カワサキジェットスキー2021年モデルが残念な理由
毎年この時期になると気になるのが、翌年度に発売される新しいジェットスキーのラインナップ。私の所有しているジェットスキーメーカーのカワサキモータースジャパンも、ホームページの内容を10月末頃に更新していました。
ただ、年々カワサキジェットスキーのラインナップはショボくなる一方で、もうカワサキは、ジェットスキーを本気で売ろうと思っていないのではないかとも感じてしまいます。
2021年のカワサキジェットスキーのラインナップは以下の通り
JET SKI ULTRA 310LX(3人乗り)
メーカー希望小売価格 2,343,000円
排気量 1,498cm³
馬力:310ps
JET SKI ULTRA LX(3人乗り)
メーカー希望小売価格 1,760,000円
排気量 1,498cm³
馬力:160ps
JET SKI STX 160LX(3人乗り)
メーカー希望小売価格 1,628,000円
排気量 1,498cm³
馬力:160ps
JET SKI STX 160X(3人乗り)
メーカー希望小売価格 1,452,000円
排気量 1,498cm³
馬力:160ps
JET SKI SX-R(1人乗り)
メーカー希望小売価格 1,375,000円
排気量 1,498cm³
馬力:160ps
一見、5機種準備されているようにも見えますが、実質は船体を流用しているため、厳密に言えば3種類のみ。エンジンに至っては全て同じエンジンで、ラインナップを絞り込むことによる高収益化には貢献している模様。
遊び心のあるジェットスキーが全く無くなり、何だかつまらないジェットスキーばかりになったと思うところ。そう考えれば、20年程前に販売されていた2スト2人乗りの小型ランナバウトの方が面白そうな艇がたくさんありました。
今でもヤフオクで安く出ているため、そういう懐かしくも面白かったランナバウトを、置き場所と資金が許せば買ってみたいと眺めてはいます。確かに今のランナバウトは安定性抜群で、誰でもアクセルを握れば矢のように真っ直ぐに水面を走るけど、平水面を真っ直ぐ走るだけでは自転車に乗っているのと変わらないのも事実。
昔のジェットスキーのように、ランナバウトであっても油断していると平水面でも、どっちに向いていってしまうか分からないような、スリリングなラインディング体験はできません。
安全性という面ではいいのかも知れませんが、昔を知る私にとっては味気ないと思ってしまうのも事実。ウルトラの最上級グレードが、スピーカー付きしか選べなくなったのも残念。基本的に音楽という騒音を撒き散らしながら水面を航行するジェットスキーは邪道だと思っているので、スピーカー無しの310Rは個人的には残してほしかったですね。
それでも日本国内のマーケットは世界的に見ても非常にミニマムなため、日本国内でジェットスキーを販売してくれるだけでも、ありがたいと思わなければならないのかもしれませんね。
話は変わりますが、ヤマハの2021年モデルは面白そうです。ヤマハ初の4ストロークエンジン搭載のシングルジェットスキーが新発売になるようですから、2021年春先に開催されるであろう試乗会に行くのが今から楽しみです。
また、SeaDooも新型の『T3-R Hull』を使った新型ジェットスキーを発売するなど、カワサキがノンビリしているうちに、革新的なジェットスキーを次々と開発しているようで、コチラのメーカーの動向からも目が離せません。