『水上オートバイ 3メーカー合同試乗会 FUN TO RIDE(2019年モデル試乗コース)』MGマリーンにて開催に行ってきました
今回は2019年4月13日(日曜日)に千葉県市川市にあるMGマリーンで開催された、3メーカー合同ジェットスキー試乗会に行った時の様子をご紹介。
この試乗会、正式名称は『水上オートバイ 3メーカー合同試乗会 FUN TO RIDE(2019年モデル試乗コース)』というもので、『PWC普及ワーキンググループ』という団体が開催の音頭をとっている模様。
『PWC普及ワーキンググループ』のホームページ上から試乗時間の予約もでき、有料(2019年度は税込み1,500円)ですが、各社の最新型ジェットスキーをまとめて試乗できる良い機会となっています。
前日は加賀フィッシングエリアに釣りに行っており、自宅に帰らず直接現地入りのため、恒例の夜中の移動となりました。
利根川の河川敷には菜の花が咲いており、本格的な春の到来を思わせます。
コレは途中見たどこかの橋。なかなかカッコイイ橋ですね。
午前9時過ぎにMGマリーンの江戸川ゲレンデに到着しましたが、既にかなりの数の車が駐車しており、人気の高さが伺える光景。
ズラリと車が並び、試乗会受付のテントらしき物も見えます。
奥の方まで車を進めていきます。ちなみに河川敷の入り口付近にはMGマリーンさんのスタッフが車両の誘導をしてくれるため、駐車場までの入場はスムーズ。イベント慣れしている感じがして、いつも気持ちよく利用させて頂いております。
本日進水式を迎える方々のお祝い&記念撮影が行われており、会場は華やかな雰囲気。
そのような楽しげな雰囲気を感じながら、最初に私が乗らせて頂いたのがコチラ。カワサキジェットスキー1500SX-RのSE製トランスフォームキット装着艇。
簡単に説明すると、普通のカワサキジェットスキー1500SX-Rはハンドルポールと呼ばれる操作幹が上下に稼働するのですが、それをSEのトランスフォームキットと付け換えることにより、固定式ハンドルにした仕様。
乗り味として私が最近中古で購入したカワサキジェットスキー800X-2に似たような感じだと思います。ハンドルが固定されている分、乗りこなしやすいと思われます。
乗っているところの写真が無いのは仕方のないところですが、乗ってみての感想は次の通り。
・加速力はウルトラ310Rの比ではなく、船体の軽さも相まって、市販されているジェットスキーの中では一番加速力があると思われます。
・その加速力ゆえ、ハンドルにしがみついているような乗り方ではすぐに腕力と握力が尽きてしまうため、半身を前方に出してフード部分に覆い被さるようにしなければ、加速Gに体が持っていかれそう
・コーナーは豪快そのもので、多少波のあるコーナーでふらついても、アクセルを開けると「グギャギャギャギャ~」という感じで波を切り裂いてターンをすることができ、デッキに足下が押し付けられるような感覚を味わうことができます
・ハイパワーゆえ、正直長い時間は乗っていられないジェットスキーですが、既存のジェットスキーに飽きてしまった方には特にオススメ
・ただ、ハンドルが固定されているので、ノーマル状態の1500SX-Rより遥かに楽に乗れることは間違いありません
・自分もあと20歳若ければ無理してでも購入したかもしれません(苦笑)
「いやぁ~、それにしても1500SX-Rは面白いジェットスキーです」
ということで、1艇目で既にヘロヘロになりながらも2艇目の試乗に挑みます。
続いて乗ったのはヤマハのマリンジェット(ヤマハはジェットスキーではなく『マリンジェット』というのが正式名称)のMJ-GP1800という機種。
正直ヤマハのマリンジェットはラグジュアリー感の強いジェットスキーが主流のため、スポーツ走行というよりは、どちらかと言えば『もっさり』とした加速や動きのジェットスキーだと思っているため、全く期待しない状態での試乗に。
桟橋で「とりあえずスポーツモードにして下さい」とお願いし、コースへ。
コース上に出てアクセルを全開にするといきなり鋭い加速!とはいかず、もっさりとした出だしにトップスピードは70km/h程。
さすがに250馬力のエンジンを搭載しているマリンジェットにしては遅すぎると思ってメーターパネルを見てみると『Lモード』と表示されているところのランプが点灯しています。「コレってもしかしてスポーツモードになってない?」と思い、一旦桟橋に帰ります。
ヤマハの人に「全然スピードが出ないんですけど、スポーツモードになってます?」と聞くと、メーターパネルを見て、「あ、Lowモードになっています、スミマセン、スポーツモードに切り替えます」とのこと。
そしてやおらマリンジェットの小物入れから車のキーレスエントリーのようなリモコンを取り出し、ボタンを押すと、『Lモード』のランプが消えました。
どうやらリモコンでパワーモードを切り替えることができるようで、何だか凄い進化しているマリンジェットに少しビックリ。
これでようやくMJ-GP1800の本来ある性能を体験できるハズです。
再度試乗コースに出て軽くアクセルを吹かすと、かなりクイックに船体が反応「オッ!さっきとは別物だな」と思いながら『ガバッ!』とアクセルを全開にすると、「ワァ~ン」という軽いエンジン音と共に想像以上の加速力とトップスピードに驚く私。
さらにコーナーの旋回もクイックで軽快。船体が軽いと感じさせる加速感とコーナーリングに、いつの間にか夢中になっている私がいました。
「こ、コレ面白れぇ~!」と思いながら既定の3周があっという間に終了。このMJ-GP1800の試乗により、ヤマハのマリンジェットに対する見方がガラッと変わった私。
「ヤマハさん、やるじゃない、メチャ面白いよ、このマリンジェット」と思う私。以前私が乗っていたウルトラ310Rに匹敵するような加速力でありながら、船体の軽さと軽快さが合わさり、かなり楽しいマリンジェットに仕上がっています。
「コレ、まじで欲しいかも・・・」と思わせるに十分な運動性能に進化したマリンジェットに称賛です。
『水上オートバイ 3メーカー合同試乗会 FUN TO RIDE(2019年モデル試乗コース)』の受け付けをするもらえるリストバンドで、試乗をするとマジックでチェックを受け、一人3回まで試乗をすることが可能。
このような感じで各メーカーの試乗待ちレーンが設置されており、順番に試乗をすることができます。
最後にSEA DOOのRXT-X300に試乗したのですが、アクセルを全開して2秒位加速までにタイムラグがあり、その点が非常に気になりました。
全開にして2秒後からの加速には凄まじいものがあるだけに、レスポンスさえリニアになればかなり面白い1艇になると思われます。
実際2人乗りのRXP-X300RSはレースシーンでは常勝艇となっているため、元々のエンジンポテンシャルとハル性能には定評があり、もう少しの改善で劇的に良くなるはずです。
ということで、MGマリーンで開催された『水上オートバイ 3メーカー合同試乗会 FUN TO RIDE(2019年モデル試乗コース)』を十分に楽しみました。
個人的にはヤマハのマリンジェットMJ-GP1800がイチオシといった感じで、超速いシングルジェットスキーを楽に乗りこなしたいと思うのであれば、カワサキジェットスキー1500SX-RにSEのトランスフォームキット装着艇がおススメでしょう。
帰りは東京スカイツリーの近くを通り。
ラーメン二郎に行列が出来ていました。
都心はまだ桜が残っている場所も。
秋葉原も通りましたが、凄く沢山の人がいました。
神楽坂下交差点付近にも大勢の人がいて、春めいてきた昨今、皆さんアチコチにお出掛けのようです。ゴールデンウイークも間近のため、私もどこかへ出掛けようと思います。