、必ずこの速度で、これ以上のスピードはご法度です。
次に2000回転、時速8km/hと、人がゆっくり走る速度と同じくらい、細かい波の振動を軽く感じる程度の速度で、エンジン音もまだまだ静か。
続いて3000回転、時速13km/hと、ランニングをする程度の速さ。
続いて4000回転、時速32km/hとなり、これでもまだまだノロノロ運転と変わりはなく、ほとんど緊張感らしい緊張感はありません。
続いて5000回転、ここでようやく時速54km/hと50キロを超え、かのウサイン・ボルトの瞬間最高時速、44.46キロ(平均時速は37.58キロ)を超えて人間がついて来られるスピードを超越しました。
さらに6000回転と回転を上げていくと、時速は72km/hへ。ジェットスキーは車やバイクのようにギアがなく、エンジンとインペラが直結されているため、回転を上げれば上げる程速度は上がります。
ただ、インペラのロスや水の抵抗、船体形状などによっても加速やトップスピードが違うため、仮に15000回転も回るエンジンがあったとしても、際限なくトップスピードが伸びるかと言えば、ある程度は伸びるのでしょうけど、そのさらなる先は難しいところ。
続いて7000回転、時速80km/hと、高速道路を走行する車並のスピード域になってきました。この辺りのスピードになれば、しっかりと遠くの前方を見ていないと、水面のあちこちから顔を出している『杭』などに衝突しかねません。
次は7000回転+小さなメモリで、今は何回転なのか正確には分かりませんが、STX-15Fは7500回転が最高回転数のようなので、この小さなメモリは3つあるため、500÷3≒167回転で、多分7167回転程。この時点で時速86km/h。
続いて7000回転+メモリ2つだと、約7334回転ということで、時速は93km/h。この辺りになると、さすがにカメラをしっかりホールドしていなければ風圧でカメラが吹き飛びそうになるため、結構気を遣います。カメラには浮力体などを付けていないため、霞ヶ浦の水中に落としてしまえば、この濁り水の中では探すのはほぼ絶望的。
さらにアクセルレバーを握り込み、7000回転+メモリ3つで、STX-15Fの最高回転数である7500回転に到達。この時点で時速98km/h。写真からもスピード感が伝わってくるような感じがしますね。この辺りは自分的にはレインボーゾーンで、最高回転+最高速のとっても気持の良い瞬間。
それでこのまま粘っていると、99km/hまで到達。パネル表示を積算時間モードに切り替えていますが、このSTX-15F、購入してから8年以上経過していて積算時間は181時間。それなりに乗っているジェットスキーとなります。昔は1台のジェットスキーにこんなに長く乗ることはなく、長くて3年、短い時は1年位で買い替えをしていました。当時は魅力的なジェットスキーが次々と発売され、自分のできる範囲で中古もとりまぜながら、いろいろなジェットスキーに乗ってきました。
さらにここから「ん~ん、ん~ん」と我慢していると、出ました!時速100km/hの表示が。コレを見ると非常に満足するのは自分だけではないはず。
と思いながら水しぶきを上げて航行するジェットスキーとの一体感を楽しみました。
満足して岸に戻ってくると、何やらパトカーが停まり、警察官の方がジェットスキーをしている人と話をしています。
「ん、もしかしてジェットスキーで事故でもあったか?」と思いましたが、『マナーを守って、防ごう!水の事故!』ということで、ここ大山スロープゲレンデを管轄する警察の方が、安全のための啓蒙活動をしているようでした。暑い中制服を着て涼しげに水辺で遊んでいる方に声を掛けるのは気持ち的にいろいろとあると思いますが、有難いことだと思います。
そう言えば冬場もゲレンデに時々パトカーの姿が見え、こんなへんぴな場所にもきちんとパトロールをしてくれるからこそ、日本は世界一安全な国になったのだと思います。私達も、マナーを守っていつまでも事故の無いように、ここ霞ヶ浦大山スロープゲレンデでジェットスキーを楽しみたいと思います。