霞ヶ浦でジェットスキー&様々なトラブルとメンテナンスのお話
今回は、2015年11月22日(日曜日)に霞ヶ浦大山スロープゲレンデへジェットスキーを乗りに行った様子をご紹介。
さて、無事に進水式が完了したウルトラ310R、早速オーナーが初航海へ出発することになりました。
仲間が丁寧に取り扱い方法をレクチャーしています。
まずはアイドリングで十分にエンジンを暖機し、オイルを各部に行き渡らせるようにします。
新品のドライスーツが眩しいようです。ヘルメットは普段乗っているバイク用ということで、なかなか装備も充実しています。
仲間曰く「修理も納品指導もできるんだから、ジェットスキー屋さんになれるよね、俺達・・・」と言っていましたが、下手なジェットスキーショップよりジェットスキーに乗っている年数だけは多いため、これまで数多くの進水式にも立会い、初心者の方にも教えてきたことを考えれば、それも納得。
そんなことをしていると、今度は仲間のウルトラ300X改のエンジンが調子悪いとのことで、一旦トレーラーの上に上げることに。
こんな時、「○○さ~ん、ブログのネタだよ~」とか言って呼ばれ、嬉しいやら恥ずかしいやらですが、喜んで『ネタ』の提供を受けます。
何やらエンジン音にバラつきがあり、パワーが出ないとのこと。
プラグが1本ダメになっているのではないかということで、早速プラグを外して確認してみることに。
スパークプラグを外した結果、1番シリンダーのプラグがダメになっていました。「スパークプラグの替えなんて持ってないよなぁ~」と思っていると・・・。
何と仲間はちゃんとスパークプラグのスペアも準備していました。さすがです。確かにスパークプラグは消耗品のため、いつこのような状態になるかも分からないため、2ストジェットスキーに乗っている時は私も常備していましたが、4ストジェットスキーに乗るようになってからは持ち歩いていませんでした。
「う~む、やはりウルトラ310R用のスパークプラグのスペアも持ってないといけないかな・・・」と思った私。
ちなみにウルトラ310Rで純正採用されているスパークプラグの型番は『PMR9B』という物らしく、LASER PLATINUMというサブネームもあるらしく、安いところでも1本1,500円!
なかなかお高いスパークプラグです。どの位の頻度で交換すれば良いのか分からなかったため、カワサキのウェブサイトでウルトラ310Rの取り扱い説明書を見てみると『25時間ごとにスパークプラグを点検し、必要ならば交換する。』とありました。
以前乗っていたカワサキのSTX-15Fは1年ごとのオイル交換の際にスパークプラグを交換していたような気がするため、今回のウルトラ310Rも同じような頻度で交換すればいいかと思っています。
オイル交換の費用と合わせれば2万円以上の出費となってしまいますが、乗っている途中でエンジンの調子が悪くなることを考えれば、必要なメンテナンス経費だと思います。
という訳で、スパークプラグを念のため4本全てを新品に交換し、エンジンを掛けてみると不調は解消されており、やはりスパークプラグが原因だったようです。
その後実際に霞ヶ浦の湖面に出て全開走行をしてチェックしてみましたが、異常はありませんでした。
そんなこんなで私が霞ヶ浦の湖面にチャプリと浮かんだのは午前10時25分。
とりあえずいつもの暖機運転5分を行いながら、今回のゲレンデの様子を撮影。この時点でまだまだゲレンデはがら空きの状態です。
曇り空なのに白黒撮影をしてみると、本当に暗くなってしまいました。
仕方ないので『キラキラモード』で撮影してみるとこんな感じ。微妙な雰囲気ですね・・・。
川で全開走行を楽しみ、岸に帰ってみると新たなトラブルが発生。
今度はSTX-12Fの冷却水ホースが破損したらしく、エンジンルームに浸水したとのこと。このSTX-12Fのアワーメーターは何と352時間。エンジンも一度オーバーホールしているとは言え、船体もキレイで非常に良い状態。
ゴム部品の劣化は仕方がなく、これは消耗品と割り切って修理をするしかありません。
実際に20年以上前のジェットスキーに乗っている仲間もいるため、FRPの船体さえしっかりしていれば、今のジェットスキーは長く乗ることができます。
さらにネタは続き。今度はこのジェットパイロットのシューズの底が剥がれてしまうというトラブルに前回のジェットスキーで見舞われたとのこと。
ジェットスキー関連のアパレルは年々品質が悪くなっていると仲間の一人が言うように、コストダウンの影響がこんな趣味の業界にも及んでいるのかと感じさせる事象でした。
確かにマーケットは小さいかもしれませんが、趣味の道具は決して安い訳ではないため、メーカーの方も品質には気を配って欲しいものです。
湖面ではヤマハの1100VNという懐かしいジェットスキーが疾走していました。2ストの1100ccですが意外に速く、楽しそうでした。
1997年式で106馬力という出力で、なかなかカッコいい形をしています。1997年式ということは、2015年時点で18年落ちのジェットスキーとなりますが、まだまだ十分現役のようです。
霞ヶ浦の水温も徐々に下がってきました。
水温(上層)14.0℃
水温(中層)13.9℃
水温(下層)13.9℃
真冬になると5℃台まで下がるので、まだまだ温かい方ですが、真夏の水温はこんな感じで30℃を超えていたこともあり、それに比べればかなり冷たいことには変わりありませんね。